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その人の「心」を映し出す言葉

ある資格試験の時期になると
合格の発表がある度に

「先生のおかげで合格できました!」
「ありがとうございます!」

そんなLINEやお手紙をくれる
子どもたちが何人もいます


いやいやいや
自分でガンバって
いっぱい勉強して
合格したんだから
「自分のおかげ」だよ


私が代わりに
勉強したわけじゃないし
私が代わりに
試験を受けたわけでもない


それを聞いて笑いながらも
彼らはさらに
感謝を述べてくれる


卒業して島を離れ
高校や大学に入って

さらに上位の資格試験に
合格したと知らせをくれるときも

「先生のおかげで」と
書いてある


い〜やいやいやいや
卒業して数年たってるんだから
それはどう考えても
100%
あなたの力だ

私は今回のあなたの
合格の手助けなんて
1ミリもできていない


でもね先生
「先生に合格したってLINEするぞ」
そう思うことで頑張れたんだから
やっぱり先生のおかげです



「◯◯のおかげで」って
言える子どもたちって

大人になって
社会人になったときに
みんな例外なく
素敵な人になってる


今のこの
混沌(こんとん)とした世界に対しても
おだやかに対応し
しなやかに受け入れる

優しくて強い


彼らは今もきっと
多くの人に
感謝をし続けているのでしょう



「◯◯が悪い」
この言葉を耳にすることが
多い1年になりました

だからこそ
彼らの言う


「◯◯のおかげで」


この言葉の深さを
実感します


誰かのせい
人のせい

誰かのおかげ
人のおかげ


せい
おかげ


たったこれだけ
たった2文字と3文字なのに

そこに込められた想いと
それを発する人の
心の中まで
透けて見える言葉


日本には昔から
「おかげさま」という
言葉があります

これを書きながら
気になって
語源を調べてみました


他人から受ける
利益や恩恵を意味する「お陰」に
「様」をつけたもの


ちょうど昨日
ご年配の方が
体調を聞かれて
答えていました

「おかげさまで元気にやっとります」


横で聞いていた私まで
心があたたかくなりました



日本語には
その人の心が映し出されると
聞いたことがあります


スイマセン
じゃなくて

ありがとう
ゴメンナサイ

そして
おかげさま


使いこなせるようになると
きっと
笑顔が増える世界になりますね



見に来てくれてありがとうございます! 「国境の島」で先生してます。以前は香港で先生してました 先生として保護者としてオンライン上の親戚オバちゃんとして、子ども達に伝えたいことを文字や音声にしています (トップ画像は私が撮影した「島」の写真です)