好きなことを好きなだけ好きになれると、夢が叶う

20代の過ごし方が、30歳以降の人生の方向性をある程度、決めてしまうんだなぁ。

これが、最近、思っていることです。
だから、私は自分が20歳だったら、すごく伝えたいのは、

「好きなことをやる時間を、ちゃんととって!」

ということ。

私が学生時代から付き合ってる女友だちは、みんな仕事で自己実現している。

20代のときに、「なりたい自分」がハッキリしていた人ほど、30歳を越えて当時、おそらく本人も想像しきれていない形で進化している。

タイムマシーンはないのだけれど、時々、私は時計の針をグルグル巻き戻して15年前にワープしてみる。

あの頃、私たちはどんな未来を予想していただろうか? 答え合わせのように、重ね合わせる。まだ、怖いものなんてなくて、私たちはいつでも最強で、なんだってやれるし、なんにでもなれると疑ってもいない20歳の女の子たち。

ひとりは、音楽が好きで学生時代からレコード店でアルバイトをして、レコード会社に就職した。

別の女の子は、大学受験で第一志望に合格できなかったけど、「海外が好き」という思いを爆発させて原動力にし、アメリカ留学をして外資系企業に勤め、MBAを取ってイタリアで就職してしまった。

もうひとりは、やりたいことが定まっていなかったけれど、自分が何を好きで何が嫌いか、いつでもしっかり把握していたし、わからなくなったら行動して、当時はまだ珍しいベンチャー企業に就職し、その界隈では有名なプロデューサーになって、今は取締役になった。

別の女の子は、大好きな文芸の編集者としてレーベルを立ち上げて、ヒットを飛ばしている。

みんな、もがきながらも、時代にフィットする形で活躍する場所を作って、輝いてる。

私は、どうしてもなりたかった雑誌の編集者にとても苦労して、なった。本屋で自分が編集した雑誌を見て、本当に嬉しかった。でも、私はその先にある、紙媒体の危機に目を背けていて、雑誌がなくなるわけないと見たくない現実は、見ないようにしていた。

好きなことを、好きなだけやることとか、好きなことをていねいに考えるとか、そういうことよりも、わかりやすい活動にばかり精を出していた。

だから、今、自分のいる場所がわからなくなってしまった。

20代の頃を、一生懸命に生きてきたはずなのに、どうしてこんなに遠くまで来てしまったんだろう。あの頃、同じ場所に居て、夢を見てきたはずなのに。

だから、私は思う。

好きなことを、好きなだけ、好きになれることが、自分の道を切り拓くための方法なんだと。

ものすごく遅いけれど、今からそのことに、自覚的に向き合いたい。


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