エモンガアロペルLO CL愛知2023エクストラ完走
CL愛知2023 エクストラ
1ルギア ドヤ顔○
2雷バレット ×
3LO ○
4ルギア ドヤ顔○
5ルギア ドヤ顔○
6LO ×
7ドラゴ ○
8ルギア ×
5-3完走
微妙な成績ですが、調整の結果独特なレシピになったとおもうので健忘録
Special thanks
調整に多大なる強力をいただいた シンタさん、ぴりさんありがとうございます
CL前日寝れなくて作ってた文章に、夕食食いながら適当にちょい足ししただけの文章なので大目に見てね
▪️デッキメイク
スタンダードレギュレーションのカードプールは、デナイナーズコンボが意図的に強く作られており、概ね製作側が意図したであろうデッキ群が環境の上位を占めます。シティリーグというCSPのかかった大会の存在もあり、強者はとっておきのデッキをCLまで隠匿しておくのが困難で、CLの上位デッキは概ねシティリーグと同じものとなり、デッキレシピに関してもあまり目新しいものはありません。
CLにおいては、デッキパワーの落ちるメタデッキを考えるのではなく、Tier1をしっかり使いこなして普通のデッキを持ち込むことが大事です。
上位卓のそういったことが分かっている相手も同様の強力なデッキを持ち込むため勝率は練度でカバーしても6-7割程度であり、強者と言われている人々が平気で予選落ちをしてしまう状況の原因となっています。
一方でエクストラレギュレーションは年1回のCL以外は大きなものがかかっておらず、強いデッキを隠匿したままCL当日を迎えることが可能です。豊富なカードプールにはデザイナーが想定しきれていない使い道がたくさんあります。環境読みとデッキメイク時点で勝負をし、当日は答え合わせをする。それがCLエクストラです。
▪️環境読み
環境読みに使用できる情報は限られます。トレーナーズリーグやエクストラバトルの日、PTCGOの勝率から、隠匿されているデッキを除いた表向きの傾向を掴むことが出来ます。
エクストラバトルの日で目立って勝っているのはレジドラゴVstar、こくばバドレックスVMax、ルギアVstarの3デッキでした。こういったエクストラバトルの日上位の常連デッキはCL当日においても、トーナメントに勝ち上がれないが母数としては多いデッキになりがちです。
ルギアVstarは誕生して間もなく、デッキレシピに幅があります。こういった構築の自由度が高いデッキは好感され、エクストラバトルの日に比較して比率が伸びることを予想しました。逆にこくばバドレックスVmaxは誕生から時間が経過してテンプレートレシピが完成しており、使用率は低めに収まる予想としました。
だいたい、レジドラゴVstar20%、ルギアVstar15%、こくばバドレックスVmax10%くらいと予測しました。
▪️デッキ候補選定
過去のCLのトーナメント進出レベルの上位デッキにはいくつか共通点があります
・サイド取得ズル アルセウスVstar+ゾロアークGXデッキなど
・超越 オロヨノミロカロスなど
・LO
いずれも初見では正解の対応をするのが難しい理不尽系デッキたちです。
まずはこれらのデッキタイプから、昨年のCLから増えたカードプールの中で可能性のあるカードをピックアップし、研究を進めます。
過去の入賞傾向からみても、一見圧倒的Tier1に見えるレジドラゴVstarはこれらの理不尽系デッキが思い付かなかった場合の逃げデッキであるべきです。
環境予測が出来ると、作るデッキに求められる要件も決まってきます
・レジドラゴVstarの先2タイムレスGXやルギアVstarの後1ジージーエンドGXでたね切れしてはいけない
・ダストオキシンによる特性ロック、オンバーンGXによるグッズロックや特殊エネルギーロックで詰むようなデッキであってはいけない
・レジドラゴ対策で増えているキリンリキのロストおくりで詰んではならない
まだまだありますがこの3つだけでもなかなかの難題です。レジドラゴVstarは思い付く理不尽系デッキの多くを脳内で破壊していきました。
サイド所得ズル系や超越は、私の能力ではレジドラゴとルギアを同時に越えることが出来ず、残るLOも既存のレシピでは特性ロック+グッズロック、序盤の種切れが厳しい問題として残りました。
