見出し画像

喪失と出産と2-8ハウス

ジオマンシーという占いを知っていますか?


ジオマンシーとはアラビア発祥の占いで、砂に点を打ち、その点の数が偶数か奇数かで吉凶を占う占いです。
このジオマンシー、卜術なのですが、占星術と結びついて発展した経緯があり、16のシンボルには占星術的な意味が付与されています。

そのジオマンシーのなかに「喪失」というシンボルがあります。
この「喪失」というシンボルに対応するのはなんと金星だそうです。
なぜ金運や人間関係運をあらわす吉星、金星が喪失をあらわすのかと言えば、持っていなければ失いもしないからだそう。

また、「喪失」は出産をも意味するそうです。
(母体とひとつになっていた胎児を出産で外界に出す、ということは、臍の緒を切り、ひとつだったものが分かれてふたつになるということです。これは確かに「喪失」かも知れません。)

上記の事柄は占星術の2-8ハウスを考察する際のヒントになりました。
浅学なりに考察します。

占星術(古典含む)では2ハウスが獲得、8ハウスが喪失のハウスと言われております。

金星はモダン占星術では2ハウスの支配星。
(古典は木星)

しかし、2ハウスは古くは【冥府(から)の門】とも言われており、8ハウスは喪失そのもの、【冥府】のハウス。

8ハウスはモダン占星術では性を司るため、喪失=出産も頷けます。

占星術は古代バビロニア→エジプト→ギリシャ→アラビアと発展を遂げているため、アラビアに入ってジオマンシーと結びついた際に、対になるハウス(2-8ハウス)の意味がさまざまに混ざり合い発展していったのかな……と思いました。

2-8ハウスは【血塗られたハウス】というお話を聞きます。
しかし、【冥府の門】というのは【生と死を司る魂の連絡路】なのではないかとも思うのです。

というのも、わたしは出生図にて2-8ハウスにノード軸があるのですが、ちょうどそのノード軸上、8ハウス側で満月が起こったときに、(つまり個人月蝕です)ふしぎな夢を見ました。

それは、月明かりに照らされた夜道をたくさんの赤ん坊がハイハイしている、という夢。

ああ、この子達はこれからお母さんのお腹の中に入るのだ。
と直感的に感じました。

ノードという、生と死をつなぐ魂のゲートを通って、8ハウスから2ハウス【冥府(から)の門】へ向かって歩くたくさんの赤ん坊たち。

喪失=出産の瞬間に立ち会ったような、そんなふしぎな夢でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?