参列者二名

コロナの影響からか小人数のお仕事が増えています。

先日は60万円のプランで参列者は二人でした。故人の妻と長女です。

故人は70代でいわゆるまだ平均寿命前の若い故人。

お通夜のないいわゆる一日葬というものです。

開式するなり、浄土真宗本願寺派の菩提寺様からのお話から始まりました。

六歳の男の子を交通事故で亡くしたご両親へ送った法話の話。

その子は生まれる前からお釈迦様から次に生まれる命は6年しかないことは伝えられていました。それでも両親を選んでそこに生まれてきたのには訳がある。お釈迦様を信じ頂いた命に感謝をして生きる事の尊さを伝えるために生まれたのだと。人にはそれぞれ与えられた寿命がある。そしてそこには、与えられた意味がある。そんなお話でした。

火葬場に着き、収骨を待つ時間に、お二人とその法話についてお話をしました。その時に、その同じ火葬場で、以前見た悲しい光景を思い出しました。

その時は参列者1名のご葬儀の後、やってきた火葬場

私がお客様より一足早くその場に着くと、火葬場入り口におくるみに大切に包まれた小さな赤ちゃんを抱っこするお母さんの姿が。

ロビーをご案内すべきかもと思いましたが、待ち合わせかもと思い直し声はかけませんでした。

その後、私のお客様が霊きゅう車で到着し、案内時間を待っておりました。一番乗りで霊きゅう車が到着したので一番初めに中に案内されると思いきや、赤ちゃんを抱っこしたお母さんとスーツ姿のお父さんと思われる男性、その後ろから葬儀屋さんと思われる男性が手に小さな棺を抱えてしずしずと火葬前のお別れのお部屋へと入っていきました。

その途端ピンとした。

お母さんが抱っこしていたのは、亡くなった赤ちゃんだったのだ。

私のお客様も60代の旦那様を亡くした失意のただなかの方

でも、赤ちゃんを抱いたお母さんの姿を目の当たりにし、思わず二人で顔を見合わせ、悲しいですねと涙してしまいました。

その赤ちゃんもきっと何かの使命があって、

その後夫婦の下に

生まれてきたのですね。

私は一体どんな使命を背負って

ここに居るのでしょう。

まだわからないまま

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