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住む所も仕事も違う、ただこの村が好きな人たちが集まるとどうなるのか?


先日、我が家に東京、岡山、広島、福岡からお客さんが遊びに来てくれました。
特に何かイベントや行事があったわけでもなく、ただ「村に遊びに行ってみたい」で集まってくれたメンバーです。
せっかくなので、この村で面白いことをしている人たちも呼んで、みんなで美味しいごはんとお酒を囲みながら、ゆるゆると家呑みパーティーをしました。

メンバーはPASS THE BATON MARKETを運営されているスマイルズの社員さん、元スマイルズで現在は起業してボードゲーム開発をされている青年、広島からは昨年行われたG7サミットで使われたヒロシマチェアを製作されているマルニ木工の会長さん、岡山からはvoicyのパーソナリティでもある移住猟師さん、福岡からは、昨年独立起業された夫の友人が遊びに来てくれました。

ここは島根の端っこも端、観光資源ゼロの村に、こんなに異職種の人たちが集まるのは初めての試みだったので、ここからどんな事が生まれるのだろうと、ワクワクとちょっと不安もありつつ、ホストとして過ごして思ったことを備忘録のつもりで綴ってみたいと思います。


夜道にびっくり

暗くなり、タバコを吸いに出られた方が、道路が真っ暗な事に驚いていました。
目の前は田んぼが広がっているので、道路の両端は用水路になっています。
「これ、夜はどうやって歩くんですか?」と本気で聞かれたのですが、初めてそんな事聞かれ、考えたことなかったから、わたしもびっくりしました。
そういえば、東京から来た姪っ子も、夜道を車で運転していた時の外の暗さにビビっていたのを思い出しました。
わたしには日常の光景も、違う目から見たらそんな風にみえるのかぁと新しい発見があり、面白いです。


田舎ならではのご馳走

生け捕り猟をされている猟師さんが、大物のイノシシ肉を担いで来てくれました。
早速、庭で火を起こして、大きなお肉を5時間かけてじっくり焼いてみんなに振舞ってくれました。

他にも鹿肉で煮込みを作ってくれたり、猪肉のハムやベーコンも持ってきてくれたのですが、今までのジビエの概念が変わるくらい臭みもクセもなく、脂はあまくて軽くて、口にいれた途端にするっと溶けていって、全く胃もたれしないので、無限に食べられます。
そして、参加メンバーに居た近所のワサビ農家さんが、生わさびを沢山持ってきてくれて、擦りたてのわさびとお肉を一緒に頂きました。

ジビエは甘辛く煮て、臭みを紛らわす食べ方しか知らなかったので、わさびと塩だけで頂く猪肉の美味しさを知ったら他のお肉はたべられなくなります。
実際に猟師さんは、冬の狩猟で家族で食べる1年分のお肉を捕るそうで、スーパーでは肉は買わないそうです。
こんな美味しいお肉が毎日食べられるなんて、羨ましすぎます!

レストランでは食べられない、こんな贅沢なお料理が頂けるのは、田舎だからこその経験だと思います。
お金で買えない豊さを実感します。

猪の前足


5時間かけてじっくり焼いたお肉

この村の資源をどうアピールしてくのか

美味しい食事と、豊かな自然を5感で感じて、とても満足してもらえたのではないかなぁと思います。
私も夫のUターンで住み始めた頃は、田舎に住む事に乗り気ではありませんでした。
しかし、住んでいるうちに、今までしたことのない体験がたくさんある村の生活が楽しくなり、人との繋がりに色々と助けられ、もっとこの村の魅力をたくさんの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

何かの縁で繋がれたスマイルズさんの社員さん、PASS THE BATONに村のチームで出てみたいという話になりました。
今日集まってくれた村のメンバーからは野良着職人の作るもんぺ、無農薬茶葉でつくる紅茶にワサビ農家の生わさび、無農薬野菜、色々とアピールできそうです。
まずは視察を兼ねて、次回のイベントに参加してみよう!ということになりました。
スマイルズといえば、スープストックトウキョウ。この村の無農薬野菜を使ったスープを作ってもらえたら…と妄想は色々と膨らみます。


そんなこんなで、話もはずみ、気づけば12時まわっていました。
翌日はみんなで7時に起床してやぎのお散歩へ。


今回の会からまた面白い事が生まれそうで、ワクワクしています。
楽しい会になり、「他のメンバーも呼んでまた来たい」と言ってもらえたのが、本当に嬉しかったです。
ここをきっかけに、新たなチャレンジをしてみようと思います。
進捗をまたここで綴りたいと思います。


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