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コロナの検査に関わる人向け(2022/7/28)

普段コロナ疑いの患者さんと接触することがあるわけですが(というか7/28現在、体感としては発熱患者の8割以上)、濃厚接触の定義などが変わってしまいよくわからなくなります。

患者さんはよくわかってないし、こっちによく聞かれるけど、呼吸器内科や感染症科以外の、バイトとかでちょくちょくやる程度の先生にとってはなかなか難しいですよね。私もそうです。

ので、自分のためにもまとめてみました。網羅的ではなく、現場で働く医療従事者向けの感じです。診察-検査までをやる人向けで、クリニックや病院で働いている人が必要になりそうな、療養証明書・陰性証明書・保険についての説明はとりあえず省いています。仕事の合間に作っているので、間違いがあったらすみません。

適宜アップデートする可能性があります。また、調べるときりがないので、思いついた順番に書いています。

東京都福祉保健局のサイトを大いに参考にしています。ので、東京に住んでいる人向けかもです。

濃厚接触者について
発症2日前に会食やマスクを外して会話した人が濃厚接触、になるようです。
症状がある場合、検査キットで陽性の場合
→医療機関に連絡して濃厚接触者で有症状であることを伝え、受診を

症状がない場合も、最終接触日から5日間の自宅待機が必要
(東京都に自宅で検査できるキットを申し込みできるようです)
最近始まった、2,3日目の自主検査(ご自身で購入されたキットによる抗原定性検査)で陰性の場合、3日目から待機解除としてもよい
(なので、陰性確認目的に医療機関を受診するのは公費での検査の対象にはならないと思われます)

陽性になってからの対応
療養終了の目安としては
・発症日から10日が経過していること
・薬剤を服薬していない状態で、症状が軽快していること
・症状が軽快してから、72時間以上経過していること

みたいですが、自宅療養者は自宅療養者フォローアップセンターから連絡がいきますし、重症化して入院してしまえばそれ以上は医療機関の指示に従うので、外来で説明するのはこれくらいでよいかと。

自宅療養者フォローアップについて
自宅療養患者のうち、保健所から依頼があった患者のみがフォローアップセンターに。
初回連絡はSMSで、健康観察はLINEで行うとのことです。あとはもう保健所とかによく聞いてもらいましょう。保健所の人たち、すみません。

宿泊療養施設について
感染拡大のため、優先順位あり
・コロナの症状がある方で、50歳以上の方や心疾患、呼吸器疾患又は糖尿病等、重症化リスクの高い基礎疾患のある方(なお、宿泊療養施設では対応困難な慢性肺疾患、心血管疾患を有する方、内服等でコントロール不能な糖尿病の方等は除きます。)
・同居の家族に重症化リスクの高い基礎疾患のある方や妊婦がいて、早期に隔離が必要な方

そもそもコロナとは
オミクロン株になって、重症化や死亡率は実際減っているようです。
・ 重症化した人の割合は 50歳代以下で0.03%、60歳代以上で2.49%、 
・ 死亡した人の割合は 50歳代以下で0.01%、60歳代以上で1.99% となっている。


ワクチンを3回接種された方の重症化・死亡リスクは2回接種以下の方と比べて大きく低下します。ので、ワクチン打った方がよさそうです。

他の人に感染させてしまうのは、発症2日前-発症7-10日程度の様子。
他の人に感染させているのは2割以下で、実は多くの人は他の人には移していないらしい。これは意外でした。

今更だけど、診断に必要な検査は?
クイックナビを使ってます。陽性だと1.5-2分くらいで十分二本線になるよね。

今更だけど、抗原(クリニックでやってる抗原や薬局で売ってあるものは抗原"定性"検査)陽性だけで確定です。

また、無症状患者では感度が低いため確定診断としては使用できない。
→PCRを

抗体はどっちにしてもだめです。(さすがにそんなことみんな知ってるか)






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