カガワ

私の中の“カガワ”はいつもあらゆる可能性を想定する。
どれも“あり得ない”と見なすことなく平等に。
淡々と。
受け入れがたい可能性もさらりと並べる。

カガワはそれを“なきもの”とする雰囲気に敏感。
“気付いていますか?”
“覚えていますか?”
と念入りに語りかける。

とてもしつこい。

リアルタイムでのやり取りにおいて、
アウトプットの出口を詰まらせる張本人。
“または?”“もしも?”の枝分かれで私の脳キャパを埋め尽くす。

私は自分以外の人のために彼を無理矢理制する事も多いが、
“詐欺の匂い”に気付いた彼を見逃さない。

私は「そら行け!今や!あんたの出番や!あんたに任せる!」とカガワの背中を押して、自分は客席の最前列に嬉々として着席する。

私の中の“カガワ”って何なんだろね?

それは自閉み?知覚統合?言語理解?
それともその他諸々

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