序盤の種切れ問題は深刻です。HP帯の低いLOではタイムレスGXを耐えたり、わざ宣言までの流れを妨害するようなポケモンを後1で安定して前出しすることは通常の構築では叶いません、ジージーエンドGXも同時にケアするとなると、1ターン目に盤面に3体以上のポケモンを用意する必要がありました。初動の8枚のなかで3体安定してポケモンを用意できるLOを探していると、昨年CLで入賞したマッギョLOがHITしました。
有料noteであるため、詳細なレシピは省きますが、試しに回してみたところ50回中41回は初動で3体のポケモンを出すことが出来ました。予選8回、本選4回の合計12回で平均2.16回、3体立てられない試合が発生し、1回も発生しない確率は9%です。7-1でもオポネント次第で落ちる可能性が高い本大会では致命的な確率であると考えました。
ダストオキシンは最速で先2からの特性ロックであるため、たねポケモンでリクルート効果を持ったポケモンを検索すると、エモンガがヒットしました。逃げ0でスピード雷エネルギー対応の雷タイプ、わざもLOに相性がよく、アストラルビットやディストーションを耐えるHP60と、非常に魅力的な、要件を満たすポケモンでした。
試しにエモンガを入れて回してみると、初動で3体並ぶ確率は94%まで改善しました。12試合で平均すると0.72回3体並ばない試合が発生し、1回も発生しない確率は47%です。許容出来る確率であると判断し、採用が決定しました。
ロストおくりの流行もLOに逆風でした。既存のLOは対面により使うカードを変えるため、ピン採用のカードが非常に多くロストおくりでプランが崩壊する場面が多々ありました。
解決方法としてはルギアGXなどでキリンリキそのものを使用不可にしてしまうか、キーカードの採用枚数を増やすかという二択が考えられましたが、今回は後者を選択しました。キーカードの枚数を増やす以上、既存のLOのように多数のギミックを入れることは出来ず、的を絞っていく必要があります。
メインターゲットであるレジドラゴVstarに対して数少ない有効な妨害であったエネルギー破壊を厚めに採用してみると、感触がよかったためこの方向性でデッキの改造が進むことになります。
フレア団のしたっぱ、ザオボーやマッギョも絡めてひたすらにエネルギーを破壊すると、他のプランを取るまでもなく大概のデッキは行動不能に陥りました。
それでもメインターゲットであるレジドラゴVstarは、練習が極まってくるとダストオキシン+マリィ+混沌のうねり+ハチマキディストーションで対応し、そこそこ勝利をもぎ取ってくる厄介な相手でした、ディストーションマリィされても安定してエネルギーが割れるよう、エネルギー割りサポートの現物枚数が増えていきました。
かくして、エネルギー破壊を全力でするというコンセプトのLOデッキが完成に近づいていたのですが、大会前に強いルギアのレシピが投稿されてしまいます。
こちらも有料noteであるため詳細は伏せますが、従来のレシピのルギアであれば7割程度はエネルギーを割りきり勝利出来ていたものが、5分すら怪しいのではないかという状況に陥ります。
なんとか勝機はないかとカードリストを漁ると、アローラペルシアンGXがHITしました。立ちさえすれば、頂への雪道やキャンセルコロン、ジュラルドンVMaxの採用がなければ即詰みの盤面を作れるため、ルギア以外にあまり役割がないカードですが採用となりました。
▪️回しかた
キリンリキ対策でプランを絞ったため、LOにしては非常にシンプルで高速で回すことができ、時間切れ対策にも一役かっています
・基本はエネルギーを割り続け、割りきったらルザミーネループでロケット団のしたっぱを連打してLO
・ルギアと超越相手にはアローラペルシアンGXを立てる
・LO相手はキリンリキについたエネルギーを割りきり、ルザミーネループでロケット団のしたっぱを連打する
これだけです。
▪️個別デッキへの対応
・レジドラゴVstar
