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夢小説書いてて

こんばんは、真夜中です。
友人の企画に参加するため「夢小説」の話をしたいと思います。

前提となる「夢厨」についてはこちらの記事を参考ください。

んで夢小説についてはアドベントカレンダーの発起人のくら先生が書いた1st記事も参考ください。

「夢小説に関わる文章ならなんでもおk」ということなので、夢小説について思うことを思いついたままに書いていこうと思います。この1記事でどんどん更新していく感じで。よろしくどうぞ。

<12月2日>
夢小説を書き始めたきっかけと現在

「夢小説」というのは、キャラに恋している人々(夢厨)が、自分とか周りの人を作中に登場させて、好きなキャラクターとの交流を描く小説のことです。ショートストーリー(SS)とも呼ばれます。

要は自分の妄想を形にしたものになりますが、これは小説という媒体だけに限らず、絵や漫画も存在します。
目的はあくまで「自分とキャラとの交流を描く」ことなので、キャラに恋する人は自分の得意な方法で出力しているんだと思います。
そしてもう一つの目的は「キャラとの関係性を認知してもらうこと」です。やはり読んでもらわないと創作ってのは楽しくないですからね。

さて僕の場合、出力媒体は小説でした。
しかし、それは「昔から小説を読むのが好きだったから」というわけではありません。僕は本読まなかったです。マジで。
しかもそもそも、というか今もそうなんですけど、小説より漫画とか絵で妄想出力したいんですよね、ほんとに。
だから中学生から絵の練習はちょっとだけしてて、マジで今年の夏くらいまで絵の練習したんですよ。イラスト本とか買って。でもね、なんか上手く描けないんですよ。練習が足りない!と言っちゃえばそうなんでしょうけど、自分でできた絵を見ても「うーん」としか思えなくて。納得できる絵がかけない=あまり楽しくない、という式が自分の頭の中ではっきりしてきてしまったので、プチ挫折をしています。もしかしたら10年後くらいにまた書き始めているかもしれませんが。
そういうこともあって、絵を描ける人は本当にすごいなと最近特に思っています。描けないんだもんあんなに生き生きと。向き不向きの問題なのでしょうか。まあその話は一旦置いておきましょう。

それで文章の話ですが、過去のnoteでも書いていますけども、数年前、30歳に差し掛かったくらいでやっと本というのをちゃんと読み始めたという感じです。中高生、大学の頃なんて本なんて読んだことなかったです。読んでもハリーポッターとか?
基本的には漫画かネットばかりだったので、文字というものには触れていましたが、本を積極的に読むとかはなかったですね。図書館なんて学生の時トータルでも三回くらいしか立ち入ってないはずです。

しかし不思議なことに文章は結構書けました。読まないくせに。
中学〜高校で「ネギま!」とか「モバマス」にハマっていた時はテキストサイトやってましたし、結構長い記事は自分で作ってました。レポートもそんなに嫌いではなかったです。
しかも結構上手く書けるんですねこれが。頭の中で言葉を整頓してタイプしていくのは向いているのかもしれません。
そのため、「絵を描く」より「文章で書く」方が自分としても軽くできて、しかも上手く出力できたので、夢絵ではなく夢小説を書くようになったと。それが今も続いています。

夢小説を最初に書いたのは中学生の時。例に漏れず当時好きだった「ネギま!の明石裕奈」をヒロインに置きつつ、確か主人公は自分を模したオリジナルだったと記憶しています。ストーリーはまた当時ハマっていた仮面ライダー龍騎をベースにしたものだったかな……ちょっと恥ずかしいのであまり思い出さないようにしていますが。
その後「モバマス」にハマった際、自分=プロデューサーとしての夢小説は書きました。いくつかpixivに挙げているので今も残ってるかもしれません。そして4つくらいの話をまとめて「真夜中語」という同人誌にしています。挿絵をイラストが描ける友人にお願いしました。感謝。

