松井一晃

「文藝春秋」編集長。1969年生まれの50歳。Number編集部、週刊文春編集部、文藝…

松井一晃

「文藝春秋」編集長。1969年生まれの50歳。Number編集部、週刊文春編集部、文藝春秋編集部を経て、2012年4月よりNumber編集長。2018年7月より現職。ジェシカチャスティン、エイミーアダムス出演作に外れなし!残り15座となった日本百名山は完登したい

最近の記事

ダメなひとが愛しくなる夜

すみません、3週間近くご無沙汰してしまいました。「文藝春秋」編集部は毎月20日前後から月末の校了に向けて加速度的に忙しくなりまして。校了中はずーっと記事のことが頭から離れないもので、毎度のことながらひととして余裕をなくしていくんですよね。普段ならスキマ時間を見つけて本読んだり、事務作業をしたりもするんですが、校了中はなんか没頭しちゃって、他のことが手につかないんですよね。なんて言い訳をしつつ、映画だけは見ました。『IT』も『国家が破産する日』も面白かったですけど、最も印象に残

    • 未来は常に過去を変えている

      映画館に毎週必ず行くようになったのは、週刊誌のデスクになった頃からです。木曜日の朝11時から会議→デスク会議。夕方に部員に今週のテーマを発注。木曜日の夜から土曜日の昼までは、中間のデスク会議で提案するプランを考えるために、できるかぎり人と会う。土曜の午後は部員の取材の進行状況を確認して、17時からデスク会議。19時前にデスク会議が終わり、ようやく一息ついたところで、家に帰る前に映画館に立ち寄る。それがお決まりのルーティンでした。 なぜ映画館か。映画館だと携帯の電源はオフにし

      • 15歳のボクが雑誌編集者になるまで・序

        「文藝春秋」12月号、11月9日土曜日に発売いたしました。 12月号の記事も「文藝春秋digital」にてこの一ヵ月順次配信していきますので是非お楽しみください。 自分のnoteでこれから何を書いていこうかなあと考えていたのですが、やっぱりまずは自分自身のことですよね。noteはクリエイターの方が多いと聞きましたし、私がどういうきっかけで編集者となり現在に至ったのかという話であれば、これから文字でコンテンツを創っていきたいという方の少しばかりの参考にはなるかもしれない……

        • 「和菓子」と「洋菓子」⁉

          昨日は「文藝春秋digital」のオープン、各方面で取り上げていただきありがとうございました。多くの方々が、大正12年創刊の「文藝春秋」(※以降は社内の通称である「本誌」と記します)と「note」さんとの協力関係に新鮮ささを感じてくださったようですね。まるで和菓子の「虎屋」さんと洋菓子の「ピエールマルコリーニ」が商品を共同開発するみたいな感じがして面白かったんでしょうか(うーん、ちょっと違うか……)。 digital版のリーダーを務めるウチの村井も言っていましたが、ピースオ

        ダメなひとが愛しくなる夜

          文藝春秋digitalはじめました。

          皆さんこんにちは。雑誌「文藝春秋」の編集長をしている松井一晃(写真左)と申します。本日、文藝春秋digitalスタートに合わせて、私もnoteをはじめてみました。昨年7月まで6年半務めたNumber編集長時代は、ツイッターをやったり、お声がけいただければテレビに出演したりもしたのですが、こうして何かを発信するのは久しぶりのことです。大正12年から96年も続いている雑誌を代表する立場で何かを書くのはなかなかに難しいものがあるからです。でもピースオブケークの皆さんや文藝春秋dig

          文藝春秋digitalはじめました。