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ZERO to ONE のメモ

ピーター・ティールの大学での講義を書籍にまとめた『ZERO to ONE』のメモ。

スタートアップ思考

大企業の対極にいる孤独な天才も、芸術や文学の名作を生むことはできても、ひとつの産業を丸ごと創造することはできないスタートアップではチームで働くことが原則。

スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自身が説得できた人たちの集まりだ。

隠れた真実の見つけ方

隠れた真実には自然についての真実と人間についての真実の2つがある。人が語らない真実はなにか?禁忌やタブーは何か?賛成する人がほとんどいない大切な真実はなにか?

ただし隠れた真実を見つけてもみんなにすべてを打ち明けるのは賢くない。企業の内部(チーム)に留めるのが良い。偉大な企業は外の人が知らない真実の周りに偉大な企業が築かれる。

結婚生活を築く

創業時がぐちゃぐちゃなスタートアップはあとで直せない。ネットワーキングのイベントで出会って、しばらく話をして一緒に会社を立ち上げるのは、スロットマシンで隣りに座った人と結婚するのとそう変わらない。

所有、経営、統治

人間はみな天使ではないので政府(全員を長期的に一致させるような組織構造)が必要。

所有権は創業者と従業員と投資家の間で分け合っている。経営はマネージャーと従業員が、そして統治は創業者と投資家からなる取締役会が行っている。

初期のスタートアップでは火種はたいてい所有者と統治者の愛で、つまり創業者と取締役会の間で起きる。そのため取締役は3人が理想的。上場企業出ない限り5人を超えてはならない。

バスに乗るか、降りるかの二択

弁護士や会計士を除き、すべての人間はフルタイムでなければならない。パートタイムや遠隔地勤務も避けるべき。ただしストックオプションを持たない人や固定給の人は短期的な利益に傾きがちで、企業価値を上げる助けにならない場合が多い(=フルタイムでストックオプションを与えるべき?)

報酬を適切に設定せよ

CEOの報酬にせよ、従業員への報酬にせよ、現金報酬は未来より現在を優先させてしまう。スタートアップは高級でなく自社の所有権を報酬とし、社員の意識を未来価値の創造へと向けよ。

ただし全員に同じ数の株式を与えるべきではない。それは公正ではないがフェアである。これは避けられないことなので各人の持ち株割合は開示しないほうがいい。

株式は社員全員のり外を大まかに一致させるにはいちばん役に立つ。

マフィアの力学

企業にとって文化とは持つものではない。企業そのものが文化だ。スタートアップとは使命を共有する人々の集まりであって、良い企業文化とはその姿を反映しているに過ぎない。

一緒に働くことを心から楽しんでくれる人たちを雇おう。20人目の社員が高給で地位も高いメルカリやサイバーエージェントに行かずに君の会社に入るのは、君の会社の使命かチームが理由だ。

君の使命に説得力があれば必要な人材を惹きつけられる。他の会社ができない大切なことを君の会社がなぜできるのかを説明できなければならない。その使命に興奮出来る人を採用しよう。

また君の会社が候補者と個人的に相性がいいことを説明できなければならない。素晴らしい仲間と独自の問題に取り組める、替えのきかない仕事のチャンスだと。

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