みんなの学校
先日、区役所主催の講演会へ参加しました。
福祉事業所や民生員などへ向けた講演会で
PTAへもご案内が来ていたので
参加してきました。
人権週間特別講演会として、
大阪市立大空小学校初代校長
「みんなの学校が教えてくれたこと
~ふつうって何?~」
大空小学校では、
障害のある子もない子もすべての子供がともに同じ教室で学んでいます。
木村先生は
すべての子供の学習権を保証するという考えのもと
今回のテーマの人権って何?
からはじまって
この「すべての」という言葉について
学校は公立=パブリックであるのだからみんなのためにある
しかし、15歳で自殺していく子供たちが
どんどん増えています。
学校や大人や社会に絶望し、
未来を思い描けなくて自殺していく
こんな悲しいことはない。
子供たちは安心して生きているのか…
人権を考えた時に
人の中にある差別の意識はどこにでもあり
生きずらさを感じる人達への
格下という意識を大人が変えない限り
子供たちのいじめはなくならない。
子供は大人の考えるやり方通りに
真似をするから、
まずは大人から意識を変えなくては。
そして、人を批判している間は何も変わらない。
神戸市の教員間での犯罪行為にも言及し、
大人の意識を変えて欲しいと言われていたことが印象に残りました。
それから、地域の学校は地域のもの
地域の人は土
教職員は風
地域住民で学校を作っていくという言葉も
とても心に刺さりました。
学校に通えない子が大空小学校へは9年間で50人以上移住してこられて
子供たちにアンケートをとると
大空小学校は「空気が違う」
前の学校は「刑務所」みたい
というのも
①しゃべったら黙れという
②動くなという
③教室から出ていくなという
学校現場である意味
教員達は普通に刑務所のような学びの場を
作っているのではないか…
教師が管理しやすくするために。。
子供はいつでも弱者
木村先生の視点はいつでも子供の側にあるなというのが本当にわかる言葉の数々
公立学校として、
地域の学校をいかに作るか
地域の人たちを学校に入ってもらう際にも
教師の授業や態度を批判する人は出禁
困ってる子はいないか?
と考えている人をゲストティーチャーとして
招き入れ、空き教室でコーラスサークル活動
やカフェ時間を作り子供たちとの
交流の場を作っていったそうです
子供たちと地域の方も喧嘩することもあるけれど、校長としては子供たちのしたことを
子供たちで解決させたそうです。
映画にも出てきましたが、
虐待、貧困、中学は不登校となり養護施設へと苦しい生き方を強いられた
カズキという男の子のDVDを見て終わりました。
カズキの続きの物語として、
高校を出た彼は働きながら教師を目指すそうです。
「俺みたいな子供もおるやろ、
だから教師になるねん」
学びの場をいかにつくるか
産まれた場所は選べない、
でも出逢う人によって人生は変えられる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?