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堤未果著「堤未果のショック・ドクトリン」/為政者のやる事はいつの時代も変わらない?

国際ジャーナリスト 堤未果さんの書物を初めて読み、衝撃を受けました。

アメリカは、9.11テロからわずか45日で緊急可決された愛国者法により、個人情報が監視される社会に変わってしまったそうです。
堤氏は当時、崩壊したツインタワーに隣接する世界金融センタービルの野村證券に勤務されており、テロそのものより、その後の社会が恐るべきスピードで変貌していく事に恐怖を感じたそうです。
政府寄りの発言を繰り返す御用学者が持ち上げられ、反対する者は社会から抹殺される仕組みを目の当たりにし、自由の国アメリカは消えてしまった事を体感したというのです。

タイトルの「堤未果のショック・ドクトリン」は、カナダ人ジャーナリスト ナオミ・クラインの同名の書籍(2007年発行)を読んで大きな衝撃を受けた事から来ているそうです。

ショック・ドクトリンとは

テロや戦争、クーデターに自然災害、パンデミックや金融危機、食糧危機に気候変動など、ショッキングな事件が起きたとき、国民がパニックで思考停止している隙に、通常なら炎上するような新自由主義政策を猛スピードでねじ込んで、国や国民の大事な資産を合法的に略奪し政府とお友達企業群が大儲けする手法。
ドクトリン=規制緩和、民営化、社会保障切り捨て。

本文より引用

堤氏曰く、災害やパンデミックなどの一大事が起きている時や、テレビで誰かのスキャンダルが毎日取り沙汰されているような時は要注意だと。その隙に、勝手に可決している省令が山ほどあると言うのです。

この本は、
マイナンバーカード問題、コロナ、脱炭素に関わる闇を徹底的に取材調査したものであり、国民がほぼ知らなかった衝撃の裏事情を細かく分析し紹介してくれています。

その中で、今私の中で最も憤りを感じているマイナンバーカードの問題について、例によって引用と私の言葉が混在しますが、まとめてみようと思います。

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マイナポイントで使われた税金はなんと1兆8000億円。これは、全ての国立大学を無償化できる金額。
河野太郎は、マイナポイントをちらつかせてもいまだマイナカードが全国民に行き渡らない事に業をにやし健康保険証廃止案を打ち出し強引に可決させてしまった。
本来マイナンバーカードの取得は自由である中で、全国民に有無を言わさず作らせる仕組みを作るとは、信じがたい暴挙であると感じます。

<マイナ保険証紐付けの問題点>
◆カード作成は義務じゃないのに選択肢を奪って全国民に強要する事は違法である。(真っ先に日弁連が反対の声をあげている。)
◆医師や病院も猛反対。カードリーダーに不具合があれば10割負担となり患者も困る。期限内に導入しなければ資格停止もあるかもと、医療機関は政府に脅されている。
◆紛失時、更新漏れなどの場合の対処が困難。その間病気になれば多額の現金が必要になる。
◆介護施設の職員はとても管理できないと悲鳴をあげているという。
認知症患者のカードを無くしたら、その責任の重さに押しつぶされそうになると。
◆紙の保険証の方が断然便利。
自然災害の多い日本。停電時はどうするの?本人の意識がない場合は?暗証番号がわからなければ使えないマイナカードは、紙の保険証よりも不便。
◆QRコードが丸見え(ご存知でしたか?)
◆アメリカには社会保障番号があるが、アメリカ人は絶対にカードは持ち歩かない。カードにもわざわざ持ち歩くなと明記されている。
河野太郎デジタル大臣は「マイナンバーカードはそれだけで何か出来るものではありません」と豪語したが、そんな事はなく、カードで簡単になりすまし可能。
河野太郎は「1枚に全ての情報があるのは便利」と言うが、大事なデータは分散するのが基本では?通帳や印鑑は別々に。預金は複数の銀行に、というように。

という訳で、マイナンバーカードを作る利点は元々ないに等しいのに、
さらに健康保険証紐付けするのは、
そこまでしてやりたい理由があるから、という事になるのでしょう。

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◆マイナ事業にかかった莫大な費用(血税)と、癒着企業の実態。
第一弾マイナポイント事業費139億、第二弾CM活動49億円を受注したのは電通。(初代デジタル大臣は元電通マンの平井卓也衆議院議員だったそうです)
マイナンバー関連受注企業(NTTデータ、NEC、日立製作所、富士通、パソナグループなど)と自民党とのどす黒い関係(企業から自民党への巨額の寄付、官僚がこれら企業へ大量に天下りしている事実。)
マイナンバー事業はだれのため?

◆マイナポータルに隠された恐ろしい罠
利用規約には、デジタル庁は損害について責任を負わない事や、勝手に規約を変更出来ると明記してある。

<対策>
◆マイナンバーカードを作りたくない人はどうすれば良いか?
今の保険証は2025年秋まで使えるので、切れる前に発行先に連絡し資格確認書を申請する。期限は1年で毎年更新する必要があるが、暗証番号も顔写真も不要。(今まで勝手に送ってくれてたものを、何故こんな面倒な事をさせられるのか。理不尽極まりない。)
また、作ったけれどいらないという人は返却できるそうです。

◆夫に呆れる。
私はもちろんマイナンバーカードには反対で、作っていません。
一方、我が夫はどうかというと。
カードを作っただけでなく、ポイントにつられて、口座も健康保険証も紐付け済みだそうです。オーマイガー😱
しかも!毎日持って歩いてたという驚愕の事実が判明しました。
それも、クレカとは別の、雑多なポイントカードと一緒くたにしてカードケースに無造作に突っ込んでいました。
ここ数年で、鍵とWAONカードを落とした人が言う「落とさないから大丈夫」には信憑性は皆無。落とす事なんて誰でもあるのに。

クレカは落とせば廃止してまた新しいのを作る事も出来るけれど、マイナンバーは一生変わらない。
それを落として悪用されたらどうするんですか⁈(怒‼︎)

さらに私が懸念しているのは、戦後すぐに行われた財産没収や預金口座の凍結です。今後、年金受取口座を自動的に紐付けする仕組みも待っています。国民全員の口座を紐付けし、搾取する狙いがないとも言えません。

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ところで、日曜日のオケ練の時、私と考えが似ている1人の方に「今この本を読んでるの🎵」とお見せしたら、堤未果さんご存知でした。
夫君が川田龍平さんだという事を教えてもらいびっくりしました。

今まで、政治の事何も知らずにのほほんと生きてきましたが、これではいけないと痛感しています。


ところで、私はTwitterアカウントを、見る専門で作りましたが、今朝、LGBT法案が23日から施行されるというツィートを見て知りました。
これもまたショック・ドクトリンかもしれません。異様な速さで決めていく手法には必ず裏があるという事の象徴のような早さです。

コロナ騒動がきっかけとなり、いろんな情報を知るにつれ、日本が壊れていくと感じます。

怖いけど、しっかり見なくては、知らなくては、と私は思っています。

長文をお読み頂き
ありがとうございました❤︎