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私の過去

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私と先生の昔話です。長い文章は書きません。そっと目に止めてもらえたら幸いです。
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2016年1月の記事一覧

先生。先生。先生。
私が先生に届かなかった理由はどこにあるのでしょうか。
先生の前ではいい生徒を演じたかったのに。
貴方の前になると、私の口からは本心しか出てこないの。
先生。
なんでこんなにも先生に呼ばれる私の名前は、暖かく感じるんでしょうか。

『振り向かないで』と言われて貴方がこっそり、私の3歩後ろで泣いていたのを気づいていたのに。
振り向いて3歩後ろの君を抱きしめる事さえできなかった私には、もう貴方に会う資格なんてないのです。

愛されたいと思うほど、心がチクリと痛む。
誰かに抱きしめられたいとと思うほど、涙が溢れる。
そうなったのは、何もかも私のせい。
そうしたのは、何もかも貴方のせい。

先生。先生は私のことを好きですか?
私は先生のこと、大嫌いです。
いつまでたっても私の気持ちに気づいてはくれないし、いつの間にかいなくなってしまうし、いつの間にか結婚をしてしまうし。
先生、あのね。
私、先生に1人の生徒ではなく、
1人の女として見てもらいたかったんだ。

わかっているんです。私がおかしい事ぐらい。けれど、あなたにだけは私を理解して欲しくてついつい心をあらわにしてしまうんです。

私が貴方に『好き』と言おうとすると、貴方は私の口を唇で塞いでいましたね。
その度にちくりと刺さるトゲは、今では大きな傷となって塞がらないのです。
また唇で塞いでくれますか。

私が貴方に恋したと、気づいた時。
貴方は『君と僕は線引きをしなくちゃいならない。』と言って、私を強く抱きしめた後、部屋から出ていきました。
貴方の手がひどく冷たかったのを今でも覚えています。

『愛してる』

単純だからこそいい。

1000円で自身を売った女。
それは私のことでしょうか。
君にこのことを話すのはまだ早いようなので、順を追ってまた話しますね。
その時は私の肩をそっと抱きしめてください。