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ラブライブ!フェスでフラスタを出した話

■はじめに

ちょっと前に出した久保百景にて、フラスタの話を書きました。

これまでは「見た人が勝手に解釈してくれれば良い」的な思いもあり、フラスタのコンセプトとかは特にアウトプットしてこなかったのですが‥
記事を書き頒布する中で、纏めておく事も大切だなって事を感じたので、今回のフラスタについてもまとめてみます。
※ 久保百景に書いた内容に興味ある方は(こちら)から…

いきなり宣伝から入りましたが、「ラブライブ!フェス」でフラスタを出したお話です。
終わってから書くと、どうしてもその当時の考えと、結果を踏まえての話が混在してしまうので書きづらい部分もあるんですが、当時の考えをベースに書いてみます。

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■コンセプトのお話

イベントの発表直後にお花屋さんに予約の連絡をし、「フラスタを出す!!」とは言ってみたものの、さてどんなものにしようか。。
毎回悩むこのコンセプトの部分ですが、今回は普段以上に難しいものでした。

というのも‥
このフェス自体がそもそも何をするのか分からない。歌うのかどうかも分からなければ、世界線すら分からない。
特にこの「ラブライブ!」というのがまた難しくて、キャラクターが好きな人もいれば、中の人が好きな人もいて。考えている世界線も様々で。
そんな人たちを募るうえで、どんなものにしたものかと。

いきなり主語を大きく書いていますが‥
個人的な話をすると、Finalの際に「小泉花陽を通じて、久保ユリカさんにありがとうを伝える」というコンセプトでフラスタを出していて、その時にある種やり切ってしまった‥というのもあり。
そう言った事を踏まえると、今回のコンセプトが中々に纏まらずにいました。

トメキンと2人してひたすら考えました。ラーメン啜りながら。
腰を据えて考えた結果、贈る先は "小泉花陽" でも "久保ユリカ" でもなく『小泉花陽役 久保ユリカさん』だろうと。
ではその "小泉花陽役 久保ユリカさん" に何を伝えるかを考えた結果、『お久しぶりです!小泉花陽役 久保ユリカさん』に行き着いた訳です。

■"小泉花陽役 久保ユリカ" って??

『お久しぶりです!小泉花陽役 久保ユリカさん』とした時に、「そもそも小泉花陽役久保ユリカって??」「ラブライブ!の久保ユリカってどんなんだったっけ??」って事を振り返ってみると、とにかく雑で適当なんですよね。
「ダレカタスケテー!」とか、みんな大好き「ネジの話」とか。
適当で、雑で、うるさくて、それでいて気ぃ使いで、あとやっぱり適当で雑なんです。

「じゃあ、彼女のこれまでのそんな発言から、その『らしさ』を集めて吹き出にして並べて、当時の様子を想起させるフラスタにしよう!」
そして当日これを見た人達が、演者・スタッフの皆さんが、そして久保さんが、
「あぁ、"小泉花陽役の久保ユリカさん" って、こんなんだったよね!」と、
そんな感じで笑ってくれたら‥思い出し、懐かしんでくれたら良いなって。
そんな方針に落ち着きました。

なんなら「徳さんあたりと一緒に見たりしたらどうなるんだろうか‥本人、嫌がるだろうなーーー」とかまで考えてました、楽しかったです。
(や、でもそうなんですよ。μ's全員のサインの中で、1人だけ「鹿」って書く人ですからね。ファンは演者の鏡‥となると、そうなるんですよ。)

■イラストパネル、いらなくね??

大まかなコンセプトは決まりました。
後はどういう形でまとめていくか…というところですが、前述のコンセプトの悩みとは別に以前から考えていた事がありました。

「そろそろシンプルな方向でも良いんじゃない?」

フラスタって、基本的に足し算なんですよね。
こんな事を表現したいから色をつける。花に意味を持たせる。小物を入れる。造形にこだわる。
それはとても正しくて、実際僕らもこれまで、
 ・ARを使ってみたり
 ・等身大パネルやVRコンテンツを搭載したもの
 ・造形でレッドカーペットを作ってみたり
 ・QRコードでメール送信できるようにしたり
 ・最近ではヘリを飛ばしてみたり
といろんな事をやってきました。

ただ、その裏で「そろそろ別の方向性があっても良いんじゃない?」っていう思いも朧げながらありました。
それこそ、こういったアニメ系コンテンツではある種当たり前になっているキャラクターやキャストのかっこいい・かわいいイラストパネルとか無くても良いんじゃないか??って。

普段参加しているイベントだと贈られる基数自体が少ない事もあり、そういった方向に冒険するのは難しいけれど、「今回は相当数のフラスタが出るだろうな‥」という予想の元、「1基くらいそんなのがあっても良いだろう!」と、思い切って舵取りをしてみる事にしました。

■色々まとめた結果

その結果がこれです。

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シンプルですね。シンプルです。
画が具体化していくにつれて段々禍々しくなっていっている気もしますが、気のせいです。シンプルです。

そして、お花屋さんとの確認も取れたので参加者を募集。

募集もシンプルですね。というか我ながら酷いですね。
よくよく考えたら僕主導の企画としては今回が初めてのオープン募集だったのですが、だいぶ酷いですね。結果、ツイプラも立てませんでしたし。
これでよくもまぁ29人も集まったものです。ありがとうございます。
良い数字ですね、29人。

毎回の方々はさておき、何の疑いもなく参加表明してくれた初めましての方々。
「え?ホントに良いの?こんな内容も分からない謎企画に賛同して大丈夫!?」って思って、DMで確認取りましたからね。

■パネルを作ろう!

