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【解説・考察】生き抜くために備えよ

豊かさの次には必ず大貧困が襲ってくるのコピー (1)

※この解説・考察は私なりの個人的な視点で書いた内容です。

太った健康的な牛=好景気、バブル
痩せこけた不健康な牛=不景気、バブル崩壊、大不況

このように置き換えて考えると、現在(2021年5月)はコロナ禍真っ只中であり、日本の夜明けがいつになるのか見通しが立たない状況です。

まさに痩せこけた不健康な牛たちが所狭しといる状態が想像できます。

更にはオリンピック需要で太った健康的な牛の時代がやってくる手前で、痩せこけた不健康な牛に食い荒らされている状況でもあります。

そんな状況下にユダヤ人の哲学の考えを通すと以下となります。

不況の後には景気は回復するからじっと我慢していれば良いのかというとそうではないのだ。
明けない夜はないというがそれは嘘だ。
〈中略〉
陽のある間に夜の準備をした者だけが次の曙を迎えるのだ。
準備しなかった者は昇る太陽を見ることはない。

なんとも耳が痛くなる叱咤ですが、とても現実的です。

日本人が好む

「今を耐えていればいずれ夜明けは来る」

といった根拠のない期待をことごとく打ち砕かれる言葉ですね。

そしてユダヤ人は太った健康的な牛たちが現れた後、必ず痩せこけた不健康な牛はやってくるが、その後にまた太った健康的な牛たちがやってくるとは限らない、となんともシビアに世の中を見ています。

>陽のある間に夜の準備をした者だけ

この準備とは具体的にどういったものなのか考えてみました。

大豊作(好景気)なときこそ、いつ来るかわからない大不況に備えて、コツコツと貯蔵(貯金)せよ。

起業に置き換えると、世に出した商品が空前のヒットをかまし、営業利益が最高値を叩き出した。

そこから飛ぶ鳥を打ち落とすが如く新たに出す商品が売れる売れる・・・。

この状況下になった時、人は「この無敵モードが永遠につづく」と思ってしまいます。(少なくとも私は調子に乗ると思う)

しかし盛者必衰というように、必ず衰える(低迷期が訪れる)周期がやってくる。

おまけにその低迷期から再び日の目を見ることができるかは約束されない。

だからこそ

事業が上手くいってる時ほど浮足立てずにしっかり貯蓄せよ(内部留保せよ)

ということだと思います。

慎重過ぎるのも良くはないので、アクセル(攻め・仕掛ける)とブレーキ(守り・慎重になる)のバランスをしっかり意識するのが重要。

好景気が永遠につづくと思いアクセル全開でずっとぶっ放している状態に突然の低迷期が訪れてしまったら即資金ショートします。

ユダヤ人は今の目の前の「苦」から自力で這い上がる術を持っていないければ、永遠に闇夜を彷徨うと考えます。

最後にユダヤ式の教えを引用します。

陽のあるうちに闇夜の打開策を準備しなかった人は永久に闇の中に葬り去られる

引用元 石角完爾著書 「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」より

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