見出し画像

おじさんとくしゃみ合戦始めました

私の住んでいるマンションに、すごいくしゃみをするおじさんがいる。
勝手におじさんと呼んでいるが、会ったこともないので、本当は性別も年齢もどんな人なのかまったく分からない。
わかっているのは、結構世帯数の多いマンション中に響き渡っているであろう「くしゃみ」の音量の大きさだけ。
一日に何度か聞こえるそのくしゃみ。

私は、毎日聞こえるその音に、どれだけ大きな音を出したらそんなに響き渡るのか、めちゃくちゃ興味を持った。
その時から、私はくしゃみをするときに、対抗するように大音量になるようにくしゃみをするようになった。
おじさんと私のくしゃみ合戦始めました。
これも、私一人が戦っているだけなんだが。笑

もうお分かりだと思うが、客観的に自分のくしゃみを聞くことができないため、大音量だと思ってくしゃみをしても、実際にどれだけ響き渡っているのかは、まったく分からない。
わかっているのは、家族が迷惑しているということだけ。
私がくしゃみをするだけで、びっくりするそうだ。

あともうひとつ、このくしゃみ合戦を始めたことでわかったことがある。
誰のことも気にすることなく、大音量のくしゃみをすることは、私にとってとっても気持ちのいいことだということ。
きっと、周囲の人は迷惑だと思う。
が、しかし、私はこの上なくスッキリした気分になるのであった。

音の響具合は分からないが、勝手に始めたおじさんとのくしゃみ合戦は、私にとっての日々のストレスの解放になった。
もしかしたら、おじさんもストレスを解放するために大音量のくしゃみをしているのかもしれないと、見ず知らずのおじさんに親近感を持つのである。

はたらく細胞のくしゃみを出す回で知ったのだが、大砲を撃つときの「それいけーーー!!」と言わんばかりの感覚で、くしゃみを起こさせているそうだ。
勢いよく出すことを体が求めていることでもあるとしたら、勢いよくくしゃみを出すお手伝いを私がしてあげることで、体も喜んでいるはず。ぐふふっ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?