【社会人/博士/体験記】第10回「私 参考文献のこと 何も知らない」
こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!
このマガジンは、
働きながら、「博士後期課程="社会人"博士」
を目指す体験談です。
前回の記事はこちら ↓↓↓
今回は、入試の面接までどんなことをして過ごしたかについて書いていきます。
1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールしてみてください!
年末年始の出願準備
さて、指導教員のX先生から、3か月に1度ぐらいのペースで、研究計画書のご指導をしてもらっているうちに、年末を迎えました。
先に研究計画書を作ってしまったので、志望理由書などのその他書類は、わりと余裕をもって作れた鳩でございます。
とはいえ、4月から数えると、12月末の入試のエントリーまでかれこれ8か月間。
「とんでもないミスをしていないだろうか?」
と、月に1度は入試要項を確認していたあたり、我ながら肝っ玉の小ささが伺えます。
加えて、大学の募集要項にわざわざチェックリストがついているにもかかわらず、これに加えてお手製のチェックリストを追加で作成して、数か月前から机の上に置いている始末……。
思えば、バスケ部だった中学生時代も、余裕をもって集合時間の30分前の更に5分前には現地の試合会場に着くように行動していたことが思い出されます。
エントリー関係で不測の事態があってもただちに対応できるよう、出願日初日に手続も済ませてしまったところで、ようやく一安心です。
まるで、残暑厳しい夏の日に入った商店街のラーメン屋でサイダーでも飲んだときのように、ひと心地ついた気分です。
これで、後は面接対策に集中できます。
まずは研究計画書の深掘りから
「研究計画書のことを深掘りしよう」と思ったのは、全くの偶然でした。
面接準備ということで、
「なぜうちの大学院に来たいのか?」
「なぜ研究をしたいのか?」
というのが定番質問かなあと思い、志望理由書の深掘りから始めようかと考えていたのですが、
エントリー用の書類を準備していたとき、割と早々に書き終えてしまった研究計画書を見て、鳩はふと思ったのです。
ふわふわっとしたことは言えそうな気はしたものの、
冷静になって考えてみると、ちゃんとした理由が言えないのではと気づいた鳩。
「好きな人の好きな食べ物を何も知らない」ことに気づいたときに似た感覚かもしれません。
そういうわけで、なんだか順番が逆のような気もしますが、提出してしまった研究計画書に記載した参考文献を改めて読み直すことから、面接準備を始めました。
参考文献を読み返す
とりあえず、年末年始は、研究計画書に記載していた10数冊の書籍や論文について読み返した鳩。
すると、「あ、こういう視点もあるんだなあ」という気づきが結構多いのです。
「たかだか2,000字の研究計画書を作るために、つまみ食い的に書籍を読んでいた」自分に気づかされます。
たしかに、最初から書きたい内容があって、それを補強するための論を先行研究から持ってくる、ということもあるでしょう。
しかし、先行研究を読んでいく中で、新たな気づきを得て、自分の考えを替えていくような柔軟さも、また必要。
つかず離れず、不即不離のスタンスで研究内容を深めるのが重要なはずが、
鳩にとっての参考文献はまさしく「参考」に過ぎない、字ヅラのごとく軽いものだったことを痛感しました。
いまの自分が論文を書くとしたら?
さて、そうなると、自分の研究計画書が、どうも薄っぺらく感じられるようになった鳩。
そこで、鳩は考えました。
入学したのち、指導教員の先生からのご指導のもと、自分の書きたい論文の内容が変わっていくだろうというのは承知しつつ、
とりあえず、いまの時点で自分が論文を書けと言われたら、どんな内容にするだろうかと考えてみました。
これが、面接の準備にかなり役立ったように感じます。
結局のところ、
「入学して、どんなことを研究したいのか」
と問われることを考えれば、
いまの拙い自分だろうと、どんなことに興味があるのかを言語化し、理論立てておくことが一番の対策になるはずです。
そしてそれは、入学後に指導教員の先生と論文の構想について考えるときにも、また役立ちます。
そういうわけで、鳩は、参考文献に留まらず、その他の書籍なども参考にしながら、
「研究計画書の分厚い注釈書」を作って過ごすこととなりました。
なんだかんだで面接対策の本を読む
と言いつつ、並行して、いわゆる「面接本」にも目を通して、想定質問を並べてみました。
大学院に進むための本を数冊読むと、まあだいたい、次のような質問が洗い出せました。
「研究計画書の注釈書」を作りつつ、これらの想定質問の深掘りをしているうちに、あれよあれよと時間は過ぎ、そしていよいよ、面接の日がやってきたのでした。
お楽しみに。
to be continued…
参考資料
・挿入マンガ①③:久住昌之(原作)谷口ジロー(作画)『孤独のグルメ2』(扶桑社)
・挿入マンガ②・タイトル:相田裕『GUNSLINGER GIRL』(アスキー・メディアワークス)
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