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その手術は、私に生きる意思を問う。

私は自分の生に興味がない。


今現在は死にたいとも生きたいとも思っておらず、
『生きている状態が続いている』
ただそれだけのこと。



ほんの2年前までは、
私は自分の人生を終わらせる気マンマンだった。

その予感は、中学の頃からずっと持ち続けてきたもの。


ただ、本当に死にたい気持ちを、1番信頼していた身近な人に伝えると、
家族のため、兄弟のため、家柄のために
死んじゃだめだと言われた。



私の生は、 家のため にあるのか…



そうではない気がしたけれど、
兎にも角にも 私は死ねないのだと 悟った。





それ以来、『死ねない から 生きるしかない』
という気持ちに変わった。

それは決して『生きたい』という
積極的な気持ちではない。


今も尚、生に対して消極的だ。



そんな私に、
昨日、突如 【手術】 が突きつけられた。




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5年以上前に、子宮筋腫が見つかった。


子宮筋腫は女性の20~30%が罹患すると言われていて、珍しい病気じゃない。

1年か半年に1度の経過観察で様子見していたけど、
去年は病院に行かなかった。


去年は、それどころじゃなかった。



世間はコロナで大騒ぎだし、
我が家は母のがん治療を中心に生活していた。
父の退職に向けて最後の年でもあった。



私は、
家族がコロナにかからずに元気に過ごすこと
母の抗がん剤治療を無事終わらせること
父が無事退職すること

この3つを今年の3月までの目標にして、
そのために一生懸命生きていた。




私は、主役じゃない。

私は自分の生や身体、将来を蔑ろにしていた。




昨日、あまりにも皮膚炎が治らないので病院に行くことになり、
ついでに子宮筋腫の経過観察もしてきたらと言われたので(すっかり忘れていた)、産婦人科も受診した。


そこで巨大化した子宮筋腫と再会することになった。

新しい2cmの子宮筋腫までおまけについている。



子宮筋腫自体は命に関わるものではない。
(がん化していたら話は別だけど)


ただ放っておいて小さくなることは考えづらいし、
既に子宮よりも一回り大きいサイズになっている子宮筋腫は不妊の原因にもなる。

大きさゆえに内蔵の圧迫感や痛みもある。
(そういえば冬頃から、夜間の腹部の痛みや歩行が困難なこともあった)



『今後も生きるならば』
手術で除去することが必要だ。



手術には当然、お金がかかる。

手術自体に25~40万円
術前治療もあるので、それ以上。




「生きることに消極的な私の身体に、
そのお金をかける意味はあるのか?」


生き続けていたら、いつかは手術をするタイミングが来るし、
そして手術は早くすることに越したことはない。



          .  .      .  .  .  .  .   .  .
でも、最悪、しなくてもいい。


治療をするのならば、
『今後も生き続けるという覚悟』が必要だ。


そしてそれは、私に最も欠けている。



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このnoteは、
まだ細胞診の結果が出ていない
(がんかどうかはわからない)

画像検査前に書いています。



がんだったら治療が変わってくるし、
画像診断の結果次第では子宮筋腫のみの除去が難しく、子宮全摘出もありえます。


今現在は大きくなった子宮筋腫を薬で小さくして手術で取り出す、という治療を想定して気持ちを綴っているけれど、
治療が変わればまた違う気持ちを抱くことになると思います。




去年1年間母に寄り添って、がんの治療がいかに大変でつらいかを私は知っています。

自分はその治療をする勇気も、気力もありません。



私自身は子どもがほしいわけではないけれど、
(それどころか、生きる気がなかったので、この前まで付き合うとか結婚すら自分事として考えられなかったのに!)
やっぱり子宮の全摘出となると気は滅入ると思います。




どうあれ、
生きる意思があるのならば、治療が必要だということ。




私は自分の生に興味がなかったから、
神様が
「ここら辺で腰を据えて、
『生きるということ』と向き合いなさい。」
と背中を押してくれている気もする。



お金を投じたら、その報いとして生き続けなればいけないのか?


死ぬ可能性があるなら、治療しないことを選ぶのか?



多分そうじゃない。

それに、生き死には誰にもわからない。

ただ、私には、

その手術が私に
『生きる意思』を問うているような気がする。

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