見出し画像

沼津まちなかデザイン会議にお邪魔しまして。

1/12にプラザヴェルデで行われた「沼津まちなかデザイン会議〜中心市街地まちづくり戦略Vol.1〜」に取材も兼ねてお邪魔しました。

登壇者は新仲見世商店街会長で井草呉服店代表取締役の井草雅彦さんと、有限会社ハートビートプラン取締役の園田聡さん。

園田さんは都市デザインやプレイスメイキングの専門家で、豊田市の新とよパークの「できますよ看板」も手がけられた方。

去年思いがけず西浦でお会いすることができて、今回も沼津でお会いできるのを楽しみしにていましたが、コロナの影響もあってオンラインでのご参加でした。

エリアの魅力に日常の滞留をプラスしていくこと

先に活動やニーズがあって、それに合わせて作っていくこと

ヤン・ゲールの公共空間における人間の活動は、必要活動、社会活動、任意活動の3つに分類されるという考え方や

豊かと言われる場所には10のアクティビティがあるというpower of 10+のこと、

姫路の実例では、これまでまっすぐ姫路市に行ってまっすぐ帰る、という通過だけになってしまっていたエリア、低層階に銀行などが多かったその機能をできるところは2Fにして、低層階は商業施設にしていくことで、通過ではなく滞留…まちで過ごす時間が増え、駅前で過ごす人が増え、駅周辺の不動産価値が上がったということ。

好循環を低コストでスタートしたこと。

豊田市ではトヨタのお膝元ではあるけれど車から人中心への転換を図る取り組みを行なっていること

新とよパークやとよしばの事例紹介で、カップルが9組うまれたというエピソードも教えていただいたり(こういうの嬉しい)

アイデアを現場で検証すること、

民間投資と公共投資の適切な掛け算をすること

ビジョンを現実化すること、

行政の戦略に民間の戦術をプラスして豊かな暮らしを作っていくこと、、

とても濃い話をギュッと届けてくれました。

新仲見世商店街の井草会長は、冒頭に「空き店舗は1箇所だけなんですよ」と伝えてくれて、

これは本当に多くの人に伝わるといいな、と思っています。

シャッター街と思っている方が意外と多いと思うのですが、リノベーションまちづくりが進んでいて、テレビのイマイさんの上はダンススタジオになって、イマイさんの向かいの2階の元美容院だった所はNUMAZU Design Centerになっているし、

昭和レトロな雰囲気が新仲見世には漂っていて、

喫茶店ケルンさんは今でもがんばってくれているし、その並びで昭和レインボーさん、レコードショップのTetsuya Recordsさん、この景色もとても好き。

井草さんは、新仲見世でこれまでに行ったイベントについてもご紹介してくれて、その中のサンタ×サンタ×サンタでは、クリスマスツリーに子供たちが願い事の短冊を書いて

「沼津がもっと大きなまちになってほしい」

「もっと賑やかになってほしい」

と書いてあったことも教えてくれました。

アーケード屋根撤去の記録も毎日されていて

ちょうど「100日後に死ぬワニ」が話題になっていたタイミングで、新仲見世のアーケード工事も当初はだいたい100日後位に終わる予定だったことから「#100日後に無くなるアーケード屋根」というハッシュタグでSNSで発信し始めましたが、当初より工事が長引くことが判明して、「#100日後位に無くなるアーケード屋根」と、"位"をプラスされました。

そのことは沼津経済新聞でも以前紹介しています↓

工事開始161日目の夜にアーケードが撤去され↓

すっかり景色も変わって、その様子をカメラにおさめる人もとても多かったそう。

講演の中で井草さんは、商店街はお店の集合体だけでなく、お買い物する場からもう一歩進んだ公共空間、みんなの場にしていく next SHIN NAKAの取り組みも紹介してくれました。

今後、街路灯の柱の真ん中あたりに電源が取れるようにしてイベントをしやすくしたり、

サークルベンチを設置したり、wifiを飛ばしたり、、と計画しているのだそう。

YouTubeチャンネル (仮)SHIN NAKAチャンネルも予定しているそうですよ。

今回のアーケード撤去で700万円の借金をしているんです、ということもお話してくださって、

トークの終わりで、「今日は募金箱を持ってきたので、よろしくお願いします」と参加している方たちにに呼びかけるところも素敵だな、と思いました。

(本当に少額ではありますが、少しだけご協力させていただきました。)

今後、クラウドファンディングも予定されているそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?