札幌記念がおもしろすぎたので回顧する

noteやTwitterで予想は出さなかったが
◎ 01 ソーヴァリアント
○ 13 プログノーシス

の印2頭で結果ワイド的中となった

ソーヴァリアントの単勝が想定より売れたので
◎プログノーシスでよかった感は強いが
馬連やワイドの配当はジャックドールの影響で想定より付いた

今回は結果よりも道中の駆け引きに見応えがあるレース内容だったので
G2ではあるがレース回顧をしようと思う
ジャックドールやシャフリヤールは
予想段階から軽視していたので
掲示板に入線した馬についての回顧のみ行う



1着 13 プログノーシス 印○
2:01.5 2着トップナイフと0.7秒差(4馬身)
12.3-10.9-12.3-12.6-12.3-12.2-12.5-12.0-12.0-12.4
(前半3F 35.5)/前半5F 60.4-後半5F 61.1/(後半3F 36.4)

まずはレース内容のおさらい
ポジション争いの激化する2F目を除き、他全てで12秒台を記録
洋芝の稍重というタフな条件ながら中盤が緩まないペース
結果4角入口では逃げ/番手にいた馬は力尽き
その後ろにいた先行/中団の馬が飲み込む形で押し切った


ゲートでの駐立も悪く当日は特に気性面の荒さを見せたプログノーシスは
ゆったりとしたスタートから焦らず後方から1コーナーへ

プログノーシス 1コーナー

1コーナーのカーブを利用しラチ沿いまで鋭角の進路を取った
距離ロスなく内を回り向こう正面入口では馬群の中団まで進出

プログノーシス 向こう正面入口

向こう正面ではポジションを取るべく軽く促して好位へ()
ポジションを確保すると今度は直線の進路取りを意識して
3コーナーを迎える前に外へ促して勝負所の攻防へ()

プログノーシス 3コーナー手前

4コーナーの進路取りでは先頭集団で飛ばしていた
ユニコーンライオン/アフリカンゴールドが下がってくるのを見ると
2頭とウインマリリンの間のポジションをいち早く確保
ジャックドールの進路は消えウインマリリンの外を回ることを強要
川田Jお得意の有力馬を潰しつつ騎乗馬のポテンシャルを発揮させる好騎乗

プログノーシス 4コーナー進路取り(左右に視線を振りいい状況を作る工夫がある)


また札幌記念当日の芝レースは距離を問わず全ての条件で
4角2番手以内の馬が勝利していた
札幌記念もその位置を確保した2頭がそのまま連対馬となった

1着(赤)は4角2番手 2着(黄)は4角先頭 で直線へ

レース後のコメントは能力を認めつつも馬場に恵まれた感を強調
気難しい馬で能力を発揮できれば好走するが、そこに至るのが難しい
川田Jもそれを理解しているが故のコメントだが0.7秒差の圧勝
秋天当日に馬場が渋ればドウデュースやダノンベルーガも凌ぐ有力候補



2着 10 トップナイフ

パトロールビデオ0:12 最後方からの競馬
パトロールビデオ0:19 前に馬を行かせ自身はラチ沿いへ
パトロールビデオ0:24 1コーナー手前でラチ沿いを確保

スタートが若干遅れた影響か、元々想定していたのか
後方から競馬を開始し1コーナーまでにラチ沿いを確保する戦法へ

1コーナーでジャックドールの内に付け中団馬群の先頭へ
3コーナーから経済コースを生かしポジションを前に上げていき
4コーナーでは先頭に立ち直線へ
直線は外のプログノーシスに簡単に交わされるも
3着のソーヴァリアントには3馬身差をつけ2着を確保
終始経済コースを通り、距離ロスを減らしたことや
3kg減の斤量も活かして初の古馬相手に健闘した

ゴール前 内を避けた進路取り

着順が変わらなさそうだが1点あげるとすればゴール前はこの位置()
スタート後の進路取りはこの位置()で
横山和Jも馬場の悪さを理解しているはずだが
勝ち馬のプログノーシス(川田J)と比べると
レースプランの戦略の幅は大きく穴を開けられた感がある
今後も大阪杯のダノンザキッドのような好騎乗に期待したい

