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医者が考えるお金と仕事のこと

医者7年目くらいまで、お金はあったら使おう、貯金しても仕方ない精神だったので、浪費家ではないものの、食べたいもの食べて、旅行とかホテルには少しお金かけたり、車買ったりしてました。

同世代でも(同業じゃない人含め)きちんと貯金している人もいるので、貯金額(たぶん新車買うくらいでした)は中央値よりは低いような気もしていましたが(1個上の仲いい先輩が同じ病院でずっと働いているのに1300万貯金しているって聞いてびっくりした)、まぁでも収入が平均より多いからまぁどうにかなるかな、困ったら当直バイトしまくればとりあえずの収入は増えるし、税金もとられるけどねっていう適当精神でした。時計とか、タワマンとか、ギャンブルとか、そういうのにはお金使わないからどうにかなるだろって感じですかね。

病院にいると、投資に詳しくて色々教えてくれる先生がいましたが(どこの地方、病院にも同じような比率でいるんでしょうね…)、お金のこと難しいしと思って深く考えたことはなかった。

また、臨床医として一番の優先順位は、自分の実力を上げることだろっていう思いも結構あった(若干イキってましたが、でも大事は大事)ので、お金はあるに越したことはないけど、お金でキャリアを選んだりすることはしない、というかしちゃなんかいけないような気がする、というふわっとした感じでした。

が、いろんな周りの人を見て考えたり、自分の能力の限界を感じたり、死ぬまでに何がしたいのか(そもそも昔から医者になりたいと思ってたわけではないので。なった今後悔してないし、どちらかといえば向いているとも思いますし、実際の患者さん対応で適当にやったっというつもりはないです、念のため。)、とか考えることが増えてきました。

そうすると、お金貯めて好きなことをして生きていきたい!と思うようになりました。FIREの本たくさん読んだり。でも、どんなに本読んだり先駆者のyoutubeみたりしても、心に引っかかることが数点。

①老後2000万問題とか最近よくいうので、将来に向けてお金を貯めることが大切なのはわかった。友人に勧められて、積立投資も、不動産投資も初心者ながら始めた。これらの基本ほっとく系投資は、自分の性格上向いているとも思う(昔個別株を一時期始めたときはずっと気にしてしまうし、不安になって売ったり買ったりして結局トータルでマイナス。しかも今考えると20-30万といった少額の金額でビビってた。今後やらない、と思えたので高い授業料払ったと思って諦めてる)。将来のためなので、決して切り崩さない、何かの入り用で金銭事情厳しくても積立金額を一時的に減らして対応し、積み立て自体は
やめないようにしようと思っています。

②とはいえ、60歳に向けて頑張るのは長くて先も見えずらいし(70歳の時に大金があっても今ほどやる気や体力もないから仕方ない気もする)、5年後とか10年後の仕事とプライベートとの兼ね合いを考えるとなかなかどうバランスを取ればいいのかが難しい。なんなら、5年後じゃなくて、今年も来年もたまにある休みは贅沢はしないまでも、お金のせいで何かを諦めるようなことはしたくない。いろんなとこ旅行行きたいし、高くなくてもいいから綺麗で広めな家で駅近で便利なところに住みたい。
簡単に言うと、将来だけじゃなくて、今お金ほしいってことです。

③仕事(医者)に関して言えば、収入は安定しているものの、もう医者10年目くらいから若干天井が見えてきている。勤務医でいる限り、50歳になったら3倍になることはまずない。
自分にしかない技術をみにつけて一点突破するか、完全に体を資本として馬車馬となるかだが、後者は絶対に無理だし、前者に関しても自分の診療科だけでそうなるのはあまり現実的な案ではない。

別の方法としては、お金のためにあまりやりたくないことでお金を稼ぐ、というのもしたくない。(急性期病院で働いてきた立場から言えば、例えば美容とか老健に転科するとか、もちろん否定はしませんが自分のやりたいことではない、併用でやるのはいいかもしれない)

これらが日々ぐーるぐると回りながらやってます。

とりあえずお金から自由になるには
①収入を上げる
②収入を上げる仕組み作り
③お金の問題と真剣に向き合う
④支出をきちんとわける

与沢翼さんがいってました。医者は中途半端に①があるのと、仕事に対するプライドみたいなのが高いので、たぶんそこから上がっていかないんだと思います(自分も含め)

また思いついたら書こう。

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