少し話は逸れますが、自分でイラストを描けない分、人に夢絵を書いてもらえるのはめちゃくちゃ嬉しいです。誇張でなく、人生で嬉しいことランキングベスト3には入ります、「夢絵を人に描いてもらうこと」が。
話題にも出るセメントさんをはじめとして、プリキュアアラモードにハマっていた時、誕生日に自分と立神あおいの夢絵が複数人よりリプライで送られてきたのを本当によく覚えています。本当に嬉しかった。
自分で描けないのもそうですが、自分が一生懸命話してるキャラとの関係性を他者に理解してもらって、ある意味「お似合いだね」と言ってもらえてるような気がして嬉しいんでしょうね。

やはり描いてもらえるととんでもなく嬉しい夢絵

そして去年くらいからブルーアーカイブにどハマりし、自分史上最大の夢小説作成シーズンに2023年はなりました。
裏アカウント……というほどではないですが、ブルアカ夢厨界隈の方々とだけと繋がるアカウントを作り、そこで夢小説を投下しているんですね。ひっそりと。
この辺の心理は複雑で、前述、かつくら先生の記事でもある通り、夢小説を書くというのは「人に見てもらいたい」という気持ちがあります。

ただし、なんとなく想像はつくと思いますが「自分が主人公で美少女キャラをヒロインに置いた創作物」を他人に見せるというのはめちゃくちゃ勇気が必要です。なんでしょうね、主人公が自分でなければまだましなのかもしれませんし、創作物というのは見せるのが恥ずかしいものだ、という前提はありますが、それにしたって恥ずかしいんですよ。
僕の場合は既婚者というのもあるので、いやいやパートナーいてこんな創作書いちゃうのかよ(笑)みたいな声がどこからともかく聞こえてくるので……まあ何にしても公開するのが憚られる、という話です。

しかしブルアカの生徒たちに入れ込んでいる内にむくむくと夢小説を書きたいという気持ちが高まり、前述のアカウントを作成してクローズドに公開することにしました。これでも結構勇気入りましたけど。
すると意外にも?みなさん読んでくれて「よかった」とか「面白かった」などの感想をもらえるわけですね。こんなに嬉しいことはない。キャラと自分の関係性を理解してもらって容認してもらえる。麻薬なんですよこれは。
そうして思いつくままに作っていると、ほぼ月1本くらいのペースで書き上げ、現時点で10本あります。文字数数えたところ、短くて6,000字、長くて30,000字程度でした。結構長いですね。

右の日付は作成日

現在はクローズドなところで公開しているんですが、今後通常公開してみようかな、なんて考えてます。もちろん内容は手直ししますが。やはり人に読んでもらえて反応をもらえるのは嬉しいですからね。

先ほどの夢絵を描いてもらえると嬉しい、という話にも通じますが、やっぱり「自分の夢小説を読んでもらった上で夢絵を描いてもらう」というのが史上最大の喜びのような気がします。

というわけで本日は「夢小説」というものを書き始めたきっかけをお話ししました。今後アドベントカレンダーに基づいて本記事を追記していきたいと思います。ネタとして考えてるものを以下に書きます。引き続き、お楽しみに。


<12月5日>
夢小説は自分と相手を深く理解していないと書けない(自分編)

創作物を生み出す場合、自分の経験からしか出力できないというのは有名な話ですが、夢小説においても同じことが言えると思います。
もちろん、全てが全て実体験をトレースしているわけではないですが、ある程度基礎となる経験があり、そこから枝葉を広げていくのは間違いないでしょう。
さらに夢小説というステージで言えば、基本的に登場する主人公は自分自身であるため、必然的に自分の経験から引き出していくことになりますね。

くら先生の4日目記事(上記)の中でも

何が言いたいのかというと、要するに無理のない情景描写ができていて、「そうあるだろうな」と共感できるような文章であることを基準として読んでいるということ。書き手や登場人物たちの顔が見えて、声や仕草で再生したときに違和感がなく、彼ららしさが見えるかどうかを重視してる。

という話があり、これは僕としても納得できて、かつ自分が書くとき『自分が「そうあるだろうな」と思える』ことはかなり意識してやっています。

もうちょっと具体的に言うと、夢小説を書くときに「この主人公(俺)………ちょっとかっこよすぎねえか?!」となるとツラいので、自分ができる発言とか行動とか理念から逸脱しすぎないようにやる、というのを意識しているということです。