スタート後ゴール板前 ゴール前と違いすでにラチ沿いへ
1コーナー 勝ったプログノーシスは直線外から一気にラチ沿いを狙う進路取り



3着 1 ソーヴァリアント 印◎
1.2着馬と違い終始直線の位置取りを意識し外へと位置取り
1枠が故の意識なのか結果的にそれがトップナイフとの差になったか

スタート直後

スタート直後は隣のウインマリリンの動向を気にしつつ様子見()
1コーナー入口では内を空け外への意識が感じられる()

1コーナー入口 内1頭分空け外への意識が感じられる

向こう正面のこの場面、ルメールJは前後よりも内外への意識が強く
札幌のコーナーを活かしたまくりを考えていたように感じられる

向こう正面 意識が完全に外に向いていることがわかる

プログノーシスの後ろを縫うように4コーナーで進出したが
道中の距離ロスが影響したのか、適性の違いなのか大きく離され3着入線
直線の位置取りは同じでも道中の乗り方は全く違うものとなった

直線入口 勝ったプログノーシスと同じ進路を選択

ここ2戦1人気ながら大きく負けていた影響もあり
今回は伏兵扱いだったものの1枠+ルメールJで
想定より人気になった(5人気/10倍前後想定)
能力はあるがG1の壁は厚くチャレンジC3連覇が目標か
想像していたほどのパフォーマンスではなかった



4着 06 ダノンベルーガ
スタート後不利がありモレイラJも後手を踏むようなレース展開
それでも4着に持ってきたのは能力の証か

スタート後 ポジション争いに負け2頭に挟まれる形で1列後ろへ

シャフリヤールとヤマニンサルバムに挟まれ不利を受ける()
川田Jの動きを見て内後方を確認するモレイラJ()

向こう正面 勝ったプログノーシス(川田J)の動きを見て内に進路を取るモレイラJ

秋天ではプログノーシスを逆転できる要素が揃っている
左回り(東京競馬場/右トモの弱さを気にしなくてよい)
良馬場(想定/野芝中心の高速決着向き)
・陣営コメント(はじめから秋天の叩きと明言している公開調教)
22年牡馬世代のダービー上位4頭の指数は疑いようがない上に
低レベルな22年JCを不利があったとはいえ負けすぎなことも考えると
G1を取れるとしたら秋天しかない

着外は右回り(皐月賞/札幌記念)or距離2400m(ダービー/JC)で
左回りの2000m以下はドバイターフを含め全てのレースで馬券内
ドウデュース/プログノーシス/スターズオンアースが
参戦予定で推定3or4人気
絶好の狙い目となる秋天で世代レベルの高さを証明できるか
川田Jを失った鞍上問題が最大の懸念材料
→モレイラ再来日で継続騎乗



5着 12 ヒシイグアス

4コーナー この位置取りから3着に0.1秒差の5着と迫った

7歳だから、松山が捨てたから、掘厩舎2頭出しだから
今年の中山記念勝ち馬ながら大阪杯では凡走し人気を落としたが
この位置から上がり2位の36.2秒で3着とは差のない5着
斤量とジョッキーの好騎乗に恵まれたトップナイフを含めても
2~5着の中では一番評価できる内容かもしれない




個人的にパトロールビデオを観ていてここまで面白いレースは
22年JC以来(ほとんどムーア)だったので回顧を書いてみた

1つのレースで馬券の当たりハズレはあるが常にヒントは落ちている
今回下位に沈んだ馬も洋芝稍重の特殊条件だったが例外ではない
この組は海外遠征/毎日王冠(→秋天)/京都大賞典(→JC)/秋天(直行)など
ローテは多岐にわたるが些細なヒントから次の馬券に繋げていくのが
競馬を予想する上で楽しさの1つでもあるだろう

自分に合った自分の考えで予想を組み立てよう!