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stopとceaseについて

stopは目的語に動名詞を取れるが、ceaseは目的語に動名詞も不定詞も取れる、ということについて考えてみた。

stopが具体的運動体の停止ならば、ceaseは、どちらかといえば、抽象的に理解された運動体の停止の意味のほうが強い。The car stopped.とは言うが、The car ceased.とは言わない。ある言い回しを使えば、stopは具体的であるのに対して、ceaseは抽象的である。

動名詞は事実指向であるから具体的である。対して、不定詞は俗に未来指向といい、現実に生じているのではないので観念的であり、故に抽象的である。つまり、比較的に言えば、動名詞は具体的であり、不定詞は抽象的である。

ここから、具体的であるstopは目的語に不定詞でなく動名詞を取るのであり、stopほど具体的でなく、その意味でどちらかといえば抽象的であるceaseは目的語に動名詞も取るが不定詞も取れるのである。

ジーニアスには The Mind Mynasty ceased to exist in 1644. という例文があるが、明王朝の存続は車などの具体的運動体の現れではなく、きわめて抽象的なる概念であり、そのため...ceased existingなどの形にはならない。おそらく、stop existing...ともならない。

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