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プレジデント別冊「信じてはいけない!健康診断、医者、クスリ」/養老孟司さんと和田秀樹さんの対談を読んで。

私は、日本の医療の在り方にかねてから疑問を抱いております。(全ての医療行為などを否定している訳ではありません。念の為。)
現在の、不必要な医療が蔓延している状況に対して肯定の立場の方はどうぞスルーしてくださいませ。m(_ _)m

この雑誌を書店で見つけてすぐ購入し、自分が今まで思っていた事の裏付けが取れたような気持ちよさがありました。
未だに病気の「早期発見」が推奨されていますが、それって本当にいい事なのだろうか?そういう疑問がありました。
見つけなくてもいいものまで見つけて医療に繋げている実態を、お二人が話しておられます。
その事について、自分の頭で考える事をしたいと思います。

◆基準値を低くするのは誰のため?
社会保険財政が逼迫しているというのに多くの人には必要のない健診を促し血圧やコレステロールの基準値をどんどん下げて病人を確保し、一度捕まえたら離さない。
私のように断薬(降圧剤を飲んでいますが出来ることなら辞めたいと思案中)を相談したら普通のお医者様ならまず間違いなくその考えは否定されるだろうと予想しています。
確かに、今生活習慣病の患者が皆そんな事を言い出したらお医者様はさぞかし困る事が予想されます。(辛口でごめんなさい。)

他の本でも勉強中なのですが、年齢が上がり動脈硬化が進むと、血圧がある程度高くないと血液を体中に送れない。年齢が上がって血圧が高くなるのは必然的な事。なのにそれを一律に正常値とされている140に薬で下げるとその結果血液循環が悪くなり脳にいかずぼーっとする。認知症になるリスクさえあると。

この辺りは別の本の感想でもう少し詳しく書きたいと思っています。

コレステロールも同じで、今の基準値は低すぎると言われています。
長生きするのはある程度コレステロール値の高い人達だという調査結果もある。

◆国民皆保険制度に依存しすぎる日本人
日本の国民皆保険制度は優秀だとよくもてはやされますが、私はとても疑問です。もちろん、必要な治療に有効に使われる事には全く異議はありませんが、治療費が安い事で、病気とはいえないような人が皆安易に病院にいく。
CMでもワイドショーでも、心配な事があったらすぐに病院へと促す。

その結果病院はお年寄りのサロンと化しました。暇を持て余しているお年寄りは毎日のようにせっせと病院通いをする。安心も得られる。
私の両親も不安がとても強かったので、しょっちゅう病院に行ってました。私に対しても、微熱だろうが発熱すればそれっっとばかりに病院へ行けとうるさかった。
風邪くらいなら自力で治せばいいのです。抗生物質など飲んで役に立つのは一部の病気だけです。

◆夕張市の例
財政破綻した北海道夕張市では、市民病院が廃院になり19床の病院のみとなり多くの人が病院に行けなくなった。にも関わらず死亡率が減ったそうです。病院に頼らず自分で健康を保とうと一人一人が努力した結果、健康的に長生きする人が増えたというのです。病院がなくても、多くの人は健康に生きられるという事を夕張市の人が証明してくれました。

皆とにかく病院へ行く。病気を治すのはお医者様が処方してくれる薬だと信じている。そういう幻想が逆に人を不健康にしていると私は感じます。薬は病気を治してくれる手伝いをしてくれるだけであって、治すのは本人の免疫システムや治そうという意志であり、それが追いつかなくなった場合はそれはそれで仕方ない、自然の摂理だと私は考えます。

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ここで話は大きく飛躍しますが、
日本はとてもいい国だとよく言われますが、本当にそうなのでしょうか?

⚫︎軸がブレまくりの567対策。
⚫︎ばらまき。ご都合主義。隠蔽。
⚫︎添加物大国。(世界で類を見ない大量の種類の添加物が認められています。)
⚫︎教育支援のお粗末さ。
⚫︎先進国ではほぼ廃止されている死刑制度を廃止できない国。(アメリカは存続しているがほとんど実施されていないそうです)
⚫︎延命治療をやめられない国。
たくさんあり過ぎて書ききれない。

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話を戻します。

◆人間ドックや健康診断をやっている国は先進国では数カ国を除いて日本だけ。
人間ドックを受けて何の異常値も出ない人はたった5%程度だそうです。
世界で見ると、がん検診など「検診」を行なっている国は多いが、「健診」は戦前の徴兵検査がベースになっており、海外で実施されているのは数カ国のみ。
世界各国で何故健診をしないかというと、健診で死亡率が低下するという明確なエビデンスがなく、欧米では無駄な医療と判断されているから。
つまり、日本の企業で健診が義務付けられているのは、医薬品、医療機器などの医療業界の利権のためという訳。
こうなると、誰のための「検査」なのかが明確に見えて来ますね。
私達は健診で病人にされ、高額な社会保険料と医療費を支払い自分の体に不必要な薬を入れて人体実験されているようなもの。

健診に効果がない1番いい例があります。
かつて専業主婦は健診を受けてない人がほとんどでした。なのに平均寿命が男性よりもずっと高い。
健診を受け、生活習慣病の薬を飲み続ける事には意味がないという事です。

日本の経済のあり方を「ガラパゴス化」とよく揶揄されますが、多くの分野において世界から何十年も遅れているし目指す世界がブレていて、本当はどうすればいいのかをトップはわかっていないように感じます。防衛費を増額してる場合じゃないですね。

話が逸れまくりですみません。
日本のあり方には、「忖度」が常に付き纏っておりそこから逃れられない、だから決断できない。
決断しない方がいい事はさっさと決断するくせに…(ばらまき、アベノマスク、マイナンバーカードと健康保険証の紐付けなど)

◆日本はいい国?だけど幸せじゃない現実がある。
若者の自殺率は世界トップクラスの日本。到底幸せな国とは言い難いですね。

教科書通りにやれと言われてやる医療、教育。
仕事となるとひたすら納期を守り分刻みで時間通りに電車を走らせる国。
それは素晴らしいシステムだけれど、そのために皆何か疲弊してませんか?

ヨーロッパだと、電車はいつ来るやら、職人はいつ来るか分からないなど、日本人からしたらイライラする事ばかりでしょうけれど、幸せに生きているのはどちらなのでしょうか?

◆健診を受けて病気を無理やり見つける事に意味はない。
養老先生も和田先生も声を揃えておっしゃるのは、「体の声が聞こえたら病院へ行けばいい。」
ガンでさえも、高齢になったら無理やり見つけて手術して抗がん剤で免疫力を下げるより、放置した方が幸せに生きる時間が長くなる可能性があると。

以上、この雑誌からの引用と私の意見が混在してしまいましたが、
真の健康とは、病院に行かなくてもまぁまぁ元気に生活できている、という事だと思います。

歯医者さんや、怪我など医療が不可欠なものもありますし、短期的に薬に頼る事は必要だと思いますが、病院や薬に頼り過ぎない事をこれからもしていきたいと思っております。

堅苦しい内容、長文失礼致しました。

それではまた。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました❤︎