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受験勉強再考

勉強に本腰を入れるにあたり、部屋の片付けを始めてしまう。手に取ったマンガをふと読み始める。結果、マンガを読んで1日を終える。
毎度ながらこのパターンに陥り、ドラゴン桜21巻を読了したので、せめてそのポイントを以下に整理して留学準備に位置づけたい。


よく言われるけれども、マンガはやはり日本が誇るソフトパワーの1つ。マンガナイトという一般財団法人が、笹川日本財団の助成を得て「これも学習マンガだ!」という取組をしているのは、その現れ。楽しいついでに勉強になるマンガがリスト化されていて、前向きな現実逃避を可能にしてくれる。
ただ、日本のマンガファンが多いベトナムの方々に薦めても、マーケットが異なるようで、今のところあまり刺さったことはない。
ドラゴン桜も学習マンガの1つ。

ベトナムは旧正月休みの最中。長らく新感染者ゼロだったけれど、この度新たに国内で変異株の感染が確認されたことから、皆帰郷を控えることになり、結果、都市部は例年になく混雑している。ちゃんと勉強せねば。

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【ドラゴン桜のポイントのように思われた箇所】
(1)日々の過ごし方
(あ)生活の基本を整える
 ●生活リズムを整える。起床時間を定め、朝の光を浴び、起床後の儀式を定め、寝る前に自然の音を聞く。
 ●よく遊びよく学ぶ。やりたいことは思いっきりやる。遊びから学ぶ。スポーツ、絵画、音楽、バランスよい脳を作り上げる。コミュニティ活動も同様。勉強は効率と脳の活性化。我慢や無茶は続かない。勉強の中で気分転換と遊ぶ。
 ●規律と統制を利用して自分を磨く。授業をしっかり受けて学校中心に過ごす。ちゃんと学校中心の生活を過ごす。
(い)勉強を習慣にする。
(う)学習に際しては、頭と体を使う。
 ●頭を使う。なぜを問い、再構築し、実感する。
  ー図式化、絵、シンボル、メモリーツリーを活用する(箇条書きはだめ)
 ●体を使う。書き、声に出す。
  ーテキストは汚さずノートを作る。
  ー具体例、語呂合わせを活用して暗記する。
(え)与えられた環境を活かす。
 ●仕事は遊びと勉強に活用し、遊びは仕事と勉強に活用し、勉強は遊びと仕事に活用する。
 ●授業の受け方を工夫する。教科書の横に難しめの問題おき、話を聞きながら解く。

(2)情報収集と目標の設定
(あ)シンプルで具体的な物差しをもつ
 ●数字で具体的にゴールを設定する。数字は競争力の証。
 ●基準を正しくシンプルにして、決断を早める。
(い)十分な情報を集めてゴールを明確にする。
 ●損をしないために「一次情報・知らなかった情報・信じたくない情報」を大切にする。
 ●「これぐらいでいい、これだけやってればいい」を大切にする。6割の相場観を得る。滑り込むことを目指し、全問正解にこだわらない。
 ●「マストのポイント、差がつくポイント、コスパの良いポイント」(範囲が狭いのにみんなが手をつけていない等)を把握する。
 ●「マストのポイントをまず抑える」安心感と達成感を得つつ、じっくり攻めていく
 ●「いかに簡単に苦しまず点を取るか」頭を使い、自分の力を極力使わず楽をする。

