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娘の七夕の短冊を思わず二度見した話

もうすぐ七夕。
毎年七夕は、天気悪いイメージがあるけど、
今年はどうかなー。


数日前、娘が児童クラブで七夕飾りを作った!と
報告してくれた。

これまで保育園の七夕の時も、一人っ子の娘のお願い事は毎年決まって『赤ちゃんが欲しい』だった。 


年中さんの時は、『あかちゃんがきますように』
年長の時は、『あかちゃんとおふろにはいりたい』
と書いてあった。

今年はどうかなぁと思っていたら、やっぱり
『あおちゃんね、赤ちゃんが来ますようにって書いたよ。だから来るよー』と言っていた。


周りにはだいたいきょうだいがいて、
やっぱり1人は寂しいのかなぁといじらしく感じた。

今のところ、私の婦人科疾患の治療を優先しているから、2人目の予定はない。

せっかく七夕にそんなふうにお願いしてくれているのに、叶えてあげられなくてごめんね。と思っていた。 

『赤ちゃん来て欲しいね〜』とは言ったけど、

きっと神様が叶えてくれるよーとか、簡単に言えないことが、悲しかった。


そして、いざ、七夕飾りを持って帰る日、
児童クラブにお迎えに行って、
娘は手に手作りの可愛らしい七夕飾りを持っていた。
まだ、袋に入っていたから、中身はしっかり見えない。

少しだけ胸がギューっとなった。

先生が出てきてくれて、
『あおちゃん、とっても上手にできてますよ。細かい飾りもうまく作れました』
と褒めてくれた。


お願いごとについては何も言われなかったから、
先生もやっぱり気を遣って下さってるんだな…と
勝手に先生の気遣いに感動していた。

私はすぐに人の気持ちを勝手に妄想してしまう癖がある。

そして、家に帰って、
娘が七夕飾りを袋から出して机の上に飾り出した。


なんか、すぐには見に行けなくて、遠目から
『わぁ、カラフルで可愛いねー』と、褒めた。

娘は嬉しそうに笑った。


娘が寝入ったあと、私は、赤ちゃんについて書いてあるだろう短冊をちぎれないように、
そーっと見てみた。


あーどーしよ。泣けそうだな…。


ん?



あれ…


ちょっ…



ナンダッテ…?!


『おかねがたまってほしい』



どゆことっ?!


赤ちゃんじゃなーいっ!!!笑笑


私は短冊を思わず二度見した。

もしこれがドラマなら、
私は結構二度見がうまい女優だったと思う。


私は急に、児童クラブの先生のあのなんとも言えない微妙な表情を思い出した。


私はてっきり、赤ちゃんができないことに気を遣って下さったと思っていたけど、

貯金がないと思って不憫に思ってくださっていたのかーっ?!笑笑

(↑また勝手な私の妄想癖…)

どーしよ。しかもそれをよりによって七夕のロマンティックな夢いっぱいの短冊に書くとゆう…笑

恥ずかしすぎる!!

そんなお金がないって言ってるんだろうか…
いや、気づかないうちに口から出てるのかも。
心の声が、大きすぎるのかもしれない…


寝室に行くと、娘がスヤスヤと寝ている。


娘の寝顔を見ながら、ふと想う。


あんなにずーっと赤ちゃん赤ちゃんって
何年もお願いしていたけど、

こうやって自然に、別のことをお願いするようになるんだな。(しかもお金)

私自身も、2人目が欲しいという気持ちは自然に
薄れていることに気づく。

諦めとかではないし、欲しくないと言えば嘘になるけど、

今はこうして、七夕に願いを書いて
嬉しそうにしている娘がいることに、ただ満たされる。

ありがとう。

今年はたくさん星が見えますように。

お母さん、頑張ってお金貯めるね…

#七夕

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