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歴史の望遠鏡

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この世の理不尽や不合理を疑問に思うこと。実は多くの場合、そこには人間の歴史がある。そこに生きた人々の怨念と情愛がある。
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#チンギス・ハーン

義経のこと(2)

義経のこと(2)

チンギス・ハーン=義経説というのは、もちろんロマンなわけですが、この2人の異常人に共通する点が多いのも事実です。
源義経が戦場にデビューするのは、宇治川の戦い。木曽義仲に幽閉された後白河法皇を助けに、主戦力の範頼軍が矢合せみたいなことをやってる間に宇治川を馬で渡って、驚異のスピードでそのまま京都の市街地になだれ込む。電撃戦ですね。
平家との決戦、一の谷の合戦では、またも小戦力で迂回軍を指揮し、有名

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義経のこと(1)

義経のこと(1)

「スピード命」の戦いこそが、モンゴルの戦い。チンギス・ハーン存命中の短期間であれだけ領土を拡大できたのも(その後もっと広がりますが)、あの騎馬軍団あってのことです。結局西洋と東洋とつなげちゃった。何千年という人類の歴史で、他ロシアとアレキサンダー(一瞬ですが)くらいしかやってないわけですから、これは人類史上の最大の事件なわけです。補給が不可欠な近代戦ではこうはいきません。
モンゴルは補給とか関係な

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