しかし前述のように創作は自分の経験からしか生まれない。
そうなると人生で言ったことがないような女の子がシビれるフレーズをここぞという場面でイケボで言えるか?というと………そうではない場合もあります。
その状況に陥ると、いくら夢小説を書きたいという欲求があっても(そんな欲求あるのか?あるんです)書き手自身が書きながら違和感をもってしまうので納得できるものが書けない、そして頓挫。となってしまいます。

なのですが、意外とこの悩みって夢小説書くときにある悩みのようで、先般配信で「夢厨へ質問のコーナー」をやったところ、こんな質問がきました。

意外とある悩みなのか?と思った質問

まさに今の話なんですよね。この悩みって。
で、この悩みへの回答としては、やはり「自己理解が足りない」というのがあると思います。

さっきは例として「女の子がシビれるかっちょいいセリフを言う」という話をしましたが、夢小説、ひいては創作ってのはそんなに限定的なものではなくて、絶対にシビれるセリフを言う必要はないですよね。
シビれるセリフでなくとも、夢小説の主人公である自分が好きなキャラのために何ができるか、というのが重要なわけで、いいセリフが言えなくとも「自分だったら何も言わずにそばにいたいな」とか「自分だったらいいセリフは言えないけど彼女が喜ぶプレゼントができるな」とかで全然いいわけですよ。
と考えると、究極で言えば『「夢小説をうまく書けない」なんてことはあり得ない』というわけで、つまり自分のことをよくよく知れば何かしら女の子と交流が持てるストーリーは作れるだろう、という一つの結論になります。

そしてもう一つ「とにかく理想の自分で夢小説を書いてみて、それに現実の自分が近づくようにしてみる」というのも答えとしてあると思います。
現状僕が書いている夢小説は、昔より歳をとった分自己理解が進んでいるので、前者のような「現在の自分から逸脱しすぎないストーリー」を構築している傾向にあります。
じゃあ昔はどうだったのかというと、結構かっこよい目の自分でいいセリフを言わせていたな、と自分でも思います。が、後者のようにそこから「こういうセリフを言えるようになるぞ!!」という気持ちがあったのも確かです。

その前提がありつつ、上の質問に答えた内容がこちら(配信メモまま)。

方法としては二つで「①夢の自分を現実の自分にチューニングする」か、その逆の「②現実の自分を夢の自分にチューニングする」のどっちかだと思う。
①はもう技術の問題っていうか、今の自分をよく見つめて「いやこのシーンでこんなかっこいいセリフ俺言えないな…」となれば直してく。そんだけ。これは書きながら直す感じよね。その分くじけやすいかも。
②は一旦理想の「こうありたい!」って自分で一本勢いで書いてみて、読み返して「こんなこと言えねえわ!こうあるためにがんばろ!!」って自分を変えていくか。俺はどっちかっていうと②のタイプでした。しかし①よか圧倒的に時間がかかる。その分力はめちゃくちゃつく。頑張ろう。
いややっぱ夢厨やるからには女の子に対してかっこよくありたいんだよね俺は。ひいては界隈のみんなに「まあ真夜中ならこれくらいのこと言ってくれるかな」って思ってもらいたいし。
どっちがいい悪いじゃないし、①のやり方でもストーリーをうまく組めば人を感動させることもできます。怖いのは「え〜こんな展開になるかなあ」って違和感持たれることなので、まずは自分を見つめ直そう。そして横に女の子を立たせよう。自然に喋り出すイメージはあるかな?

