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WHILL体験記~麻布台ヒルズ~

WHILLサポーターのMayuです。

「ふかや花園プレミアム・アウトレット」「東京ディズニーリゾート」は、いずれも敷地が広く、近距離モビリティWHILLの利用には全く不安を感じなかったのですが、一方で都心の商業施設ではどうか、若干の不安がありました。母の希望としては、出来ればデパートなどの商業施設でもWHILLを利用してみたい、という事でしたが、デパートでWHILLを貸し出しているところはまだ見つかりませんでした。
自宅でレンタルすることも考えましたが、色々探しているうちに都内の商業施設でレンタル可能な場所を発見。今回はそのうちの一つ、麻布台ヒルズに行ってみることにしました。


麻布台ヒルズとは


麻布台ヒルズはオフィス、住宅、ホテル、商業施設、文化施設などが入った複合施設です。東西に細長く高低差の大きい地形に木造住宅やオフィスビルなどが密集したエリアを、約30年の時間をかけて再開発し、2023年11月にオープン。六本木一丁目駅と神谷町駅の間をカバーする、敷地面積:約63,900m²、延床面積:約861,700m²という広さを誇ります。建築・デザインにはシーザー・ペリ氏やフレッド・クラーク氏、トーマス・ヘザウィック氏など世界的な建築家・デザイナーが参画し、非常に特徴的な外観を持っています。オープン時には、多くのメディアでも紹介されていました。

この辺りは、母方の祖母の実家があったり、私自身も元勤務先のオフィスがあったり、昔から縁があるエリアです。母も私も、最近は訪れていなかったので、今はどうなっているのか興味津々で向かいました。

麻布台ヒルズタワーへ

WHILLは、麻布台ヒルズタワープラザのインフォメーションでレンタルしているという事だったので、六本木一丁目駅から向かうことにしました。駅を降りたところから驚いたのは、自分の記憶とはまるで違った街並みでした。昔はなんというか、静かでひっそりとしたノスタルジックな街並みの印象でしたが、現在は高層タワーが立ち並ぶパノラマチックな街に変貌していました。街路樹の並木、外国のような高級マンション、広く抜けたランドスケープ、まるで日本ではないような光景が目の前に広がっており、私も母もびっくり。私はそれで迷子になりそうでしたが、母は「たぶんこの先の坂がXXあたりじゃないかしら」とキョロキョロ。桜麻通りを東に進むと、ひときわ高いタワーが見えてきました。麻布台ヒルズの森JPタワーでした。

麻布台ヒルズ森JPタワー

まだ一部はオープン前ということもあり、工事中のところもありましたが、タワーの前のガーデンには、多くの人が訪れていました。
WHILLは、この森JPタワーに隣接するタワープラザ1階のインフォメーションでレンタル出来ますので、まずはインフォメーションに向かいました。こちらでお借り出来るのは、グランドニッコー東京ベイ舞浜でお借りしたのと同じModel C2。いつものように、軽く操作の説明と注意事項などをお聞きし、まずは森JPタワーにあるというスカイロビー(展望フロア)に行ってみることにしました。

スカイロビーには1Fロビーからエレベーターで上がります。特に予約は不要ですし、料金もかからず、自由に行くことが出来ます。オープン時間前にはすでに多くの人がエレベーターに並んでいましたが、特にWHILLだからといって特別扱いもなく、普通に並んでエレベーターで上がれます。
スカイロビーは、63階建の森JPタワーの最上階にあるわけではなく、33階にあります。ですので、それほど高い眺望というわけではありません。それでもロビーは広々としていて気持ちよかったです。
母も早速カメラを片手に撮影タイム。

目の前に東京タワーが見えます

実は34階にはカフェもあるのですが、既に多くの人でいっぱいでしたので、存分に写真を撮った後は、いったん1Fに降りてタワープラザに向かうことにしました。

タワープラザにはショップやレストラン、コンビニなどが入っています。エレベーターは広くはありませんが、多くのゲストはエスカレーターを利用するため、WHILLで乗るのに順番待ちはあまりありませんでした。

ラシーヌでランチ

少しだけウインドウショッピングを楽しんだ後、予約していたレストランに向かいます。
予約したのは、リースサラダが女性に大人気の「ラシーヌ」。

あらかじめ予約時にWHILLで来店することをお伝えしていたためか、入り口で名前を告げると、スタッフの皆さんがさっと動線を確保してくださっため、店内に入るのもスムースでした。案内された席は開放的な窓の近くの丸テーブル。WHILLを降りることなく、そのままお食事が出来る席でした。人気のリースサラダも気になりましたが、日ごろ母は食が細くあまりしっかり食べないので、外食時はしっかり食べてもらおうとコースを頼みました。
スターターから前菜、メイン、パスタと、どれもしっかりと軸のある美味しいお料理で、母も「美味しいね、これ!」と言いながら完食してくれました。
またスタッフの方が、「今日はお買い物ですか?写真を撮られるのでしたらお庭もお勧めですよ。」と色々情報を教えてくださったので、とても嬉しかったです。

デザートまで完食!

