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2024年東北の旅4日目〜相棒との別れ、そして再会〜

おはようございます。6時起床。
夜中に軽く雨が降ったが、今朝の陸前高田は曇り空。

今朝の風景

あまり冷え込まなかったので過ごしやすい気候。

スノーピーク陸前高田には、無料で利用できる洗濯機と乾燥機がある。朝イチでここ数日の洗濯をする。

昨日はアクシデントによりバタバタだったので、ググッとお酒を飲んで寝た。昨日のnoteもアクシデント前までしか書けなかった。アクシデントの終了は今日まで続いたからだ。

さて、何があったのか。

昨日ランニングを終えて、日帰り温泉施設の黒崎仙峡温泉に車で向かった。
到着し、駐車場を見るとまあまあ満杯で、停めるところを探していた。

そんな時、通りがかった従業員の方が、従業員用の駐車場に入れてよいよと手まねきしていた。

あーありがたいと思い、車をバックしながら従業員の駐車場に入ろうとしたその時だった。

ガタンッ!

あっ!何かまずいことが起きた。
急いで車を降りてみる。

駐車場は坂の途中にある。駐車場の入り口以外は、坂になってて段差があるのだ。

車は駐車場の入り口ではなく、途中の段差に向けてバックしてしまった。車が大きく傾いている。
後輪は駐車場にあるが、前輪が道に乗った状態になってしまった。
一旦登れないか前進してみるがどうにも登れそうにない。
バックするにも、このまま後ろに下がってしまうとバンパーが段差に引っかかり破損は免れない。

どうしたものか。車の前を人力で持ち上げながらバックするか。。

途中温泉に入りに来た地元の男性たちがなんだなんだと近づいてきた。

よし、車の前側を持ち上げてバックしてみよう。

そこにいたメンバー3人で持ち上げて、車をバックさせた。

ここまで読んでお気づきの方もいるだろうが、車は重い。3人で持ち上げながらバックなんて相当な大男でもいない限り無理な芸当である。

バキバキバキバキッ!

やってしまった。。バンパーは坂の段差に引っかかり外れてしまった。

破損具合を確認してみる。バンパーが大きく割れたとかではないが、プラスチックの部品が取れたりはしている。

ううむ。これは素人が直せる代物ではない。
そしてレッカーかも。。
旅は始まったばかりなのに、車がなくなるピンチ!

とりあえず任意保険に問い合わせてみる。
レッカーは頼めるが、問題なのは運ぶ先である。
我が相棒はヨーロッパ車、そして20年越えの強者である。

ここは陸前高田市。保険を使い無料輸送可能なのは100kmまで。
最寄りのディーラーはどこも100km越えである。
そして今はゴールデンウィーク。整備工場もだいたいお休みなのである。

うむ、困った。

でもそんな非常事態に、地元の方々が声をかけてくれ、地元の外国車も扱う整備工場の情報を教えてくれたり、今日お休みの町の整備工場の関係者に電話してくれたりもした。

地元の人たちの温かさにめちゃめちゃ感謝の気持ちでいっぱいになった。

地元の整備工場の方から、現場に来て破損具合を確認しますとの連絡をいただき、温泉施設のロビーで待たせていただいた。

到着した時はまだ日が上がっていたが、もう日が暮れ外が暗くなり始めていた。

約20分後、地元の整備工場の方が到着し、車の状況を確認していただいた。
バンパーは破損はあるものの取り付け可能そうなこと、バンパー以外は不具合はなく自走できる状況であることから、応急処置していただけることになった。しかも次の日午前から対応して、お昼頃には引き渡しできるだろうとのこと。

あぁ、よかった。なんとか旅を続けられそうだ。

その後、温泉施設の方のご厚意で温泉に入らせていただき、キャンプ場まで送り届けていただいた。

温泉はとてもよいお湯で、明るい時間であればお風呂から海を眺められる。走ったあと、車の対応で長い時間外にいたので体が冷え切っていた。
そんな時入る温泉は、ここ1番最高のお風呂であることは間違いない。

そして、関係して下さった方々には本当に感謝の気持ちしかない。東北の方々の親切に触れ、より一層東北が好きになった。

と、ここまでが昨日起きたアクシデントの全貌である。

一晩経って、これを書いているのは朝の8時半。
今のキャンプサイトの状況をお見せしよう。

ここはオートサイトである。もちろん、車はまだない。

車は応急処置をしてちゃんと戻ってくるのだろうか。ドキドキの朝を過ごしている。

さて、時は変わって現在19時。

車はどうなったかというと…

無事戻ってきましたー!!

応急処置でバンパーは左右銀テープで止まっているものの、ぱっと見では昨日外れたとはわからないぐらいの対応。壊れてしまっていた固定具も新しく取り付けてくれているなど、素晴らしい修理対応でした。

一応車の下まわりも確認してもらったが、特に破損はなくきれいなものだったようで、ほっと安心。

整備工場に繋いでくれたり、帰り道キャンプ場まで送り届けて下さった黒崎仙峡温泉の方々、お休みの日に現場を確認&翌朝には車の修理をしてくれた広田自動車工業さん、本当にありがとうございました!

修理後、車をキャンプ場まで届けてくれたのですが、重低音が響くエンジンの音が聞こえ、ちょっと遠くからも「うちの車だ!」とわかった途端、駆け出した。

離れて気づく相棒の大切さ。
ほんとに無事に帰ってきてありがとう相棒よ。これからもよろしくね。

念の為にと貼ってくれた応急処置の銀テープが輝いている

さっそく車に飛び乗り、今日の買い出しに行く。うむ、調子はよさそうだ。

事前にチェックしていた熊谷精肉店・日益屋さんに立ち寄り。名物の味噌ホルモンを購入。夜が楽しみである。

キャンプ場に戻ったらささっとお昼ごはんを食べて仕事のつづき。

今日は元々陸前高田の街中にあるコワーキングスペースで仕事をする予定だったが、車の修理を待つ必要があったので1日キャンプ場で仕事をすることにした。

陸前高田の街を見下ろしながら
旋回するトンビに見守られながら

仕事を終え、無事相棒が戻ってきたことに乾杯し、宴を始めるのだった。

最初の一杯はこちら。

心に沁み入る富士山

今晩のメニューは?

女川のさつま揚げ
せせり
そして熊谷精肉店の味噌ホルモン

いやー、うまい!どれもうまい、幸せ。

そうやってどんどん日が暮れていく。
色々あったけど、こうやっておいしくお酒が飲める幸せ。

それは後ろを振り向けば相棒がいるからに違いない。

ありがとうと心の中で呟いて、宴は続く。

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