コンセプトも決まり、あとは言葉の選出です。
夜な夜な1stからFinalまでのLIVE映像を見返し、発言を抽出・テキスト化しました。

そんな発言の中から各回から1つずつ選出しました。それと毎回お馴染みのコーレスからも。
正直、もっと他にも入れたいフレーズとかもあったけども、そこはフラスタを見た皆さんが補完してください。
(余談ですが…久保さんの発言を改めて抽出・テキスト化してみるといろいろと面白さが見えてくるんで、暇な人は是非やってみてください。)

そして、その言葉を吹き出し型のパネルに加工。
これは駅とか電車の広告を意識して作ってくれたとの事。(トメキン談)
※この辺の作業、大晦日とかにやってくれたんですけどね、ありがたい限りです。

あとは連名パネルですね。
参加者の横に、極限までシンプルにした小泉花陽のピクトを並べています。小泉花陽って分かるでしょ??
もう、ここから各々の想う姿を想起していただければ良いのです。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

と、経緯とかコンセプトをザーッと書いていくとこんな感じになります。

※あたかも全部僕がやっているかのように書いてますが、アイデアとか大体はトメキン軸で動いてます。僕は彼の壁打ちの相手をしつつ、発言の抽出をし、参加者の調整。あとはひたすらフラスタの防御力を上げてました。
(フラスタの防御力って何だよって話ですが、これを書きだすと終わらないので、その内気が向いたら書きます。)

ちなみに‥今回 ¥48,749(ヨッ!花陽 9周年!!)でまとめたのは小さな拘りです。

さて。
こんな感じで準備が進んで、花屋さん側の制作が進む中、ちょうどフェスのパンフレットが届いたんですけどね。
前述のサインの話じゃないですけど、久保さんのページを見た時に妙な嬉しさがありました。
各メンバーが真面目に書いている中のあの内容。そしてそっと添えられたメッセージ。
完璧じゃないですか??

■イベント当日のお話

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当日、いざ完成したものを見てみると「果たしてこれはシンプルなのか……??」って感じにもなりましたが、いかがでしたでしょうか??
(ちなみに緑のブレードは、やる気がオーバーフローしたお花屋さんが設置していってくれました。)

両日ともフラスタの近くで様子を見ていたんですが、「異質なやつ‥」なんて会話が聞こえてきたりしたので、思わず笑ってしまいました。
A-RISEフラスタの近くだった事もあり、両方見て楽しんでました。)

なんというか、想像以上に沢山の方がフラスタの前で足を止めてくれてたんですよね。
見慣れない形状って事もあるとは思いますが、やっぱり文字があると足が止まるんですね。読むんですね。広告枠として売れそうですね。
※実際、今回のパネル、駅とか電車の広告を意識して作ってくれたってのは前述の通りなんですが、その上で視線誘導まで意識して配置してるんですって。(トメキン談)

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見て笑ってくれる人も多く、Twitterでの感想を見てても予想以上にポジティブなものが多くて驚きました。

毎度の事ではありますが‥
事前にほとんど企画内容を開示せず、当日バン!って出してるんで、そろそろ怒られるんじゃないかって毎回思うんですけどね。

想像していた以上にポジティブで、そしてこちらの意図を汲み取ってくれている人なんかもチラホラいまして。嬉しい限りです。
気付けばネジとかお供えされてましたし。

あと、恐らくですが、久保ユリカさん宛のフラスタってこれだけだったんですよね。
果たしてその1つがこれで良かったのか??ってのもあるんですが、久しぶりに『ダレカタスケテー!』のコーレスや『ケガしないケガさせない』も見れましたし、良かったんでしょう。良かったって事にします。

改めて。
参加してくださった皆さん。見てくださった皆さん。ありがとうございました。

200204_ラブライブフェス久保ユリカさんフラスタ連名_再入稿

■おわりに

正直、久保さん他、演者さん宛のフラスタも、もっと出るかなぁなんて思っていたんですけどね。
当時を知らない人が増えたからなのか、知っているからこそなのか、その辺の理由は分からないけども、もしかしたら僕が思っている以上に出し辛い状況だったのかもしれません。
次があるかは分かりませんが、その時はいつでも矢面に立つ所存でおりますので、よろしくお願いいたします。

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