美術館で豊かさに触れる大切な時間
先日久しぶりに美術館で、絵画の鑑賞をしてきました。
大阪市立美術館
「フランスの精華」
16世紀〜19世紀に渡るフランス絵画が展示されています。
来場者が少なく、ゆっくりと鑑賞できました。
色彩が柔らかな天使が空を舞う大きな絵は、宮殿の天井画のようですし、肖像画や宗教画まであり、見応えのある作品の数々でした。
その中でも、私の好きな宮廷画家
ヴィジェ・ルブラン
(マリーアントワネットのお抱え女流画家です)
この人の作品でポリニャック伯爵夫人の肖像画がありました。
夫人の柔らかな美しさが溢れた一枚です。
ポリニャック夫人は、経済的に貧窮していた貴族の妻でありながら、愛くるしい美貌と社交性の持ち主で、マリーアントワネットに近づき、そして寵愛され、宮廷生活を思うがままに生きた女性です。
しかし、その天使のような柔らかな見た目とは裏腹に、フランス革命が起きるやいなや、王妃を見捨てて、真っ先にオーストラリアに逃亡したという、内側は悪魔のような計算高い女性でした。
華やかな宮廷生活の中の、光と闇が見えてきます。
(アントワーヌ・ヴァトー作)
しかし、この贅を尽くした美しさは、時代を超えても色褪せることなく、語り継がれてゆきます。
美しさは、心に刻まれていくのでしょうか。
ゆったりとした空間で、名作をじっくり楽しむという贅沢な時間を過ごせました。
帰りの物販コーナーで、紅茶とジャムを購入。
自宅でフランスの華やかな宮廷生活を想いながら、いただきました。
是非心の栄養に、絵画の鑑賞はいかがでしょうか?豊かな気持ちになれて、心が癒されますよ。
8/16(日)まで
大阪市立美術館にて開催中