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消化力に合った食事をする

前回の消化力のはなしからの、
今回は「食べ方」についてです。

アーユルヴェーダでは、食べたものの中で
消化ができない未消化物が毒素となり、様々な病気の原因になると捉えます。

何を食べるか、も大事ですが、「食べ方」にも
ルールがあると考えます。少し堅苦しいですが、
消化力を高めることが健康な体、つまり人生を楽しむこと、楽しめる体に繋がっていきますので、ご興味がある方は一緒に学びましょう。


食べ方のルール10ヶ条


▶︎食事時間を決める

食事で変わる心と体
アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ
香取薫・佐藤真紀子

アーユルヴェーダでは、1日のうちに時間帯によって
ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)の働きは違うと捉えます。

自分の中で、食べる時間帯を決めることで
体がリズムを感知し、消化液の分泌をスムーズに行うので消化の準備が整います。

リズムを決めることで、好きなものを何でも自由に食べても、消化の問題がみられることがなくなります。

▶︎消化される分だけ適量食べる

日本では、腹八分目という言葉がありますが、
あれより更に少ない量。
適量は難しいですが、ひと言で言うなら
「次の食事までのあいだに無理なく消化される量」

食べたくない、お腹が空かないときは
無理して食べない、スープのみにするなど。

▶︎温かいもの・作りたてのものを食べる


西洋医学でも消化酵素は体温に近い温度でいちばん活性がよく、それを下回る温度では働きが弱くなるといわれています。

冷蔵庫から出してそのままより、温めて食べるなど。更に作ってから3時間以内のものを食べる、と
インドの古典書には書いてあります。
理由は3時間以上経つと、腐敗の方向に物質が変化し、その食べ物の中にタマス(暗性)が増えるから。
そのタマスは不活性エネルギーで、怠惰、不活発などを生みます。

最近落ち込みやすい、やる気が出ない、鬱っぽいなどという人の中には昨日の残り物、冷凍食品、レトルト、缶詰などの頻度を見直すことも必要です。

わたしは↑ 当てはまりましたよ。
料理するのって面倒じゃないですか。レトルトや缶詰は救世主だし、残り物も捨てるのがもったいない!
だけど、レトルトを食べてない時の方が心も体が軽いのは実感済み。

▶︎食べる速度は早すぎず遅すぎず

よく噛み、食べる。
食後すぐに風呂に入る、も胃に血液が充分に集まることができなくなるため、も消化不良の原因になります。

食後の軽い散歩などは推奨されています。

▶︎怒りながら食べない

アーユルヴェーダの古典書の中にも、生活の中で感じる感情やストレスが、消化力に大きく影響すると書かれています。

書いてあることよりも実際に怒りながら食べると、味も感じることができないし食事そのものが楽しめません。

▶︎心をこめて調理されたものを食べる

先程の怒りの項目と似てますが、怒りながら作った食事は科学的には証明できないにしても
体験した方もいるのでは?

我が家の娘は敏感で、
そっくりそのまま残していた事がありました。
ごめんなさい。です。


▶︎好きなものを食べる、満足感が大事


嫌いなものを我慢して食べる必要はありません。
食欲がわかず、うまく消化できないからです。
偏食は良くはないですが、無理して食べなくても
消化力が高まって食欲が正常になると、偏食が自然に改善されてく場合もあります。

▶︎慣れたもの、自分の体質・年齢・症状・仕事量・土地柄などにあったものを食べる

わたしたちの体は長く食べ慣れてきた食材を
よく消化できるようになっています。
遊牧民はラクダのミルク、イヌイットの人たちは
生肉だけでも生きていくことができます。

発酵食品を使うことが多い日本食は、体に熱を生みやすいのです。日本食は日本の風土に適していますが、暑いインドのような風土にはあまり適さない
ように、住む環境によって適している食事は変わってきます。

▶︎食べあわせの悪いもの、複雑すぎる調理法のものを避ける

鰻と梅干し
西瓜と天ぷら
この組み合わせが日本ではよく知られていますが
アーユルヴェーダの代表的なのが牛乳。
「塩、果物、魚などと牛乳を一緒に食べてはいけない」
牛乳は単独で飲むことを薦めています。

えー!?と思いませんか。
苺ミルクとか、好きな方も多いのでは?
それに、学校給食で長年、牛乳を組み合わせて飲んできた方、多数。

しかし、ご安心を。
常食にしている場合には、益にも害にもならないと
古典書には書かれています。

あとは、「熱い・冷たい」など性質が反対のものを一緒に食べるなど。

フレンチトーストアイスクリーム添え
好きでした。確かに胃はびっくりしそうです。

▶︎6つの味と少し油性かあるものを食べる


甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味
この6つの味が全て入った食事を摂ることで
3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)バランスを上手く整えて安定させると言われます。

▶︎補足

季節の変化に合わせて食べる。旬のものを食べる。

食べ合わせに関しては
消化力が強くなっているひと、スポーツや肉体労働をしていたり、食欲旺盛な若者はあまり影響を受けない。


各項目についても、特に時間帯の所は
もう少し掘り下げたいので
また改めて書きます。

お読みくださりありがとうございます。

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