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「良いものは高い」を認識する

木下さんのボイシーを聞いてのアウトプット投稿。


日本が海外市場の土俵に立てないのは

戦後のデフレ思考が日本人には未だに染み付いています。
「安くて良いもの」が良いとされてきた日本は、長年その思考が染み付いてしまい、高いものは「ぼったくり」「銭ゲバ」として儲ける事は悪い事だとされてきました。

しかし、世界はインフレに向かっているので、日本と真逆の思考になってきています。
その中で、日本が未だにデフレマインドを持ち続けていると、世界からどんどんかけ離れて、世界の土俵に立てなくなってしまいます。

海外では「良いものは高い」が常識だから安いものは逆に信用がなく、見向きもされないのです。

日本の価値感覚で世界で売り出すと、安すぎて、本来良いものなのに、価格で判断されて購入につながりません。

日本もようやくインフレに向かってきているので、このタイミングでインフレマインドをしっかり持って、海外とズレのない思考をできるようにしようと思いました。

地方再生にどう活かすのか 〜現在の問題点〜

そこで私が住む町で、このインフレマインドをどう活かしたら良いのか考えてみます。

私の住む地域は30年以上も前から有機農業を推奨しています。
デフレ真っ只中の大量生産で安く売る時代に、無農薬のため、量はたくさん採れないが身体に良いもの、安心安全な野菜づくりを村ぐるみで取り組む素晴らしい地域です。当時は効率の悪いやり方に批判も多く、見向きもされなかったそうです。

最近になりオーガニック志向、ビーガンという言葉が日本でも認知され、食の安全を考える事が一般の消費者にも浸透してきて、無農薬野菜も求められる様になりました。

「30年以上も前から有機農業に取り組む村」として認知度もあり、漫画「美味しんぼ」にもこの村が過去に紹介されています。

そんな素晴らしいものが沢山ある村なのに有機農業を推進してきた先人たちは高度成長期に働き盛りであった、現在70代以上の方々。
すばらしい思想と技術はあるのですが、市場に関する知識に乏しく、マーケティング力も勿論ありません。
口癖のようにいつも言われている事は、
「百姓は贅沢をしてはいけない。良いものをみんなが手にできるように値上げは許さない」です。自己犠牲が美徳とされているみたいです。
贅沢どころか、最低賃金以下の収入で働き、みんな疲弊してしまっている状態ですが上層部の意見にだれも逆らえず、状況が変わらないのです。

有機農業の技術を学びに若い移住者が来てくれても、農業だけで生計が立てられず、農業をするために来たはずなのに、違う仕事をしている、というのが現実です。


インフレマインドで価値の提供を 〜田舎だからこそできること〜

木下さんの言われていたことを地域の活性に活かしたいと思い、構想してみました。

京都の「一限様お断り」精神にある、お金では買えない価値を田舎で体現できたら面白そうだと思いました。
観光になる施設は名所はないが、都会ではできない田舎暮らしの経験、体験を提供できるシステムができたら良いな、と考えていましたが、そこに「リピーターにならないとできない体験」というのが入ると面白いのでは、と思いました。

お金を払えば、みんなが一律に得られる価値の上には、お金を払っても得られない価値があり、それにはそこに至るまでのプロセスが必要になります。
それにより、1回来たら終わりではなく、継続的に人を呼ぶことができるのかな、と考えました。

あとひとつ、言われていたのが、資産になる価値を作ることです。
エルメスのバッグやロマネコンティを例に挙げられていましたが、これらの価値は、「この年代のものはこれしかない」という限定性が需要を上回り、価値が上がるという仕組みを田舎では何ができるか、まだ思いつかないので、考えてみたいと思いました。

#ジブン株式会社



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