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永遠のおでかけ/益田ミリ





積読本📚の中から、 #益田ミリ さんの著書
『 #永遠のおでかけ 』を拝読📖しました。(2021,8,31読了)






本書は叔父の死、父の死と益田ミリさんが向き合う日々を描かれたエッセイ。
シリルをお見送りした後、益田ミリさんが大切な人たちとの死にどのように向き合ったのか知りたくて拝読しました。



死を『永遠のおでかけ』という言葉で現してあることで、
{そっか、私が今まで見送った人(犬)たちも永遠のおでかけを楽しんでいるのか}
と少し心を救われたような気がします。


悲しみには強弱があった。まるでピアノの調べのように、わたしの中で大きくなったり、小さくなったり。
大きくなった時には泣いてしまう。
時が過ぎれば、そんな波もなくなるのだろうという予感ともに悲しんでいるのである。




12月末にファブリシオが『永遠のおでかけ』をし、まだ悲しみの波の中にいたところに、またシリルが『永遠のおでかけ』をしてしまい。
波がまた強まってしまいましたが、私もやはりこの波がいずれは静かになることも知っています。
でも、波が静まるのは『永遠のおでかけ』をした人たちの存在が自分の中で小さくなってしまうようで、それも少し寂しく感じたりもします。



44年間生きてきて、色んな人(犬)の『永遠のおでかけ』する姿を見送ってきました。
何回見送っても慣れるものではありません。
心にぽっかりと穴があくというよりも、えぐられたような気持ちになることの方が多かった。


益田ミリさんの死との向き合い方は、共感できることばかりで、傍に寄り添ってくれているような心強さを感じました。

大切な人がこの世から失われてしまったとしても、「いた」ことをわたしは知っている。知っているんだからいいのだ。



『永遠のおでかけ』をしていった人(犬)たちは、確かに私の中にいる。
私の中の存在を大切にしていこうと思います。








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