デザートとコーヒーまで愉しんでいると、お客さんがどんどん来店し、ほぼ満席状態に。それでも退店するときには、スタッフの皆さんが、入店時と同様に動線を確保してくださり、声を掛け合って誘導してくださいました。それがとても自然でスマートで、本当に素敵でした。今度はぜひリースサラダを味わいに行きたいなーと思いました。

ガーデンプラザへ移動

その後、コンランショップや大垣書店を少し見て回った後、「オラファー・エリアソン展」が開催中の麻布台ギャラリーに向かうことにしました。これは母ではなく私が行きたかったのですが、せっかくなので母も一緒に鑑賞することに。
麻布台ヒルズギャラリーは、神谷町駅に直結しているのですが、タワープラザから向かうには、長い高低差のある施設内を移動しなければなりません。

もしWHILLが無ければ、ちょっと無理かなという距離と高低差です。でもあらかじめインフォメーションの方から、「バリアフリーが完備されているので問題ない」との情報を得ていたので、早速向かうことに。
事前情報の通り、高低差のある施設間はすべてエレベーターがあり、乗り継ぎは非常にスムースでした。ベビーカーのファミリーも沢山いらっしゃいましたが、皆さんとても親切にしてくださり、「お先にどうぞ」と譲ってくださったり「ゆっくりで良いですよ」と声を掛けてくださったので、大変感激しました。
途中、狭い通路もありましたが、速度を「1」や「2」にして走行すれば、特に危ないこともなく、両サイドにならぶお店をのぞきながらウインドウショッピングを楽しむことが出来ました。途中でスイーツのお店でお土産を買ったり、まだオープン前の「麻布台ヒルズマーケット」や「森ビル デジタルアート ミュージアム : エプソン チームラボボーダレス」の場所を確認したり、しっかり探検出来ました。

麻布台ヒルズギャラリーへ

「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」は、ギャラリー開館記念として、2023年11月24日(金)から2024年3月31日(日)まで開催。私はもともと、このアーティストさんが大好きで、日本で初めて単独展が開催された時から、日本での作品展があるときは毎回訪れています。
彼の作品は、森JPタワーの1Fロビーにも展示されているので、それをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

絵画などの美術展ではなく現代アートなので、母には若干「付き合ってもらった」感はありますが、WHILLで美術館に行ってみたい、というのは、以前から言っていたので、こういう可能性があることが分かったのは収穫でした。
ギャラリーではスタッフの方も、とても良くしてくださり、作品の解説を聞いたり、スモールトークも楽しめました。

ギャラリーの入り口で

ガーデンプラザでは麻布台ヒルズギャラリーのほか、集英社のマンガアートギャラリーやギャラリーレストランなどもあります。いずれのギャラリーも外から見えるので、母は興味津々。「こうやって作品が外から見られるのはいいわね。普通の画廊だと中に入るには、なかなか勇気がいるけれど、こういう風になっていると、面白そうだなと思ったらふらっと入れるもの。」と感心した様子でした。ただ、これらのギャラリーは狭いので、入場するためにはWHILLを降りる必要があるので注意が必要です。

タワープラザへ戻る

さて、麻布台ヒルズの端から端まで見られたので、WHILLを返却するため、再びタワープラザに戻ることにしました。
エレベーターの位置も把握出来たので、またまたウインドウショッピングをしながら、ゆっくりとタワー方面に上がります。
インフォメーションに戻ると、係の方が「如何でしたか?お買い物は楽しんで頂けましたか?」と尋ねてこられたのに対し、母はお土産のスイーツを掲げてにっこり。「まだ全然疲れていないから、六本木一丁目駅まで歩きましょう」と元気いっぱいでした。

帰り道、母は坂の上から景観を振り返り、「東京はどんどん変わっていくわね。もう知らない外国みたいになってきた感じ。」と感慨深そうに一言。私が近くのビルを指して、「そういえば、あんなところにホテルが出来たのよね。そのうち泊まろうかな。」と言ったら、「私も泊まりたい!東京に住んでいると、そういう機会ってなかなか無いでしょ?」と目を輝かせました。

東京はどんどん変貌していきますが、街は人が創り出すもの。WHILLがあれば、もっと多くの人が街に出て、街が活性化するのではないかな、と思いながら、母の嬉しそうな顔を眺めていました。

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