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アマオケで演奏するという事。

45歳でヴァイオリン を始め、8年後にご縁があってアマオケに入団。
初めて弾いた曲はベートーヴェン様の「運命」シューベルト様の「未完成交響曲」でした。
それまでレッスンで弾いていた曲はせいぜい2ページほどの短い曲。
それが、いきなり30ページとかの世界になり初めての本番はほぼエアヴァイオリン みたいな感じでした。自分の音が出せている感覚は皆無^^;
でも、あの時私は脳内麻薬が出たのか、奏でる側の気持ちよさを味わってしまったのです。

音の渦の中にいる幸せ、皆で心をひとつにして曲を弾く一体感、拍手を頂く喜び。
これは、私の場合、高校生の時クラシックギター部で2回ステージに立った時の感覚が原点にあるからかもしれません。

本番でどれだけ弾けるか、いかに団に貢献できるか、とは別に、クラシックの長い曲を、聴くだけだとわからない細かいフレーズやダイナミクス(音の強弱)を、細部に渡って深く知り学ぶ事ができるのは無常の喜びです。

プロの演奏家の場合、本番前2,3回のリハーサルで済んでしまうらしいですが、私達は1度の演奏会の曲を、何度も何度も練習して、指揮者からは飴と鞭で叱咤激励されながら粛々と合わせる努力をし、出演費も払ってまで、聴いて頂く。
なぜお金を払ってでもそんな事をするのか。
それはひとえに楽しいから。自分1人では出来ない事を完成に向けて皆で作り上げて、いい緊張感をもって披露する、そして聴いて頂く喜びが大きいからです。演奏後頂く拍手は本当に嬉しいもので、時々泣きそうになります。

初出場から、数えたら今回で19回目の参加になりました♪

夫が録画してくれた動画を見たら、私の弓の動きが相変わらず小さくて、う〜む、とショック。
言い訳になりますが、小さい時からヴァイオリン に慣れ親しんだ方とは、弓の速度、強い音を出す時の弓の使い方に歴然とした差があります。
ひとりで発表会で弾く時はもっと弓を大きく使えていたのに、オケでは何故それが出来ないかというと、それは変な音を出して「迷惑」をかけたくないからそうなってしまうという事になります。
アンサンブルをするという事は、自己満足とは対極の所にあるから、調和した音を出すには、私にはこんな所が限界なのかとも思うけど、…

しかし、もう少し、弓の速度を上げて、強い音を出す時は弓を大きく使えるようになりたい。
そのためには、ボウイングの基礎練が重要。わかっちゃいるけど正直出来てません。

ただ、自分が出している音は聞こえるようになってきて、ちゃんと参加出来ている感覚はあります。
なので、弓使いに関して反省点はあるけれど、アンサンブルを大きく崩したりする事なく、その一員として少しは役に立てているかもしれないという感覚は、ここ数年で少しずつ持てるようになって来ました。

という訳で、弓の動きは、動画を観て他の上手な方と比較するとダメダメなのですが、それでも、全体的にみれば満足感でいっぱいです。


次回は12月。
9月からまた練習開始です。

まだ、脳内で曲のあちこちが流れてますが、切り替えてまた次にいこうと思います。

応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。