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2024年新試験制度の新設科目!TCPの概要☘

TCP(Tax Compliance and Planning)では、その名が表す通り、税法の遵守と税金の計画についてを勉強することになります。

受験生の方はご存知と思いますが、米国公認会計士試験を作っているAICPA(The American Institute of Certified Public Accountant : 米国公認会計士協会)が公開する“Blueprints”(英単語 blueprint の意味:設計図/青写真/計画)に、各科目の情報が書かれています。
TCPのページを見ると、この科目では、大きく分けて
①個人と会社に関する税務コンプライアンス(コンプライアンス:法令遵守)
②個人と会社に関する税金計画
③個人の財務計画
に関しての知識やスキルが求められるようです。

私はTACの米国公認会計士講座の受講生として、TACの教材とBeckerオンライン演習ソフトを用いて勉強しました。

TACの教材にはテキスト、問題集の他に、『TAX直前対策まとめ』という重要事項のまとめ冊子があり、授業を観てテキストを読み、問題集で一通り勉強した後は、その反復の際やBeckerソフトの問題を解く際によく見ていました。

TACの直前対策まとめは、TCPのほか、REG(Regulation)の大半の内容も載っており、細かい知識や覚えるべき計算式などがぎっしりと詰まっているので、これを持ち歩けば、隙間時間に確認して知識の定着を図ることができると思います。

私はこの直前対策まとめをマーカーで塗り分けし、さらに、授業や問題演習を通じて得た追加の知識やポイントを書き込んで活用していました。

試験のためには覚えるべき内容がたくさんありますが、覚えやすいものと覚えにくいものがあるため、なかなか覚えられないものはルーズリーフに大きく書き出し(ここで、自分なりに知識を整理しながらまとめると、記憶に残りやすいです)、頻繁に見るようにしていました。

苦手な論点も自分なりに書き出してみることで、その内容の中に新たな共通点や意味づけを見出すことができ、勉強が捗っていきました。

TCPは、REGで学ぶ税法規則の中でも、より深く細かい知識の部分や、応用的な計算を行うことが求められているというイメージになります。

緻密で正確な知識が必要なのはもちろんのこと、計算問題では、一つ一つの値を求めるためにも考慮しなければならない条件やポイントが色々あるため、この勉強においてはまず、網羅性が大切だと思います。

米国公認会計士試験ではどの科目にも共通すると思いますが、Task-Based Simulation(TBS)という大問を解く際には、数々の資料をスピーディに読みこなし、必要な情報を記憶しながらどんどん解いていく必要があります。
(全科目PCの試験です。メモ用紙は配られますが、問題数が多く時間がないため、メモを取る時間はほとんど確保できないことを覚悟していました。)

つまり、試験までに知識の網羅性を備えておくことはもちろん大切なのですが、知識があるだけでは太刀打ちできません。

目の前の問題を理解した上で、そもそもどの論点をターゲットにしているのかを冷静に読み解く力や、論点知識をスピーディーかつ確実に当てはめていくための実践力が必要となります。

そして、これまでの内容からも想像し得るかと思いますが、この科目ではいわゆる引っ掛け問題が数多く出題されると思われます。注意力が必要です。

試験会場の緊張感の中、これらを発揮するために、私は試行錯誤しながら、自分なりに工夫して勉強しました。

これから書いていく内容をご覧いただいた方には、こんな勉強法もあるのかと、一つの参考として考えていただけたらと思いますし、受験生のみなさま、それぞれ自分に合う勉強法は異なると思いますので、オリジナルの勉強法を模索される中で一つのアイディアとなれたら幸いです。

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