そんなわけで、今までのようなことを意識して夢小説を書いているので、書いてる本人としても「このストーリーなら結構ありうるんじゃないか?」と好きなキャラとの交流した感覚をかなり現実的に実感できますし、くら先生が言うように「そうあるだろうな」と感じてもらえれば、「他者の視点からもそうなのか!!じゃあ俺とこのキャラの関係性は成り立ってるやん!!」と大喜びできます。まあこれが夢小説を書くにあたっての最大の幸福なんですね。

完全オリジナルの小説というのは本腰入れて書いたことないんですが、夢小説の場合は自分が主人公という前提があるので、この自己理解をちゃんとしておくというのは、一つ特異な点なんだろうなと思いました。

<12月7日>
夢小説は自分と相手を深く理解していないと書けない(相手編)

夢小説における相手というのは、すなわちキャラのことです。
12月5日は「自分のことをちゃんと理解してないとちぐはぐな感じのストーリーになってしまって夢小説をうまく書けない」という話をしましたが、キャラについても同じことが言えます。

むしろ、主人公(自分)のことというのは当然ながら自分のことなのでいくらでも嘘がつけます。小説内でめちゃくちゃかっこいいセリフを言わせても、悪く言えばバレることはありませんし、非難されることもないでしょう。ただ自分の心に引っ掛かりが残るだけで。

まあそれは12月5日の話なのでそちらを見てもらうとして、一方のキャラクターの話で言えば、そういう嘘をつくという行為ができない、と言い切ってしまっても過言ではないでしょう。何故なら端的に言えば「解釈違い」となるからです。
自分自身のパーソナルと違って、キャラクターの情報はオープンにされているものなので、夢小説に限らず二次創作をするときに「いやいやこのキャラこんな行動・発言しないでしょ」となると普通にバッシングされる可能性があります(各自の解釈の問題なのでされない可能性もありますよ)。

こと夢小説においては、主人公とキャラクターがメインなので、そこが公式から得られる情報とあまりに乖離していると、読み手としては「ん?」となるのは当然なので、好きなキャラのことは誰に見せても違和感ないように描いていきたいものです。

そこで、僕が頭の中でよくやっているキャラの理解を深める、かつ「これがぱっと答えられればキャラのことを理解している」と言えるだろうという基準がありますので、それをお話ししたいと思います。

それは「そのキャラが好きな食べ物を理由ありで答えられるかどうか」です。
これは食べ物の種類とかはなんでもいいと思うんですが、僕が一番よくやるというかイメージしやすいのは「朝食の目玉焼きに調味料は何をかけるか」です。

例えば、ブルーアーカイブには「便利屋68」という4人組がいて、そのグループが僕は好きなので、彼女らの場合で考えてみます。

2023年最も愛になったキャラ

まずは鬼方カヨコ(おにかた)。当然ブルーアーカイブを知らない方もいると思うので簡単に紹介します。
便利屋68の中では参謀的なポジションで、紹介画像の右上セリフからもわかるように落ち着いた話し方、動きをするキャラです。
また本人は「他人から顔で怖がられること」を悩んでいて、そう評価されることはある程度仕方がないと少し諦めています。しかし実際は猫が好きで、路地に住み着いた野良猫に餌を与えに行ったりと思いやりのあるキャラです。かわいいですね。

そんなカヨコが朝食に目玉焼きが出た時、どの調味料をかけるか?
僕の答えは「しょうゆ」です。

理由の一つ目は「それが最も多数派だから」です。しかしこれは「多数派と認識しているからしょうゆをかけている」というわけではなく、彼女の意識としては「しょうゆをかけるのが基本なんじゃないの?」という程度の認識だと僕は思っています。
だからと言ってしょうゆ派以外の派閥を否定するわけではありません。たまたま自分がよくかけていたのがしょうゆであるというだけで、例えば食卓に他の便利屋68のメンバーが同席していたとして、皆が他の調味料をかけていようと彼女は「人それぞれ」と思うだけでしょう。
ただし、他者が違う調味料をかけているのをみて「今度はあれを試してみようかな」という柔軟性もあります。
そして彼女が最もらしさを発揮するのは「しょうゆの残量が一人分しか残っていないと認識した時」です。
この場合、きっとカヨコは自分の目玉焼きにしょうゆをかけることはしないでしょう。何故なら他のメンバーが醤油を選択する可能性があるので、それに配慮してしょうゆ以外の塩やこしょうなど、しょうゆと比較して残量のある調味料を選択すると僕は思います。そして誰かがしょうゆを使用して瓶が空になったことを確認すると、次回の買い出しの時に「しょうゆ、切れてたよ」とそっとカゴに追加する。それが鬼方カヨコです。

