ロングコートダディ単独「ふくらまくら」を見て

「ふくらまくら」配信で拝見したんですがあまりに良すぎて、思ったこと考えたことを吐き出したくて、140文字じゃとても足りなくて勢いでnote登録して感想を書いてる次第です。
最初は表題コント「ふくらまくら」のことだけ書くつもりだったのですが折角だから備忘録も兼ねて全コントの個人的な感想を書いていきたいと思います。ネタバレガンガンに含むので要注意。



『居酒屋へ』

あれはオリジナルソングでいいのかな…?デジモンとかゾイドとかそういった系のアニメOPが脳内に浮かびました。ああいうのって歌えても結局「でもやっぱダメなもんはダメです」なオチが多い気がするんだけど「二名様ご案内でーす!」って通しちゃうのがロコディっぽくていいな~と。ロコディのコントのそういう柔らかい感じが好き。


『あくまで提案』

半分くらい兎くんに対する堂前くんの本当の不満入ってない…?(笑)途中まではヒラノさんにうんうん分かるって思ってたんだけど寺に行けあたりからあやっぱヒラノさんも大概な人ではってなって面白かったな。表面ぴたぴたのコップにオポッサムが入ってきたのところめちゃくちゃ笑ったしオポッサム調べたら画像見てもマジでピンとこなかったのでチョイスが絶妙だなと思った。どこから拾ってきたんだろうなオポッサム…。

『買う紳士』

中学生っぽいダサい服のチョイスが素晴らしかった(笑)二人ともが大概変わっている人だと思うんだけどその場で着替え始めたときに流石にそうはならんやろと笑ってしまった。が、後々夢の中での出来事と分かったのでありっちゃありなのか?ロコディのコント、優しさはあるけどやっぱ変っちゃ変って人の作り方が上手いよな~。服その辺のお店で若者に見繕って貰えばいいのに服交換申し込む紳士も紳士だし、紳士の服明らかに入らないのに交換OKする若者も若者だと思う。

『憎悪』

コントタイトル憎悪なんだ、とエンディングで分かった時に思わず笑ってしまった。最後のトレーナーが客に無言でキックかましてる時の無表情な感じが好き。

『トラウマ旅』

短いけどその分暗転時に聞こえた「そんなに種ありました!?」の一撃がめちゃくちゃ面白かった。『たゆたうアンノウン』の時も美容師のネタがめちゃくちゃ好きだったので、ロコディのショートネタも面白いよなあ~と。

『うるさいばかしね』

コントタイトルがひらがな表記なのめちゃくちゃそれっぽくてイイ。個人的にすごい好きなコントでした。最初はワカマツ鈍感系主人公な感じかなと思ってたけど「下から見る僕はどうですか?」で確信犯じゃんお前~!ってなって途中までめちゃくちゃニヤニヤしながら見ちゃったし、だからこそワカマツが自分を撃ってしまった時ヨウコさんと同じでマジで「何が起きたの!?」だった。びっくりしたなあれ。あとヨウコさんが最後に言っていくワカマツを褒める語彙が完全に推しを目の前にしてるオタクのソレで面白かった、かわいかったなあヨウコさん…。

『ふくらまくら』

20分以上ある長尺コントなのにそれを感じさせなかった。鑑賞後の「いや~良いもの見た~!」感がすごかったです。二人とも演技めちゃくちゃ良かったけど特に兎くん仕草とか表情めちゃくちゃ上手だったなあ、徐々に会話のキャッチボールが上手くなっていく感じとかすごい自然だった。

ウカベとコンノが悪夢の中の人たちを助けていくシーン。
コント「あくまで提案」と「うるさいばかしね」がああそうかここで終わりか~と思って見てたので伏線回収といっていいのか、今までのコントをなぞり始めたときにいやそうだよなロコディはやっぱあれで終わらせないよな~!とめちゃくちゃ嬉しくなってしまった。二人が助けていくのはあくまで夢の中の人たちで、現実に何か影響があるとかそんなんじゃないんだけどそれでもハッピーエンドにしていくところにロコディの優しさというか性格を感じられてすごく良かった。あとオキタさんとヒラノさん助けたときにお互いに「あれは細い方が悪い」「いや太った方が悪い」って言いあってるのを見てあ~やっぱりモデルは本人たちだったんだなと(笑)

そしてイスとして使っていた箱を転がしたり置き方を変えているところ、最初はただ単に悪夢を探している演出なのかな~と思ってたけど途中から違うこれ箱を今までやったコントと同じ配置にしてシーンの再現にしてるのか…!と気づいた時めっちゃくちゃ感動したし、見返すとコント毎にちゃんと箱の色が違うのと、そもそも公演通して大掛かりなセット使わずに二人の服装と箱二つだけであの世界観を作り上げていたという事実に気がついて更に感動してしまった。気づいた瞬間思わず「うわマジか~~!!」と声を上げてしまった、あまりにもコントの作りが美しすぎる。

「現実を現実と考えすぎるのも危険です、現実から目覚めてください。」っていうのも印象的なセリフだった。コント『たゆたうアンノウン』で周りの人間が自分を悪く思ってるかもしれないって思いこんで動けなくなった大家の息子に、芸術家がそれだけ思いこむことが出来るならもっといい方向に思い込めばいいのにって言ったシーン思い出したなあ。わざわざ自分から不幸な方に行く必要なんかないんだよね、きっと堂前くんがそういう考えなんだろうなあ。


【幕間VTR】

どれも面白かったけどやっぱ兎くんの好きな言葉ランキングが面白すぎた。瞬間最大風速で言ったら一番だったかもしれない、めちゃくちゃ笑った。やっぱり兎くんの感性は唯一無二だな、素晴らしいよ本当に。

【ほかの方の感想やら考察を見て】

自分の感想を一通り書き終わった後他の方の感想考察を色々見てたんですが最初の居酒屋に来てる二人がウカベとコンノだというのを見てウワーーとなりましたね…。確かにあのコントだけ『ふくらまくら』内の悪夢に出てきてない、つまり現実の出来事なんですよね。エンディング後の出来事がオープニングに繋がるってそんなん嫌いな人いる訳ないじゃん…いや構成がほんと見事すぎる。

【終わりに】

ロコディの単独見るのは『たゆたうアンノウン』に続いてこれが2本目なんですが、コント一本一本面白いのは勿論なんだけど単独ライブとしてというか一つの公演としての出来が本当に素晴らしかった。箱の使い方とか構成があまりに美しすぎる。『じごくトニック』円盤化してるが故にいつでも見れるしな、と油断して見てないんだけどこれは買わなきゃだな~。
単独ツアー中に堂前くんが体調崩したりして不安もあったけど無事完走出来て本当によかった。本当に良いものを見させて貰いました、ロングコートダディのお二人本当にありがとう、お疲れ様でございました。

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