一見、エネ割りに注力していれば簡単に勝てそうですがそうはいきません。タイムレスGX+αでたね切れを起こさないように盤面形成を進めます。上手いプレイヤーはダストダスを立てながらベンチのレジドラゴに基本エネルギーをつけてゆっくり育ててきます。グズマでの釣りだしやロケット団連打などで早めの前出しを誘いましょう。ダストオキシン+混沌のうねり+ディストーションで現物のエネ割りサポートに触れないと、取り返しのつかない量のエネルギーを付けられて負けることがあります。現物のエネ割りサポートをかなり厚めにして対策していますが、それでもエネルギーが割りきれない場合にはコールドクラッシュGXを狙いましょう。マリィケアのため、ダイゴで持ってくるカードはあえてハズレカードを混ぜてデッキから引き抜きすぎないようにすることが多いです。
まれに葉隠れポンチョの採用があるため、レジドラゴにちからのハチマキが付くまではフィールドブロアーを大切に持っておきましょう。ディストーションを併せて打たれた場合のためにポケモンレンジャーのサイド落ち確認も必要です。
ポンチョの対策として、最近グッズではなくなったツールジャマーをつけてザオボーするという案も試しましたが、盤面にツールジャマーが残り、ポンチョがロストされ、ツールジャマーを多投すればポンチョを無視してエネルギー破壊ができるメリットがあったものの、レジドラゴ以外でほぼ使用機会がなくボツとなりました。
かなりレジドラゴの攻略に枠をさいたLOですが、それでもレジドラゴへの勝利は7割程度だと思われます
・ルギアVstar
カオスオーダーGXによるサイド取りきりをケアするため、盤面に出す非ルールポケモンは多くて3体、やまびこホーンまでケアしたいので出来れば2体に抑えつつ、ジージーエンドGXでたね切れを起こさないようピッピ人形やロボを積極的に出して盤面に3体以上のポケモンを用意します。はなからエネルギー割りきりは眼中になく、盤面のポケモンは頭数さえ揃えばいいためエモンガが大活躍します
いかにも、「なんとかジージーエンドGXでの即負けを回避するのに精一杯」感を出しながらダイゴやかがやくジラーチでアローラニャース(orグラジオ)、ぐんぐんシェイク(orグラジオ)、ダイゴを持ってきます。アローラペルシアンはサイド落ちがグラジオで手札に来てしまうため解決できず、素引きした場合にも対応に苦慮してしまい、そこで余計にターンを食うと勝率が下がるため2積みとしています。ダイゴはルザミーネループのパーツを揃えるため使用します
たね切れする前に手札干渉が来ないorかがやくジラーチが倒されたら勝利が確定するので、デッキバレしていない状態での体感勝利は9割程度です
ジュラルドンVmax、頂への雪道、キャンセルコロンが入っており触られたら負けです。アロペルが立ったのに降参しない相手には積極的にロケット団の工作を連打し、解決札を落としましょう
・こくばバドレックスVmax
LO組むと、それこくばに勝てるのって言われます
勝てません、でも当たらなければどうということはない、そんなにいないと環境読みをしています。エクストラは環境読みゲー
・LO
普通のLOはレジドラゴに勝てず、アロペルにたどり着けなければルギアにも勝てず、こくばにはもちろん勝てないので少ない読みして切りましたが当日2回も当たって環境読みの甘さを感じました
・超越
自力の研究ではよいデッキが作れず、数は少ないと考えていましたが、ビリリダマが見えたら全力でアロペルを立てにいくと事前に決めていました
・その他
エネルギーの無限リソース化が出来るような一部デッキを除き、ほとんどがマッギョ+エネ割りサポートの暴力に耐えられません。とおせんぼロックが成立するような相手にはほとんどエネ割りも成立するので、カビゴンが枠の確保のために抜けていきました。どうせLOなんだからカビゴンが入ってるであろうと相手に思わせてプレイングを窮屈にさせればいいのです
エネルギーリソースの無限回復が出来るデッキ、LO、こくばに当たらなければ大丈夫!!!と思っていましたがゼラオラGX入りの雷バレットに当たり、LOに2回当たり見事に散りました
アロペル入りLOが今回のCLのびっくりどっきり枠になってくれたようで何よりです、それではまた
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