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たまには特ヲタのオットのヨメも映画をみるので。

今晩は。今夜もお疲れ様です。今回は特ヲタのオットと見に行った映画「シン・仮面ライダー」についてつぶやこうと思う。
「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」についで3作目となる「シン・仮面ライダー」になりますが、個人的に一番思い入れのあるのは「シン・ゴジラ」である。初っ端から身もふたもない。
理由は実に簡単な話で、エキストラとして「シン・ゴジラ」内でかまたちゃんに追われる役で銀幕デビューを果たしているからである。仮想のかまたちゃんに追われて、蒲田商店街を全速ダッシュを決めること7本。普段運動なんかまったくしていないこの体に、全力ダッシュは2本が限界だった…腿が上がらず、ガチでよろめきながら、商店街を走るその体を、オットが支えて走って逃げる…演技でもなんでもなく、死に物狂いで走った現場。走らなきゃ終わらない…なのに、「途中で笑っていた人が居るので撮りなおしまーす!」と言われた時に、文字通り崩れ落ちたわたしが、どこの誰とも知らないリテイクの原因となった輩を一瞬呪ったのは許されるだろうか。最後にカットの声が聞こえた時の幸福感よりも、やっぱりこんな所に連れて来たオットを恨んだのも、今となってはいい思い出だ…何故私の意向も聞かずにエキストラに応募するのだと、帰ってから多少の小競り合いになったのはご愛敬である。それでも庵野監督とたまたまお会いして、とても有難い事に握手をしていただいた。本当に優しい方でした。いい思い出である。
そんなわけで「シン・ゴジラ」で死に物狂いでかまたちゃんから逃げまくるシーンが映った時には、あの時の辛さだとか辛さだとか楽しかった思い出がよみがえって爆笑してしまい、製作の方が思うような感想を持てなかったのが悔やまれる。ストーリーより自分の思い出の方が増して上書きされてしまうので。でもラストのゴジラのシーンは物凄く印象的だった。いや在来線特攻作戦も色んな意味で…(げふんげふん)
さて最近行ったのは「シン・仮面ライダー」である。巷で話題の作品だが、ツレが特ヲタのオットなので。事前情報は仕入れていた。
曰く、「庵野監督の初代仮面ライダーに対するリスペクト映画」だと。
初代仮面ライダーといえば、我々の憧れのヒーロー。ライダーキックにライダーパンチ。バイクにさっそうと乗ってショッカーをぶっ倒す。子供心にワクワクしながら、時として恐怖に震えながら見たものである。
で、見終わった感想ですが。「やっぱライダーはバイクに乗ってこそだよね!」もうこの一言で終了である。嘘です。でもニチアサのライダーがバイクに乗らなくなって幾久しく。特に大型バイクは仮面ライダーオーズ辺りで終わった?かな?(特ヲタのオットに確認、マコト兄ちゃんがマシンフーディーニー乗ってたよ)1号の乗るサイクロン号が変身してハイパワーモードになるのもカッコいい。やっぱりライダーはバイクに乗ってカーチェイスしながら戦うのが一番カッコいいよね!と一人興奮していた私である。
後は、以前からライダーキックはトンの威力があるとか噂されていたが、ニチアサではそういったシーンは無かったけれど、今回はピーーーーな画面で十分にその危険性を表現してくれた。これは嬉しかった。そしてその力を恐れ、苦悩する姿を見事に演じて下さった役者さんも素晴らしい。
突っ込みどころとしては、序盤に登場した博士が、どう考えても薬の効能を説明するかのように取扱説明書のような仮面ライダーシステムを物凄い早口で説明したシーン。ちょ、ちょっとまって、凡人には直ぐには理解できない!と悲鳴を上げてステイステイするところだが、本郷氏のIQは確か200近かったので、きっと理解できたんだろう…多分。またショッカー関係者は死ぬと泡となって消えてしまうのだが、どうして服まで消えてしまうん?そこは服は残して欲しかったなぁというのがちょっと本音。
話としては、ちょっぴりヲタクな嫁でも、普通に楽しめました。ただ最後の3つ巴の戦いが泥臭い(監督の意向でしたが)戦い過ぎて、ほぼレスリングになっていたのが、映画の盛り上がり的には激しいアクションを見たかったなぁと思わなくもなかったです。リアリティを追求するのもありですが、既に仮面ライダーと言う時点でフィクションなので、格好良く立ち回りをしても良いんじゃないかなと個人的には思いました。また、ショッカーの目的が今一つわからなかったので、個人的に内輪もめ?なので話が小さくなってしまった気がしております。一般人の被害は(目に見えては)あまりなかったようなので。ショッカーから脱走した本郷たちを処刑する事に固執していたので、それは一般人に知られない為なのかと色々考えました。情報セキュリティが意外にしっかりしているのかショッカー。
「シン・仮面ライダー」は庵野監督が撮っていらっしゃるせいか、カットがアニメ的だなと思うところがありましたね。アップが多い所とか。いや詳しくはないんですが。引きと寄りが極端に多かったイメージがあります。
いろいろ言いましたが、純粋に「シン・仮面ライダー」は面白かったです。クモオーグが誰かを彷彿させるような喋り方だとか、あの人とあの人があの人の役だとか、ええっと驚くような遊び心もちりばめられていて、楽しかった。特ヲタのオットはもっと言いたいことは山とあった様で、特ヲタ仲間にすごい勢いでLINEしていましたが、ヨメにしてみれば、電話しろ電話と思わないでもない。見終わった後は満足したし、楽しい気分で家に帰ったので。

だが、その後、本当の地獄がNHKで流されるとはだれが思っただろうか…。

スタッフの皆様、庵野監督、お疲れさまでした。
一つの偉大な作品を作るには、果てしない努力と汗と涙が必要なんだなと思わせた、傑作である。

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