(3)シンプルに取組む
(あ)小さく始める
 ●手頃に達成できるところから、短期間で確実に手をつける。これにより、早めに達成感を手に入れる。
(い)試験の研究
 ●ひたすら過去問にあたり、分析する。
 ●答合せと復習に時間をかける。
 ●出題の意図を理解する。問題を作ってみる。問題に込められた社会に対するメッセージを受け取る訓練を積む。
(う)実践の蓄積
 ●問と答に多く触れる。解き方が合っていれば次に進み、回答のパターンを網羅する。一度解いた問題は解かずに答えを読む。
 ●過去問は2パターンで解く。一科目をやり込むことで、苦手科目を手当し、暗記知識を短期間で定着させる。或いは、実践通りにやることで、慣れと実践経験を得る。
 ●模試の後は対策と補強をすぐにやる。
(え)基礎の反復
 ●毎日の基礎反復を怠らない。
 ●一冊に集中する。手を広げない。
 ●アバウトに網羅し続ける。まずは大まかに通し、忘れることを前提に反復する。細かい暗記は直前で良い。
 ●あやふやな知識と確実な知識をわけておく。
 ●飽きたら工夫して楽しむ。
(お)課題への手当
 ●実践・基礎反復を通じて、明らかになった課題に手当を行う。
 ●手を広げる時は、強化したい分野か課題克服かに集中する。
(か)直前の網羅
 ●苦手だけに絞らない。得意まで下がりかねない。
 ●全教科毎日繰り返す。得意科目は30分でもいい。必ず一問は問題に触れる。

(4)タイムマネジメント
(あ)ノルマ主義
 ●ノルマを毎日完遂することに集中する。綿密な学習計画や長期計画は作らない。
 ●ノルマ設定は、シンプルかつ具体的な進捗度で行う。勉強時間で設定しない。
 ●ノルマ管理を、毎日の負荷に応じて行う。無理と無茶はしない。気軽であることが重要。
 ●ノルマ管理は、期間を区切って行う。たとえば、英単語500・例文10などとする。
(い)勉強の段取り
 ー第1段階 試験の研究
 ー第2段階 基礎の反復・実践の蓄積。範囲が明確でパターンが限られたところで実感を得る
 ー第3段階 課題の手当
 ー第4段階 直前の網羅
(う)1日の時間割
 ●食事と運動と睡眠と遊びを大切にする。脳と体を休める時間を確保する。
 ●クラブ活動や学校行事に参加して効率よく勉強する。
 ●時間割作成にあたっての留意点は以下のとおり。
・1時間半を1限にする。
・朝:思考力重視。起床したらまず運動の上、勉強をルーチンに。
・早朝:試験と予習
・昼食後:コーヒーで30分仮眠
・夜:暗記もの
・寝る前:英語で日記を書く。

(5)モチベーションマネジメント
(あ)リアルで具体的に目標をイメージする
 ●目標を高く持ち意識を高く持つ
 ●リアルなイメージのため、データ収集を怠らない(キャンパスビジット、キャンパス新聞への目通しなど。)。
(い)①日々の勉強の実績、②焦りや恐れ、③課題・失敗パターンを、客観的に捉えて対策をとる。
 ●1日の終わりに、やったことを細かく記す。学習項目、練習問題の内容、わからなかったことを記す。
(う)習慣化し、楽しむ工夫をする
 ●歯磨き同様、勉強しないと気持ち悪い状態を達成する。
 ●ゲーム化する。創意工夫して、自らの環境にそって楽で楽しく取り組む。乗らない時は乗らない理由を分析する。マンガや動画や事例などなじみあるチャンネルを活用する。
(え)仲間とメンター
 ●切磋琢磨できる仲間を得て高めあい、学びあう。

(6)読み書き
(あ)相手のために書く
 ●1文2義の短い文章にする。主述関係を明確にし、修飾語を使わない。代名詞を使わない。
 ●接続詞を使い、前後の文の論理関係を明確にする。
 ●文章は6つに構成する。
 ー第1に、具体的テーマを明らかにして結論を短く説明する。
 ー第2に、なぜそのテーマか、どういう問題があるか、問いかける
 ー第3に、テーマへの一般的意見を説明する。
 ー第4に、問を検討の上、自論が普通とどう異なるか、要点を具体的かつ簡潔に述べる。
 ー第5に、自論への反論を述べる。
 ー第6に、統計と経験を示し、反論を論破する。
(い)正しく読む。
 ●著者に問いかけ、対話する。
 ●なぜという疑問を持ち、仮設を立て、反論を設定し、論破し、理解する。


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