『深山の桜』 僕の本棚 二冊目
みなさんこんにちは。maziceroです。
今回みなさんに紹介するのは宝島社が発行した神谷正成さんの『深山の桜』です。この作品は2015年の『このミス』大賞にて優秀賞を受賞した作品です。
ということで、まあ、早速紹介していきましょう。
まずはジャンル。まあ、お仕事ミステリー的な作品になっています。僕は単行本しか見たことがないのですが、表紙には二人の自衛官が描かれていることから、自衛隊を舞台にした小説なのだなと想像することができますね。
さて、次なのですが、みなさんに言っておきたいことがあります。
それは、第六章までは読み進めてみてほしい。ということです。
これは、最初の二章まではPKOで海外支援を行なっている自衛官たちの日常を描いているため、割とつまらないなと感じるかもしれない。ということです。
だからこそ、第三章、あわよくば第六章まで読み進めてください。第六章まで来ると、前半とは打って変わってスピード感があり、ミステリーの醍醐味、探偵が真相に迫り始めます。
また、この作品は非常に日本人作家のミステリーらしく、伏線がたくさん散りばめられています。前半も前半に書いてあったことが後々重要な意味を持っているということも多く、できたら一日かけて読みたい作品です。
最後は、このタイトルについてです。
深山の桜という言葉、ここから桜が重要なんじゃないかなと思うのが一般的だと思います。まあ、一般的ほど怖いものはないわけですが、先ほども言った通り、この話は自衛官を描いています。また、この作品内でも、やはり桜が重要視されています。
ここまでいえば、割と多くの人(僕の周りにはミリタリー付きが多くて。ちなみに、僕は読み進めるまで何も考えていませんでした。)が、桜のもつ意味を想像したのではないでしょうか。
あえて言います。桜がそれだけだと思ったら、後であっと驚かされますよ。
伏線はできるだけ見落とさないようにしていたつもりですが、そんな伏線もあるんだなと驚きました。
ということで、長引かせるのはここまでにして、もし、興味を持たれた方がいらっしゃったら、図書館で貸りたり、購入してみてください。それでは、次回の本でお会いしましょう。
以下に、Amazonの購入サイトのURLを貼っておきます。
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