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おやすみプンプンを読みました。

大した考察とかを書くわけではありません。単なる感想です。
2023年7月7日(金)~9日(日)まで全話無料公開ということで、日曜日を一日使って全部読みました。暇だったし。

本来は金曜日の1日限定公開の予定で、まあ仕事あるし読まないかな~と思ってたらサーバーダウン等の兼ね合いで延長したので、先輩におすすめされてたことも思い出して読みました。

「鬱漫画」「青春純愛ラブストーリー(大嘘)」みたいな前情報だけあったので、半ば怖いもの見たさで読んだのですが、個人的には読了後は少し前向きな気持ちになれています。

後半のストーリーこそ確かに鬱展開で、ショッキングなシーンが多いんですが、前半あたりの学生時代編のプンプンの考え方が、今自分の中で抱えているモヤモヤとかなり共通しているところがあって。主に他人との付き合い方みたいなとこですね。「こんなことでいいのかしら…」と日々悩んでいたトピックなので、救いとなりました。

そりゃあ今のままでいいというわけではないのはもちろん承知なのですが、「自分だけが抱えていて、共感してくれる人なんて居やしない」と思っていたので、心が軽くなりました。

表面的には登場人物みんな思考がキモくて(キラキラしてたのはバドミントン部の先輩くらい)(現実も現実で多かれ少なかれキモいが)、ドロドロと陰鬱な雰囲気なのですが、その中から光を見出した感じです。

ぶっちゃけ読み通してかなり食らっている人は、リアルが充実してるんだな~と斜に構えた感想もうっすら出てきたり…

あと、学生編で出てくるモブの大人がみんなイかれてる書き方されてるのかなり好きでした。今思えば子供の頃出会った中でなんであんなイキイキしてたんだろうというタイプの大人がいて、その感覚が漫画にも現れててよかったですね。

そしてシンプルに絵が上手い。プルシンに絵が上手い。読む手を止めて「綺麗…」と感動してしまった見開きコマがいくつもありました。プンプンの神が出てくるとこも好き。実写に近いようなおっさんの顔のインパクトすごい。演出の面で感動しました。

高校の頃とかに読んでたら危なかったかもしれませんが、24歳で読んだ結果謎にスッキリしてます。そんな自分が逆に怖いです。

【追記】
他の人の感想とかいろいろ調べてるけど見返すと闇深い登場人物多くてやっぱり鬱漫画だこれ

【追記2】(ちょいネタバレあり。)





読み終わってちょっと時間経ってからだんだん心苦しくなってきた。「おやすみプンプン」で画像検索すると、田中愛子の笑ってるイラストが出てくるんですけど、愛子が幸せに過ごせるルートは無かったのかなと思ったり(愛子自身はあれでよかったと考えてるかもだけど)、例の見開きコマ(読んだ人ならわかる)がフラッシュバックしてきたりして心がキューッてなる。
プンプンは最終的にいい感じではあったからあれだけども、愛子ぉぉ!!という気持ちが膨らんでくるとキツい。
一気読みではなく、時間かけてゆっくり読んでいったらプンプンの愛子への気持ちにリアリティが出てもっと心にガツンの来るのかも。
…ああ…寝られないぜ…


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