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先生、それ家族へ伝えてください ~乳がんの家族を持つ方へのメッセージ~

こんにちは、mayuです。

乳がんが発症して7年、今まで通りの生活が出来なくなった現状をお話します。
どうか、この記事は治療をされている方はもちろんの事、母を支えている家族に読んでもらいたいと思っています。

7年前、右乳房を全摘出しました。
脇のリンパの転移も見つかり、リンパごと摘出。

術後3日目よりリハビリが開始されました。
右腕がほぼ上がらないのです。

少しずつ少しずつ痛みと戦って脇をほぐしていき、1ケ月後にはゆっくりではありますが、手を挙げる事ができるようになりました。

リハビリ担当の方から、退院後の生活についてお話があり、
「右手はお姫様だと思って過ごしてください」と言われました。

●重い物は持ってはいけない
●力を入れ過ぎてはいけない
●虫(ことに蚊)にかまれてはいけない
●血圧を測ってはいけない
●注射針をさしてはいけない

リンパとは、フィルターみたいなもので、細菌をそこでブロックする役割があります。しかし、そのリンパがないので右手に細菌が滞ってしまいます。
そして、「浮腫」というパンパン腫れあがる病気になってしまいます。

退院後、気を付けました。
しかし、右手ですよ。
どうしても「包丁を使う」「掃除機を持つ」「買い物袋を持つ」「拭き掃除をする」ガンガン使っちゃいます。

最初の頃は、夕方やはり手が重くなりました。
痛みを伴う時もあります。

しかし、母は強し。
痛みをおして家事をこなします。
それが普通にやってきたことだから。

そんな生活を続けていて、段々と家族は
「元のお母さん」という認識に戻っていきます。

恐れていたことが起こりました。
年末、大掃除として窓ふきを念入りにしてしまいました。

最初は左手で拭いていたのですが、面倒くさくなって
「やっちゃえ!」って右手で拭いてしまったのです。
もちろん家族もその姿は見ていました。

夕方、右手がいつもより重いのです。
するとどことなく全体的に赤い・・・
みるみる手の甲が腫れ、右手全体が痛み出しました。

すぐ病院へ電話しました。
診察は終了していましたが、診てくれるとの事で主人に連れて行ってもらい診察を受けました。
主人はもちろん待合室で待機。

先生「あ~~~~ぁ、やっちゃったね~、浮腫になりかけてるね~」
私「え!? まだこれ浮腫じゃないんですか!?」
先生「うん、しばらく安静にしとけば治る範囲かな」
そして
先生「駄目だよ、右手を酷使しちゃ。家事も70%くらいの気持ちでやらなきゃ。家族に言って協力してもらってね、私は右手が使えないのって」

先生~!! どうかそれを主人に言ってください!!

いつも思います。
診察されるのは、そりゃ病気を患っている私です。
だけどその診察の時に、「無理をするな」「今までとは生活模様をかえないといけないよ」と言われても、私から家族へ言うのはどことなく大げさに言っている気がして言えません。

どうか、先生から家族に伝えてください。

心の中で、いつも思う私です。

ガンを患ったお母さんを支える家族の方へ伝えたい

お母さんは、今まで頑張ってきました。
これからも家族の為に、頑張るでしょう。

でも、お母さんの体は、昔とは違います。
すごく疲れやすくなっています。

お母さんが全部家事をするのは、もう不可能な話なのです。

「協力する」ではなく、「自分がやる」

みんなで家事を分担し、お母さんが休める時間を少しでも多く
作ってあげてください。

しいてはそれが母の動力源となり、家族が円満に暮らして行ける秘訣です。

読んで頂き、ありがとうございました(*^^*)
次回も支える家族の方へ、治療しながら仕事をする為の秘訣を書きますね。
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