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【解説・考察】金持ち自慢が身を滅ぼす

※この解説・考察は私なりの個人的な視点で書いた内容です。

雀たちにとっての「金の冠」は私たちに置き換えると「=財産」です。

「○○○円稼いだ!」
「高級車買った!」
「高級ブランド買ったった!」

このように、普段は雀のような「弱者=稼ぐチカラが無い(経済的弱者でもある)」が、ひょんなことから大金を得た場合、嬉しさのあまり周囲に見せびらかすことによって「狩人=経済的強者」に目を付けられ潰されますよ。


という注意喚起をしている物語と受け取れました。

私は世界を動かすフィクサーのような経済的強者の他に、大金をチラつかせるとどこからともなく現れる金に目が眩んだ人たちにも狙われる危険性もあると思いました。



更に深堀りすると、己の積み重ねてきた努力で培った人的資本=稼ぐチカラでコツコツと生み出してきた資産ではなく、たまたまラッキーなことに大金が転がり込み、その「たまたま運は良かっただけ」で得た大金を「実力で稼いだ」と勘違いしてしまった人が、この物語の雀になりがちだと捉えています。

己の度量に割が合わない大金を手にし、手に余る大金を無駄遣いと見せびらかしを繰り返すうちに、毟り取られ、騙し取られ、気付けばほとんど手元に残っていない。

ユダヤ人が常日頃意識していると言われている、

弱者は大金を手にしたら、目先の利益に浮足立つことなく、己に適した利益を常に意識しながら、普段と変わりなく慎ましく生活を送る」

ことの大切さを教えてくれました。

大人になってもこの話のように痛い目に合っている方はたくさん居ますし、実際何人も目の当たりにしてきました。

目の前にいる子どもたちが、この物語に出てくる雀たちにならないよう、幼いうちから教えていきたい大切なことだと思います。

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