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端境期(はざかいき)とは…
農業の世界では3月から4月にかけて(春)と、9月から10月にかけて(秋)の時期を端境期と呼びます。
農業の端境期とは、(3月ならば)冬野菜が終わりを迎えるのに次に収穫する野菜がなく、野菜全体として品薄になる季節のことです。
9月の端境期も同様で、夏野菜が終わりを迎えるのに秋野菜がまだ収穫期を迎えていない時期のことを言います。
冬野菜は春が近づくと、花を咲かせるために(冬の間に蓄えていた)エネルギーを使いはじめます。
花茎が伸びてくることを薹立ち(とうだち)といい、大根やかぶはスが入ったり、葉野菜はかたくなったりしてしまいます。
こうなると、食味も悪くなり収穫もおしまいです。
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冬野菜の旬が終わっていく一方で、春から初夏のお野菜、春キャベツ、スナップエンドウ等の豆類の収穫がはじまるのはもう少し先なんです。
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こんな端境期に収穫できる野菜として我が畑で栽培しているのがアブラナ科の野菜です。
「アスパラ菜」と「かき菜」です。
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茎から先の蕾の部分までを蒸したり炒めたりして食べる野菜です。
端境期には(アスパラ菜やかき菜は)貴重な葉物野菜です。
今は、アスパラ菜が終わりを迎え、かき菜が旬となりました。
お召し上がりになられたことがない方はぜひ、ご賞味ください。
旬の野菜とは、その野菜が一番おいしい季節だってことですし、食べることで季節を肌で感じることもできます。
話は端境期に戻りますが、よく聞かれる話なのですが、栽培する(種まきの)時期をずらせば、春にも収穫できるようになるかと思われがちですが、植物も季節を感じて生きるので人間の思い通りには成長してくれないんです。
たとえば、人参を春(3月頃)に収穫するために種まきを(通常よりも遅い)10月にまいたとします。そうすると、大きく成長しきれないまま冬を迎えるので、可食部(赤い部分)は肥大しづらく、またスも入りやすくなってしまいます。
そして、春に(暖かく)なると薹立ちして花を咲かせ子孫を残そうとするので、人間が食べられないままになってしまうんです。
でもこの現代社会では、人参は1年中販売されているじゃないかと言われそうですが、それは産地にもよりますしビニールハウスで栽培していることが多いからです。
長くなってしまいましたね。
最後になりますが皆さん、ぜひ“今が旬”の「かき菜」をお召し上がりください。
ご連絡お待ちしております。
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