大丈夫ですか?
とりあえず便利屋68は4名いるので次のキャラにいきましょう。振り落とされないようにしてくださいね。

2023年に友人から勧められたキャラ

続いて陸八魔アル(りくはちま)。ちなみにブルーアーカイブにおいて苗字は現実でも実際ある名前が採用されていることが多いですが、アルに関しては便利屋「68」と悪魔モチーフなので陸八魔=68番目の悪魔という意味合いで特殊な苗字になっているとかいないとか。

さて便利屋68の社長である陸八魔アルですが、このいかにも強キャラっぽい表情と右上のセリフ。それからもわかるように、彼女が立ち上げた便利屋68は世間でも危険度の高い依頼を専門として引き受けています。通常の依頼ではなく少し汚れたアウトローな仕事、そして高額な報酬。刹那的に生きることを望んだ彼女たちは、また硝煙の中に姿を消すのだった───。
というような世界観に憧れを持っていて、かくありたいと思いながらも、突発的な出来事にうまく対応できない普通の女の子、そんなキャラです。
しかし、本人にも社長というプライドがあり、カヨコ他社員の前ではカリスマ的社長として振る舞います。みんなからはバレていますが、どこか放っておけないアルをサポートしながら、便利屋68は今日も金欠の自転車操業です。

さて、そんな陸八魔アルが朝食に目玉焼きが出た時、どの調味料を選択するのか。
僕の答えは「ケチャップ」です。

理由は「他の調味料より比較的甘いから」です。
前述の通り、アウトローな世界観に憧れを持つ彼女ですから、朝食にはブラックコーヒーがないと始まらないと考え、どこかで仕入れたコーヒーメーカーにちょっと無理して買ったコーヒー豆を入れて、拘りがありそうなカップに注いでゆっくりと飲む。そういうのはセットで食卓に置いてあるでしょう。
しかし「目玉焼きを食す」という行為は彼女のアウトロー思考の対象外。なぜならアウトロー的な映像作品などにおいて目玉焼きをかっこよく食べるシーンなど存在しないから(多分)。よって他の調味料よりも舌に甘みを与えてくれる自分が好きなケチャップを選択しても特に問題はない。彼女はそう判断するでしょう。
なんならセットで用意されたトーストにはたっぷりとバターを塗ってさらにたっぷりといちごジャムをかけて甘々な状態で食べるのが理想。しかし現実には資金不足によりトースターは仕入れられておらず、生の食パンが目の前にあるだけ。いつの日か極上に甘々なトーストを食べられることを信じて、ホットコーヒーと少しの甘さを感じられるケチャップを多めにかけた目玉焼きを食べている。それが陸八魔アルです。

ちなみにアルはやる時はやります。気になる方はブルアカ本編をどうぞ。

次行きましょう。

便利屋68はみんな人気です

続いて浅黄ムツキ(あさぎ)。
先ほどのカヨコ、アルの予想を裏切る内面とはやや違い、見た目通りの性格・言動をしています。
セリフからもわかるようにどこか相手をからかうような口調や態度であり、好きなことは「いたずら」。全てこちらの気持ちはお見通しかのように振る舞い、あえて困るようないたずらを仕掛けて反応を楽しむ、いわゆる小悪魔的なキャラクターです。
そんな彼女ですが、仲間意識は強く、社長であるアルを普段はからかって楽しんでいるものの、それは最も高い信頼度の裏返しとも言えるでしょう。仲間のピンチの時は激昂し、圧倒的な攻撃性を発揮します。

