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原田知世 40th Anniversary Special Concert "fruitful days"

最近の原田知世はミュージシャンのイメージが強いので、客層は高橋幸宏とか鈴木慶一とかを聴いてるような人かなと思っていたけど、昔からのファンや元オリーブ少女風な人や親子連れやカップルや、いろんな人が来ていた。サイリウムを振っている人もいて観客が自由に楽しんでいる感じでよかった。
知世ちゃん、前半はボブに赤い髪留めで、後半は髪を後ろに流したしっとりしたスタイルだった。少女のような装いのときに不思議な色香があって、大人っぽい装いのときにいたずら小僧のような顔がのぞいて、魅力の振り幅が素敵だった。まー、なにしろかわいい、きれい、透明。
地声と裏声の差がない声質が独特。低音と高音が溶け合うようなんだよね。ピッチをていねいに刻む歌い方も心地いい。
アンコールの「時をかける少女」を歌う前、客席に向いたモニター画面に「サプライズでスマホのライトを振ってください」って出て、みんな「はいはい、やりますよ〜、ふふふ」って感じで、会場中がLEDの豆球であふれかえった。知世ちゃんはびっくりして、涙で声がつまってしまったんだけど、一生懸命一生懸命歌って、客席はみんなもだえ死んでいました。
少女と大人、高音と低音、シンガーと女優の間をゆらゆら飛びかい、過去も未来も星座も超える知世ちゃん。空気清浄機のようなコンサートで、からだの中がきれいになった気分で帰ってきた。

#原田知世

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