見出し画像

三浦龍司のスピード

長距離フィジカルコーチのMBです。

昨日行われた金栗記念男子1500mで順天堂大学の三浦選手が日本歴代2位の3分36秒59で優勝。

圧巻なのはラストのキレ。Twitterにも書いたが、スプリンターを彷彿させる腕振りと股関節の動き。400mH世界選手権ファイナリストで現順天堂大学監督の山崎一彦さんも「三浦はヨンパーでも通用する」と言っていたことが頷ける。

三浦選手の腕振り

中長距離選手でここまで腕振りができる選手はなかなかいない。参考までにしたはUsain Boltの腕振り。かなり近いものがあると思う。

一度、三浦選手のトレーニングを見る機会があったが、上肢と股関節の筋力は並の短距離選手よりも強かった。3000mSCでハードルを跳ぶ機会があることから接地時に四肢をコントロールして、瞬間的に力発揮する能力がよく学習されていると感じた。

ちなみに三浦選手の1500mのラストのスプリットがMBの手元で以下。

400m:56秒0
200m:27秒3
100m:12秒9

2019 年度競技会における男女 400m のレース分析(日本陸上競技協会紀要)

手元であり、手動なのでタイムの正確性に欠けるが、2019年の400mの日本トップ選手のラスト100mのタイムが約12秒8-13秒8のことから大きな差はないと感じる。種目の特性がら単純比較はできないが、三浦選手がスプリンターに近い能力を持っていることがわかる。

今後三浦選手のスピードにさらなるキレが増して世界の先頭争いになることを期待したい。

@EKIDEN NEWS


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?