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福岡移住計画6日目

昨晩、たらふく酒を飲んで明け方に宿へ戻った。飲み始めは楽しく、飲み続けると気持ち悪くなるという酒トラップにまんまとはまった。

1軒目のバーは色々な情報をくれた。2軒目は店主が紹介してくれたところで飲んだ。問題は3軒目だった。楽しかったけど記憶がない。しかし財布の中身はすられてない。問題はない。

帰ってきた記憶はない。ベッドでハネ起きたのはチェックアウト20分前だった。二日酔いに非常に苦しめられた。

ゾンビのように街を歩く。二日酔いと暑さに頭がやられている。それにしても福岡に来てから天気がずっと良い。

気づくと中洲のドンキホーテ近くに来ていた。とりあえず天神か中洲という消費者らしい発想で降り立ったのだろう。この数日間の街歩きと地元人からの情報収集にある程度満足していたし、そろそろ帰ろうと思っていたところだった。しかし、悪魔はそこにいた。

ギャンブルには昔から近づかないようにしてきた。私は破滅型ギャンブラーになるおそれがある。。学生時代の生活の乱れを顧みるとその可能性は非常に高い。それにしても、福岡に来てから海産物や水炊きなどの名物を殆どと言っていいくらい食べていない。私の福岡名物スタンプラリーに捺印されているのはラーメンのみだ。ラーメン以外のご馳走を食べたい。クソデブ根性に従って場外馬券売り場へと向かった。

天を仰いだ。
しかし、ここで諦めるわけにはいかない。一度開けた賭場の羅生門をくぐらぬわけにはいかない。河岸を変えよう。

ボートレース場にやってきた。入場料などない。貧乏人にも優しい。初心者なので舟券の購入方法すら分からなかった。
周囲の人々の様子をしばらく観察した。マークシート方式の用紙に自分の予想を記入して機械に用紙を挿入し、賭金を投入する。即時に舟券が発行される。当たりの舟券を先程と同様の機械に挿入すれば、賭金×倍率の金を得られる。簡単なことだ。(理解するまでに10分くらいかかった。)

さぁ、GAMEの始まりだ。

まずは様子見だ。

世知辛い。ビギナーズラックなどない。だが、 GAMEは始まったばかりだ。地獄から天国への招待券を勝ち取るのだ。*-200円

気晴らしにプロレス会場を覗きに行った。(この日は九州プロレス主催のイベントがあった。)

勝負の時に平常心を失ってはいけない。九州プロレスの方々は私に無言のエールをくれた。再び戦場へ戻る。

この画像では分からないが、会場では若いカップルも数多く見られた。デートコースにしてはハードコアな場所である。気を取り直して…

ハズレる。*計-600円

次こそは…

3連複だが初当たり。

当たりに素直に喜んだ。しかし、現状は決して喜ばしくはない。*計+130円

少し多めに賭けた。

当たりはする。しかし、中々来ない大穴。まるで自分の人生のようだ。*計+570円

思惑通りにはいかない。*+50円

腹が減ってきたが、売店へ行くと次のレースが始まってしまう。ハングリーギャンブラーは食欲を絶った。

軽い当たりを引く。もはや喜びもしなくなってきていた。とはいえ当たりは当たりだ。
*計+850円

旅の疲労もあり、何も考えられくなった。大勝負をするには軍資金も無ければ度胸もない。負けてはいないが自己嫌悪に陥る。*+1180円

最終レースが終わった。暇を潰すにはもってこいの場所かもしれないが、身持ちを崩すことにビビる人間には不向きな場所だった。明日はいらぬの精神がギャンブルには必要なのかもしれない。時間だけが失われ、本来の目的である豪華な飯にありつくだけの金を得ることは出来なかったが、マイナスにならなかっただけ良しとする。*+1940円

最終レースの払い戻しを終えると日が暮れていた。私は何をしているのだろう。虚無感に襲われた。一先ず今回の旅を終えて東京へ帰ろうと思った。

飛行機や新幹線、深夜バスなど全てが満席だった。虚無感と戦いながら、今夜の寝床をAirbnbで確保した。博多近辺の宿は満杯だったので、九産大前駅が最寄りの宿を確保した。博多から14分ほど電車に揺られる。

虚無感が夕焼けに洗われていく。

九産大前駅に到着。これといった特徴はない。コンビニの前に九州産業大学の学生が溜まって酒盛りをしていた。コンビニを素通りし、おむすびを購入して宿へ向かう。

学生寮として使用された建物と思しき場所が今夜の宿だ。写真はないが、値段相応の心地良さだった。おむすびを食べて即寝。明日で私の旅は終わる。

#移住 #福岡

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