さて、そんな浅黄ムツキが朝食に目玉焼きが出た時、どの調味料を選択するのか。
僕の答えは「ケチャップ」です。

理由は「アルと同じ」というのが一つありますが、この真意は「ケチャップを選択して消費量を増やすことで空になるのを早めアルの困った顔を見たい」というものです。
しかしながらこれは本当に意地悪でやっているわけではなく、ケチャップを買いに行くという便利屋皆での外出を生み出すことも理由の一部です。平たく言えばいたずらの一環とも言えるでしょう。
またムツキの場合、一緒に食卓にいるメンバーによって調味料を変えることもあるでしょう。今までの例は便利屋68のメンバーでしたが、ブルーアーカイブにおける主人公は「先生」で、カヨコ・アル・ムツキなど登場するキャラクターは「生徒」として定義されています。
よってプレイヤーは「先生」としてキャラクターと接することになるわけですが、ムツキは相手が先生の場合、積極的にいたずらを仕掛けます。
調味料の場合でいえば、日々目玉焼きにかける調味料を変化させてくるでしょう。そして先生から「毎日違うものをかけてるね」と質問が来ればもうムツキの世界に取り込まれたも同然で、彼女はそれを聞いて嬉しそうに「え〜私が何をかけるか気になるの?それはね、先生も毎日違うものをかけるから、絶対に先生と違うものをかけるようにしてるの」と答えます。そしてこちらのなんとも言えない表情を見て、満足げな笑みを浮かべます。それが浅黄ムツキです。

次が最後のメンバーです。

本当に便利屋68はみんな人気です

伊草ハルカ(いぐさ)です。
ハルカもムツキと同様に見た目に近い性格をしており、他3名に比べて自分に自信がなく、自己主張が苦手で消極的なキャラです。
そんな彼女が便利屋68に所属しているのは社長のアルに恩義があるため。崇拝に近いレベルで社長を信用し、社長命令には絶対に従う。絶対に、確実に、どこまでも完遂しようとする姿勢はやや狂気的になることも。
普段は他のメンバーからお世話されるような存在ですが、時限爆弾のような危うさを秘めている、そんなキャラクターです。

さて、そんな伊草ハルカが朝食に目玉焼きが出た時、どの調味料を選択するのか。
僕の答えは「塩」です。

理由は「もっとも質素だから」です。
まず前提としてハルカの場合、目玉焼きを目にした段階で「私なんかが調理していただいた卵を食べる資格はありません」。そこからスタートです。難儀ですね。どうしても卵を食べろというのなら生卵をいただきますと、そんな感じです。
そう恐縮する彼女を周りのメンバーが説得し、なんとか目玉焼きを食べることを了承したハルカ。次にどの調味料をかけるかと問われますが、同じように「私なんかがみなさんと共用の調味料を減らすことはできません」と始まります。また同じようにメンバーは目玉焼きだけでは無味だから何かかけた方がいい、と説得し、最終的に最も廉価であり消費しても問題がないであろう塩を選択する。それが伊草ハルカです。
しかし、もそもそと食べる彼女にメンバーから他の調味料がトッピングされた目玉焼きの一部をお裾分けされるまでがセットですね。

さて、どうだったでしょうか?
各キャラの話を聞いてちょっとでも「そうかも」と思われたのなら、まあまあ僕の解釈も悪くないのではないでしょうか。
要はこれくらいキャラクター像が固まっていて、自己理解があれば夢小説は書けるんじゃないでしょうか、という話です。

念の為補足しておきますが、この便利屋68の朝ごはん事情はあくまで僕が構築しているものなので「この子はそうじゃないんじゃない?」と思われてもそれが普通じゃないかなと思います。
なので、朝ごはん事情を人に話して「えーっ」と言われてもがっかりしないようにしましょう。
そして、また別の機会に話すこともあるでしょうが、夢厨は「キャラ解釈をすり合わせる」という行為がめちゃくちゃ重要かつ面白い部分です。
全肯定、全否定でなく、あくまで「すり合わせる」。そういう寛容な精神をもってやっていきたいものです。

そんなわけで「#夢厨朝ごはんチャレンジ」というタグで、皆さんがキャラの朝ごはん事情を考えるのを投稿してもらい、それを覗き見してみたいな、とかちょっと思います。人のそういうの見るの好きなので。

ではまた!


