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果たしてワタシにはそんな恋ができていたのだろうか

 ”given”を観た。ぶっ通しで。観ずにはいられなかった。

気持ちを言葉で表現することの大切さや難しさ、音と感情を共鳴させて伝達するやりかた。庇護と愛と嫉妬と優しさに淋しさ。哀しみで流れなかった涙。苦しみ。だけど憎しみは、ひとつもなかった。

胸のずっと奥のほうを両手でグシャッと鷲掴みにされながら、抱き寄せられて耳元や首筋に唇が触れそうで触れないように、そっとそっと恐ろしく甘く冷たい吐息と共にジワリと燃えるように、火傷しそうなほど熱く囁き続けられるような、そんなストーリーだった。耳の奥から脳神経を伝わってココロに向けて心地よいリズム隊の上で踊るように掻き鳴らされるストリングの音が、そして切なく甘く少し擦れる歌声が強く届く。

あぁ、この世界にもっとずっと溺れていたい。

果たしてワタシにはそんな恋ができていたのだろうか。

大好きだ。もちろん漫画もkindleで大人買いした。

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