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英語がニガテなワケがある!Gift#10 「マクドナルドの罪?」

NHKのドキュメンタリーを観ていて思った。

なかなか興味深い番組でさ、荒々しい大自然の冒険映像とともに、テーブルトップマウンテンがどんなふうに出来上がったかがCGアニメで解説されたんだけど、南米ギアナ高地の地形だね、米国コロラド州のモニュメントバレーなんかにもある、頂上の平たい岩山だね、テーブルトップマウンテン。

太古の昔、地下のマグマ活動で地面が広範囲に渡って隆起する。それが冷えて固まった後に、さらに下から突き上げられたりすると、縦にヒビが入る。これを〝節理〟という。

これに水が沁み込み、凍ると膨張して、ヒビを広げる。あとは水や風の浸食作用も相まって、隙間がどんどん広がって、ばんばん削られてゆき、平たいトップのところだけが残り、現在のようなテーブル地形になった――的なこと。

僕は思った‥‥‥〝節理〟?

英語で調べてみると、Geology地質学用語に〝Joint〟や〝Jointing〟というのが見つかった。節理? 鰹節料理?

なんでわざわざ〝節理〟なんて、そのままでは〝ヒビ〟や〝割れ目〟を想起させない日本語を与えたのだろう‥‥‥?

このJointに高低差がある場合は、〝断層〟になる。Faultである。地震を引き起こすけしからん存在として、ニュースでしょっちゅう耳にしたりする。

いや、なんで節理? ピンとこないわね。そのままJointでもよかったんじゃないの? そもそもなんでいちいち日本語にしたのだろう?――というのが僕の疑問。

Romanに〝浪漫〟という漢字を与えたのは夏目漱石だ。明治の終わりごろだよね。うまいよね、漱石さん、Romantic浪漫的。

Baseballを〝野球〟にしたのは歌人正岡子規‥‥‥だったと思ったけど、定かではなくなっているよう? まぁ、文学的、かつ愛がある。

Philosophy→哲学、Art→芸術、Psychology→心理学なんかは、哲学者西周(にしあまね)という、音感にすぐれた創語の天才がいた。明治だね。

論点わぁ! 外来語の〝訳語〟の〝造語〟なんだけどね! う~ん! 科学の分野は〝原語のまま〟でよかったんじゃないの――と、〝節理〟を見た瞬間に思った。(中国語から入ってきたのなら別だけどさ)

いや、英語を教えていて、思ったばかりだったのだ、現在分詞とか、過去分詞とか、不定詞とか連体形とか、教科書に載っている漢字の用語の解説を(宿題に出てるから)やむにやまれず――、

日本語で調べて教えなきゃいけいないことの愚かしさを!

それは日本語の勉強であって、英語の勉強ではない!

だったらしっかり最初からSubject + verb + object + complementなんてふうに英語で教えるといいじゃないか! 発音も含めてさ!

いや、ちょっと熱くなったけど、惜しかったのは〝マクドナルド〟なんだよね。

外来語をカタカナで表記するのが、日本人にとっての一番の〝英語の壁〟なんだと、僕は結論付けている。(他にもあるからおいおい本編でまとめるけどさ)

Hamburger ShopがGinzaにOpenするときにさ、もう時代は1971年だったのだから――、

McDONALD'Sにすればよかったのに!

発音もさ、一回聞けば憶えるじゃない?

惜しい!

MAKUDO・NARUDOなんてことにしてしまったから、なんの役にも立たない、わけわからないことになった。これって異国の人たちが憶えるのに苦労するんだよね~!

マレーシアでもインドネシアでもタイでも、現地語に英語のアルファベットのまま混じってるし、発音もできるよ? 当たり前だけど?

あれが、英語の音の入口だったのよ?

つまり、カタカナが敵だ! ローマ字読みも!

――というところに次回は進みます! あ、Simonのつづきも‥‥‥

以下次号! 『オードリー・ヘプバーンの涙』!

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MAZKIYO
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