朝5時につくるサラダ
お湯を沸かす。卵を茹でる。ころっ。ころっ。
レタスを水で洗う。ちぎる。ぱりっ。ぱりっ。
トマトを水で洗う。切る。ぐじゅ。ぐじゅ。
チーズ、オリーブ、レーズンを散らす。ぽろ。ぽろ。
バジルソルト。ふり。ふり。
きのう。うちに着いたころには明日になっていた。だけどだれかと話していたくて地元の友達にでんわした。次の日1限のある大学生は、よわくて、それでいてどこか強気。いつものように、あつまって、気が付くと空はうすい水色だった。それは、夏が近くなってきた証拠。うん、そういうこと。
紙パックのオレンジジュース片手に、たばこを吸う男の子の横顔は、わたしの憧れ。
男の子とくゆうの、感覚的で論理的な雰囲気。
女に生まれたわたしの、永遠に手に入れられないもの。
朝5時、お風呂に入った。いつもより少し熱めの42度に設定したお風呂。入浴剤はグリーンアップルと迷ったけど、シトラスの香りを選んだ。
朝5時の街は、まだ朝になりきっていない。そんな朝のなか、薄いオレンジ色のお風呂につかると、なんだかすごく、つよくなれた。
家の冷蔵庫を開け、サラダを作り始める。もう少しで、朝になる。
#エッセイ #コラム #食 #fungry #サラダ #お弁当 #モーニング