<12月17日>
夢小説を書くと自分の趣向がカテゴライズされていくのを感じる

さて10日ぶりの更新です。10日ぶり?!
何気に先週はほんとプライベートがバタバタしてたので夢厨的なあれやこれやを考える暇がありませんでした。下記の配信のも詰めていかないとね。

それはともかく今日の記事です。
今までの話の通り、夢小説というのは「自分と自分が好きなキャラがあれやこれやしてるのを出力したい」という原動力で作られているものなので、発出される根本の部分は自分の経験やら趣向やらが色濃く反映されます。

代表的なものは愛情や性欲、この辺りじゃないでしょうか。そりゃそうですよね、夢厨=二次元キャラにガチ恋する人という定義なのですから「好きなことあんなこんなになりてえよ!!」ってのが一番ストレートです。何も恥じる必要はありません。

夢小説というのはクローズな文化ですので、人に「どうやって書いてる?」とか聞いたことがないのであくまで僕の場合ですが、キャラとの会話をイメージして「このセリフ言いてえ(言わせてえ)なあ〜〜」というのが全ての始まりになることが多いです。
じゃあそのセリフをどっちかに言わせるまでにどういうストーリーを描けば自然か?自分で納得がいくか?そして公式と乖離しすぎないか?というのを総合的にこねくり回して一本のお話にしていくと、そんな感覚です。

そうして夢小説をいくつか完成させていくわけですが、今年は実に10本の夢小説を書いていました(12月2日記事より)。
そこで気付いたのが、今回のタイトルである「自分の趣向のカテゴライズ」です。

どういうことかというと、先ほどの例のように愛情や性欲を向けることが夢小説の根源となりやすいわけですが、実際書いてみると、出所は「自分」という同じものなのに、出てきた「愛情・性欲」の質が全て異なっていることに気付くという話ですね。

とあるキャラについては、ストーリーの始まりが飲み屋で飲むシーンから始まり、酒を飲みながらいい雰囲気になっていく。しかし別のキャラは飲み屋で出会うシーンから始まるが、その二人で飲んでいるわけではなく、他のキャラといるところを見掛けた、という認知から始まる。僕は酒が好きなのでそういうのがきっかけになりやすいですが、とは言えこの二つは大きく違います。そしてまた書き終えてみると、向けていた感情が同じようで、ちょっと違う。そしてそんな感情が自分の中にあったのかと気付く。そういうことが今年一年よくありました。

そして愛情以外の感情がキャラに向けられることもあります。
自分が持っている感情を正しく言葉にする、しかもそれを夢小説にするというのは結構難しくて、何よりその感情を写せるキャラ(媒体と呼べばいいのか)がいないと創作というのはできません。
しかしですね、これがカチッとハマってしまった時、夢小説作りパワーは120%くらい出ます。ほんとに。書いている時に「ああこれはきっと俺が前から持っていた感情を形作っているんだな」と思えます。そして完成した時の達成感というか、自己理解はすごいです。なんせ自分の精神の中に埋まっていた感情をきれいに発掘してそっと展示ケースに入れられたようなものですから。

年はすでに30歳を超えていますが、この年にして新たな感情が出てきたり、キャラのことを考えすぎてよく眠れなかったり。そしてそのキャラのことをちゃんと夢小説として形にすると感情の整理ができてキャラの見え方が変わったり。なかなか奥深いですよ、夢小説は。

そんなわけで今日は夢小説書いてると、感情や趣向のカテゴライズが行われるから自己理解を深化させられるよ、という話でした。

しかし当人は感情や欲求のままに夢小説を形作っているだけなんですけどね。そういう部分もありますよということです。

とりあえず僕の持分は終わりですが、思いついたらまた登録して追記したいと思います。ではまた。

ここまで読んだ夢厨への関心が強い君は下の配信宣伝も見ておこう!!

ところで、僕がyoutubeで「夢厨」についての配信をしているのはご存知ですか?
冒頭のnote記事に書いたような思想のもと、キャラに恋する話や、今まで好きになったキャラの話、どこが好きになって自分がどう変わったか……などなどを話しています。

そして年末に楽しい夢厨仲間達と、好きになったキャラの話とか自分の話をわいわいする配信をやりますので、お時間あったら聞いてみてください。

12月29日(金)の夜にやります

youtubeページはこちら。実は月一回くらい配信してまして、アーカイブもあるのでぜひ。


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