母にネイルを勧めてみる

月に1.2回、土曜日の夕方3時間ほど、
母とオンラインで会話しています。
便利な時代です。
その間、同居の妹は整骨院に通い、
ちょっと買い物やお茶をして気分転換。
弟2人と交代なので、まぁ大した負担ではありません。

先日、グループホームで2ヶ月に1回のヘアカット、
と言うか散髪があったのですが、
グループLINEに母から、
「おばあさんはみんな、おんなじ髪型」
と書き込みが。
明らかにご不満の様子。
そこで詳しく聞いてみると、
じっとしていられない人とか、
認知症が進んでいる人が多くて、
みんな髪型なんて気にしない。
でも、自分としてはつまらない。
とはいえ、わざわざ美容室へ行くのは
妹の手を煩わせるし自分も面倒、だと。
しかし、「つまらない」と思ったままは残念。
子育てに忙しく
自分の身の回りなど構ってこなかった母だが、
美容室だけはこだわっていた。
信頼する美容師さんが店をかわると、
自分も店を変えていた。
やっと自分のことだけ考えて暮らせるのになぁ。


で、
「お母さん、ネイルしてみたら?」と勧めると、
「えっ?」と前のめりに笑
わかりやすい。
ググってみると高齢者向けのネイルサロンや
出張ネイルのサービスもある。

「もうごはん作る必要もないし、
入院しているわけでもないし、できるんちゃう?」
「ほんとは、毎日自分の手を見てイヤだったの。
でも、わざわざ連れて行ってもらうのも」
「ショッピングモールとかのサロンなら、
妹と2人で行けば大丈夫だよ!
妹も一緒にネイルして貰えば彼女も喜ぶよ」
「そうかも」
「オシャレはしようよ。
で、ドンドン出て行ってほしい。
お母さんが車椅子で出歩いてくれると、
あと何年かして私がそうなった時、
今よりもっと過ごしやすくなってるからさ」
「なるほどねぇ」
「お母さんの仕事だよ」
「(笑)」

少し前向きにってくれた模様。

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