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“未上場”で売上100億円を目指す理由

ストリートスマートを創業してから、14年。
改めてこの14年を振り返って、たくさんのご支援のおかげでここまでやってこれていることに感謝しています

最初のメンバーが社員として入社してくれたのは2012年なので、その時が私の経営者としてのスタートと言えます。それからすでに11年という時間が経過し、あっという間にも感じますが、その間に少しずつ事業と組織が拡大し、数十人規模の会社になりました。

私は様々な場において「上場を目標にせず経営をしている」という話を発信してきましたが、今日はその真意についてお話してみたいと思います。

「上場を目標としない経営」の原点

話は遡って、2003年。

大学を卒業した私は、インターンシップで働かせてもらっていたベンチャー企業に就職しました。その企業では、ジャフコ社をはじめ多くのベンチャーキャピタルや事業会社から出資を頂き、上場を目指していました。

カリスマ性のある経営者で組織の熱量も高く、事業と組織は順調に拡大し、数年で上場直前期までいきました。しかしながら、その後、ある出来事をきっかけに上場は延期、会計基準の変更もあって会社の業績が急激に大きな赤字に転落します。

そこからはハードシングスの連続で、環境変化に対応すべく3年ほどかけて事業転換に取り組みました。私は当時25歳でしたが、取締役としてその事業転換の推進役の1人として仕事に邁進しました。

150名程いたメンバーは一時的に半数以下になりましたが、この事業転換を経て、現在は300名以上の組織となり、事業は順調に拡大しています。

2009年、事業転換の取組みから3年程が経過し組織も落ち着いたタイミングで私は28歳になり、当初の「30歳までに独立する」という目標を達成すべく、社長に相談して役員を退任、ストリートスマートを創業しました。

そのような経験を経て独立した私が考えたのは、急激な再編をせず継続的に成長をする組織を作りたいということでした。

創業してから3年は、「理想の組織とは」など考える余裕もなく、どうすれば自分が生きていけるかということにただただ必死でしたが、最初のメンバーが入社してくれた2012年以降、採用を続けてきて少しずつ事業と組織を拡大し、今に至ります。

Google Workspace の導入・活用支援という領域においては専門性の高いサービスをいくつも提供しており、ニッチな市場ではありますが、独自のポジションで事業を展開しています。新型コロナウイルスが広がる以前の2019年頃、事業拡大を目指す方向に大きく舵を切りました。メンバーも倍以上の数になり、今もなお積極的な採用を続けています。

最上位概念に「事業拡大」を置かない、という選択

最近は急激な成長で一気に市場を独占するユニコーンを目指すスタートアップ企業が増えています。ITを活用してボーダレスにスピード展開できるようになったこと、ベンチャーキャピタルの投資額が増加したことなど、事業環境が変わってきたことが後押しになっているのですね。

人口の急激な増加による環境破壊など、早急な対応が必要な社会課題を解決するために新たな産業創出につながるユニコーン企業を生み出すこの仕組みは大変素晴らしいですが、最上位概念に事業拡大があり、スピードが遅いこと=リスクとなるため、時に組織的な大きな変革を伴う事業再編に陥る可能性もあります。

ストリートスマートでは「急激な再編をすることなく、継続的に成長を続ける斬新的な事業の展開で、社会の課題を解決する道を目指そう」と事業拡大を進めていますが、それは創業前の経験から、急激な再編なく継続的に成長したいという思いがベースとなっています。

最近はユニコーン企業に対して、ゼブラ企業という言葉も聞くようになってきましたが、そのゼブラ企業に近いかもしれませんね。

そんな継続成長を目指すストリートスマートは、テクノロジーと人をつなぐことをミッションとしています。

テクノロジーの進化で様々なことが実現できるようになってきていますが、そのテクノロジーを個人が活用して、組織に浸透させることで最大の効果を発揮すること。これが、私たちのやりたいことです。学習効率を高めて1人1人のITリテラシーを高めるサービス、ITの組織浸透のメソッドで最大効果を実現するサービスなど、たくさん生み出していきたいと考えています。

そんなたくさんのサービスを生み出して普及するために、採用活動をさらに積極的に進めていく予定です。独特の思想の強い会社だと思いますが、広く事業展開していくので事業の責任者というポジションで仕事したいという意欲ある人はぜひジョインください^_^

会社の規模としては、次の10年で売上100億円をマイルストーンにしています。

そのために、今期デットファイナンスで4億円の調達をし、累計約17億円の調達となりました。解決したい課題の内容を考えたらもっと大きな規模でやっていきたいですが、まずはここを乗り越えていきたいと思います。

詳細の事業戦略についての話などは、また別の機会に書いてみようと思います。


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